紀泉高原縦走
山中渓から六十谷道下山
四の谷山、雲山峰、籤法ヶ岳(くじほうがだけ)籤法ヶ岳(せんほうけだけ)、大福山、岩神山
2018/04/04
4人

JR山中渓駅から大福山経由六十谷道、六十谷駅までの1/50000ルート図です
あらましの位置確認にご利用下さい。現在はヤマレコやヤマップでコースをダウンロードするのが手っ取り早い時代ですが
全体の位置確認はやはり紙地図でしょう。このコースには全て道標が有ります
山中渓駅から南に熊野街道を歩きます。山中渓関所跡が左手に有り、其の先にガードレールや電柱に朽ちた案内が有ります
  
道横に綺麗な花が咲いていましたが名などわかりません
電柱から入り踏切を越えてゆけば案内はバッチリです
阪和高速下のガードをくぐれば山への取り付きが有ります
今日のコースで一番の急傾斜はここから第一展望台までの道かもしれません
 
この時期は桜とミツバツツジが綺麗な時期ですが、桜の開花もミツバツツジの開花も1週間は早く感じます
今日はカメラを忘れ写真の撮影はスマホで写し、スマホのナビで軌跡を取っています
スマホを使いこなせないため写真も少なめです
最高の見晴らし場所ですが霞がかかり神戸や明石大橋が見えませんでした

展望台横に、これが桜?と思う珍しい花の形の山桜が満開で美しかった
 
展望台から引き返し尾根縦走路を歩くと、ミツバツツジが左右や山肌に満開でした。
槇尾山、側川の右岸尾根にもまけず劣らずのミツバツツジですが、木が大きく目の前より見上げる形のミツバツツジです
 
ミツバツツジは、雲山峰まで多く見られますが、雲山峰からは少なくなります
山の土質が変わるかめでしょうか
四の谷山に寄りましたが写真は有りません
山名板以外に初めてみる点名を書かれたものがありました
ただ、Vの字の次に点名の滝畑が書かれています
マダマダ、山歩き初心者には三角点の意味合いが知られていないので、はっきりと三等三角点、滝畑と書かれる方がいいのかなと感じました

行政道標も有り、道は縦走路ととしては最高の道ですしはっきりと有り、歩き良いコースです
 
時々見せる見晴らしは何処も綺麗です。
このコースは何十回の歩きましたが、山座同定を試みたことが無く、見える山々の山名は言えません
山座同定には20万分の一地形図が必要と感じました

小さな泉砂岩が露出するこのコース、自然に出来た物では無いだろうが面白い人面岩が有った
次々に出るミツバツツジ、話には聞いてはいたが、この時期に歩くのは初めての私です
こんなに多くの三つ葉ツツジが有るとは思いませんでした
山姥達が山ツツジを見つけヒカゲツツジは無いのと尋ねられ、花先生にTELすれば、コバノミツバツツジとヤマツツジ、モチツツジの三種でヒカゲツツジは無いとの事でした
 
山桜も巨木が多く、自然林の中を歩く紀泉縦走路は本当に多くの山桜も有りますが、一つ一つ花の形や咲き方が違う
桜の美しさはソメイヨシノの群生的咲き方も良いのですが、自然林の桜は本当に綺麗と感じました

何時も単独縦走が多いこのコース、疲れは有りません
先行く方が有っても人を追い越すことは無い楽しい歩きでした
雲山峰への登りはソコソコ厳しいです
ボランティアの皆さんが、猪対策をしながら雲山峰を整備なさっています
見晴らしはいまひとつですが、山頂の祠と三角点、天下森は和歌山市最高所に有る三角点と祠です
 

三等三角点 天下森 標高489.90m 平成20年10月2日観測

格子状に組まれた笹は猪除けだそうです。
 測量用446m図根点の点石
見晴らしも何も無い山ですが、地蔵山ピークを通り青少年の広場まで行きました
山頂の山名板には446メートルと有りますが、ピークは国土地理院の観測地点は山頂ではありません
446mピークには図根点があります

 
青少年の森に向かいます。
井関峠東尾根との分岐に二本の梨の木が自生しています
実も付けますが殆どは成熟までに鳥や動物の餌になってしまいますが、花は綺麗に咲いていました
其の先西に広い青少年の森広場が有り、森林管理所が整備しています
 
其の先西下に六角堂が有りそこで休憩食事を取りました
神戸から来たハイカーは、JR紀伊駅から登られたとか、京奈和道工事で和歌山のジャンクションが大きく変わり登山口は3月まで閉鎖されていました
そのためか、コースがわからず大変な目に有ったと言っていました。
JR紀伊駅からのコースをたしかめたいです
 六角堂広場 見晴らしが有ります
 東尾根の道と井関峠六角堂
  籤法ヶ岳の朽ちた道標と せん法ヶ岳

梨の木の分岐まで戻り井関峠、籤法ヶ岳(くじ)、籤法ヶ岳(せん)のピークを越えます

このピークはくじ法ヶ岳、せん法ヶ岳と地元では呼んでいました。
ある日突然地形図に懴法ヶ岳と記載されるようになりました。 辞書ではクイル、ザン、サンと読みが出ます
せん法ヶ岳と読めるのかは知りませんが、私達地元民はくじ法ヶ岳です。
特にこの山の植林にかかわりっていた、西川翁(没))は特にそういって教えていただきました
又この双耳峰は行者の行所だったと聞き及んでいます

88歳頃の西川翁
古い地形図には籤法ヶ岳と載っていましたが昭和版の地形図を無くしてしまいましたのでカシミールから載せてみました
修験道には文字で伝えるものは無く、現存する古書に書かれたものは後世の学者がかかれたものが多いと聞く
山名は特に里人が其の名を語り継いできたものだ
一人や二人の意見が里人より正しいはずが無いと感じる私だ
マア山名は幾つ有ってもおかしくない

森林管理所道標は懴法ヶ岳西峰、東峰と訂正表示されている
籤法ヶ岳からせん法ヶ岳に登り下山尾根や大福山を見て、大福山に向かい登る
  
大福山にはお花畑が作られていて、この山域の花々が植えられ、ササユリ時期は人気が高いが、一昔前までは薄暗い山頂で立ち寄る人も無かったが、地元の老人達が山を切り開き、明治の頃の姿に復活させたが其の人々はこの世を去った
奥辺峠に下る
 奥辺峠の山桜巨木
奥辺峠は春は古木の桜、秋は巨木の山柿が美しい、見晴らしの有る分岐だ
ここから、札立山、泉南飯盛山へと分岐して行く縦走路分岐だ
私たちは六十谷へと下り、岩神山と岩神観音を尋ねた
途中の大谷口は古い古道の分岐で、ここに道が分かれていたとは思えないが、里人は其の名を今も言う



岩神山は途中から西に尾根を入る
道標が有り見逃すことは無いだろう

岩神山は和歌山市内の見晴らしが良いが今日は春霞だ
 観音山山頂
岩神山山頂の八ちゃん桜は何時までも大きくならないのが不思議だ

その下の観音堂に下った
観音堂は、霊験新たかな650年を越える11面観音石仏が祭られている
昔斜面崩落に埋もれ、奇跡的に掘り出され、又阪神大震災で裏斜面の巨石が崩れ落ち、お堂は大破したが、石仏の頭、1cm上で奇跡的に止った
わずか30cmの砂岩の仏像は、お堂の修復と共に岩に小穴が彫られ、中に祀られている
又、お堂のブロックは、お堂が初期に修復されたときに、地元の女性達が一つ一つ持ち上げた物で、其の急傾斜をもち上げた信仰の力は大きい
知れば、手を合わせたくなる観音様だ
今其の女性達のほとんどは、観音様の下に旅立った。

 
2017年に写した写真↑
斜面階段を下り大同寺霊園下ったが、階段下りが苦手な方は六十谷道へと出ることが出来る。
出口は有功中学校横に出る。
大同寺霊園との距離は200m程度の違いだ。

大同寺霊園前駐車場
グーグルマップにリンクしています↑

大同寺前を通り六十谷駅まで帰った。
後は電車で山中渓に仲間は帰り私は徒歩で帰った
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