橋本市柱本から不動山、タンボ山周回
2017/10/5
二人

所要時間
7時45分〜16時25分下山
2017/08/14に橋本市柱本の手彫りトンネルを探索し、付近を歩いた。
そこに出ていた道標のハイキング道を歩き、杉尾の巨石の635段の階段を登り尋ねて、不動山から行者杉、タンボ山、西の行者、柱本古道を下山するコースで山を楽しんだ。
柱本には駐車場は無い。ゴメンなさいと道の凸地に路駐するが、地元民は優しく、手彫りトンネルに行くのかいと声がけをいただく。
道で話せば、この柿は100年の木だ。渋柿と甘柿が混じる。甘いのを見分けて持って行けと取ってくださる
今日のコースを言えば、すごい歩きだと感心され、下山道を聞けば、荒れてはいるが下れるだろう。道は鉄塔道の方が良いよと教えてくださる
私達は、古道を下る事を目的としていると話せば、西の行者やから下れと教えて下さった
地図読み、コース探索が好きな二人で急遽組んだコースで下調べは無い。
  
芋谷の棚田や日本の音百選の不動山の巨石、横手八幡、手彫りトンネルと案内が有り、道標にしたがって村中を入る
柿チップを干している民家前で、今日のコースを話、道横で柿を頂き、コースを教えていただき、会話も楽しいが、なかなか進まない
暢気なハイキングを楽しみながら、地図を見る
  
民家が有れば、煙がどうのこうのと文句も出ようが、芋谷の棚田では田で草を燃やしその煙が絵になる
棚田景色を楽しみ、道標に沿って横手八幡方面に向かう
横手八幡2.8km、4〜50分の距離だろう
放棄された柿畑の柿がたわわに実る。和歌山特産の種無し柿だ。
熟せばそのままでも渋が抜けるが、実が柔らかくなる。
  
木にはコゲラが数十匹、コゲラも柿を食べるのかな??、絵になる風景だ
熟した柿を口に入れれば甘いが柔らかく食べるのにコツがいる。
途中の道標はバッチリで、栗の木を見つけて下に行けば、猪が一つ残らず食べている
里山は楽しい
お堂でも有ったのだろうが、今は小さな祠が祭られている小さな棚田上だが、耕作は無い
 
地図読みは相棒に任せ、此処は何処と尋ねるショウタンは、ルンルンと歩くが、景色などは無いが、少し前までは農道か作業道、又は生活道として通行も多かっただろう。
登れば、勝手道標にダイトレ、龍王社、横手西尾根との案内が出た
地図で現在地を見れば、オッ、三角点がある行ってみようと寄り道だ。
道の状態も良く、一発コンパスで分岐から三角点にコンパスを取って猪登山だが、すぐ上に小屋が有り、アララ道横に四等点杉尾 445.06m杉尾が有った
  
竜王社はモット上だろうと引き返し、又の機会に登ってみたい
道は林道風だ。時々舗装がされ歩きよく、私などは知るはずの無い野草も多くそれなりの楽しみがある
右手下に赤い鳥居が見えた。弁才天だろうと話したが、その先の分岐にここが横手八幡と大きな看板、行って見ようと舗装道を下る
  
社は新しいが、この神社そのものは古いものらしい。石碑には
 南北朝時代(約650年前)隅田の庄に属す土地の豪族、葛原家が栄えし頃一族の守り神として祭られたが、昭和初期子孫この地を去り祭司なきあと朽ちはてし社を、住民のの総意で復興横手八幡神社と名称し再祀するに当たり篤行者、柿本豊輔氏
左記土地を境内用地として寄付下さる・・・・
云々
引き返し三叉路際に名知らずの木の大木が有り、その左手に道標が山肌に杉尾と誘う
この道標が無ければ、道探しに苦労しただろう。いかな読図すきでも難しい
 
ここからは古い生活道跡らしい
踏み跡はシッカリと有り、幅広い所もあるがほとんど歩かれていないようだ
歩くに問題は無い。再度途中の峠にダイトレの看板が出る
(横手東尾根)
 少し生えこんだ部分
その先の谷に橋がかけられているが、渡るに危険を感じた。
長らく通行者も無く放置されたのだろう。
今回のコースでここが問題の箇所だ。
手すりのパイプ杭は抜けて、三本渡された木はいかにも滑りそうだ
沢を越えることにしたが、難易度があった。小さなロープなどが有れば安全だろう
越えれば踏み跡程度に成るが、すぐに道は広くなり下ると放棄柿畑が出た。
下れば、その放棄柿畑の持ち主の奥様が柿の手入れをしていた。
 
奥様は、以前は随分と歩く方が多かったが、今はほとんどいないという
壊れた橋の話をすれば、誰が道標や橋を管理しているかは知らないと言った。
この橋が修復されれば、ハイキングに最高のコースに成るだろう。
杉尾の村に出れば雰囲気の良い山村だ
付近は柿の木が多く景色は美しい
 
このコースの反対周りの入り口は難しいだろう。写真から見てください
 右手の道を入ってゆくと上の朽ちた道標がしばらくは有るだろう
谷川沿いを登れば、立派な駐車場にトイレ、その上に明王寺が有り、以前は土塀のお堂が立派に修復されていた
  
  ふり返る
明王寺から635段の階段登りが始まるが、階段を避ける回り道もある
階段は一汗流すがすぐに登りきる。段数を数えながら登ったが、550段でアレレ分からない??
階段が終わる頃、休憩所とその上に不動祠や金剛童子、八大龍王が祭られている
下に10cm程度の穴に耳を当てれば音が聞こえるらしいが、今日は何も感じなかった
  
尾根を道成りに登れば不動山590mに着く。テープが有り不動山とテープに書かれて道を誘う
  不動山
不動山でコンパスを取り尾根を下れば道に出会う。方向取りを間違えば大変だ
後は、道成りに登るが、ソコソコ急傾斜のコースで一汗流す
ダイトレに突き当たり、行者杉で昼食を楽しむ、今日も泡茶一杯のゴックンがたまらない
  
 
行者堂↑
ダイトレを次の目標タンボ山に向かうが、特徴が少ないダイトレ尾根は現在地読みが難しい。
ああだこうだと話すが、さてその位置が正しいか不明だ。
時々出る道標からその位置を推測した。
途中からタンボ山に登ろうと尾根縦走に切り替える。
思うところにテープが有る。好き者だろう
 

この道標から尾根に乗った

尾根には古いマークが有り、道跡も感じる。初めてのピークに小さな板がかかり、タンボ山と有るが、エアリアマップから見れば場所違いだ
地図の地点@、テープには鳥地獄と書かれていた。
読図から、ナルホド尾根を下れば鳥地獄に行ける
 
で、尾根を下ればアララ、ダイトレに出た。地形図からダイトレはどの破線道か知らない二人だ
  
この椅子の先→  

そのダイトレに出たところにタンボ山の看板が有る。
ここでは無い、三角点位置がタンボ山だろうと、地形図から二等三角点、石見川にコンパスを取れば、少し先の笹原の中に踏み跡がある
笹中の踏み跡を登れば山頂に綺麗な二等三角点、石見川が鎮座する。
山名板が賑やかだろうと思ったが、古いものが一枚、ダイトレ縦走者は山名や三角点に興味が有る方は少なく、たぶん地形図などで歩く方が少ないのだろうか、今この記事を書くに当たり、古い根来春樹氏監修のエアリアマップから三角点、石見川位置がタンボ山と確信した

  
二等三角点 石見川 点の記

点名 石見川  等級種別 二等三角点 標高 762.91 北緯34°22′58″.1571 東経135°37′56″.1784
選点 明治34年6月18日 設置 昭和52年7月31日
所在地 大阪府河内長野市石見川783番甲

点石は昭和に新しく作り直されたようだ。今はICチップが埋め込まれている重要観測点だ
少し歩きにくい踏み跡を下ればダイトレに出る。ここに小さなマークが打たれていた
  

道標から十字峠への分岐を知る。ダイトレの地図読みでの現在地特定は本当に難しい
十字峠へは下の林道を越えるが、その先に目印があった
次は西の行者堂だが、道標は出るが、肝心のお堂が見つからない
道標の記す方向の踏み跡を50m程度山裾に入れば、小さな岩上にお堂が有った
ナルホド、行場っぽい岩だ。
  
行者堂は見つかった。
サア柱本古道を下ろうと地形図を眺める。
地形図は、少し先から下るが、行者堂踏み跡横3mに濃い踏み跡がある。
地形からして、地形図道に繋がっているはずとの予測で踏み跡に入った
  
予測どおり破線道に出合い下る。
道はいいとは言いにくいが、やはり古道でエアリアマップにも記される道だ。時には登山者があるようだ
鉄塔で現在地を知る。見晴らしの良い鉄塔だ
  
ルンルンと下るが傾斜はソコソコの道だ。秋のキノコがないかなーなんて余裕だったが
途中で道が分岐するはずだ。
分岐点を少し行き過ぎ分岐点を通り過ごしたことに気づき引き返す。
道は尾根に有るはずだ。ほとんど人が通った形跡の無い分岐で、間違ったと思うほうにテープが有るが、私達は右分岐が柱本道と思って地図を読んでいる。


人通りが無いに等しいが、道が有る。今は鉄塔道で登る人が多いと村人の話、
だから、道はこんな状態に成ったと信じた
 何処を探しても地図どおり道が無い

所が、尾根をへつって谷中に入るはずが、その道が無い、くだり 登り、尾根を変え、探したが無い
マタマタ、地理院がいい加減な地図を書いたのだろうか、日が暮れる。最短で左側破線道に出るコースを読んだ
秋のキノコがないかなー、まだ余裕だ。

で、最短でモウ一つの破線道に飛び出したところに、アララ、柱本道の道標が出た

迷ってはいない。現在地は掴んでいるから元に返れるのだが、その地点に地形図は道を、破線を書いていない
あまりエアリアマップを見ない私達、今記事を書くに当たり、根来春樹氏のエアリアマップにはキチンと柱本道が書かれている

マア、地形図で間違いもまた楽しいだが、地形図破線道は無くなったりずれたり無かったりと。時にはテープも信じようと話すが、サテサテ、間違いも楽しい仲間は??又地形図でワイワイだろう。
後は道成りに下れば、古い道標の柱本取り付きに出る
  

取り付きは
 字の消えた道標がある。

探索の様子
村中に下れば、お年寄りが柿を食べろと柿を下さる。
ここが近道だと駅へ道を教えて下さる。
朝、柿チップを作っていた方達が、柿を持って行けと袋に一杯だ。
頂いたから言うのでは無いが、柱本住人の優しさは格別だった。

チョット長い記事になってしまったが、今回のコースは登山者も出会わなかったが、お勧めできるコースだ
ただ、丸太橋を渡る所は、補助ロープで谷川に降り登るが安全だろう
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