大川峠と高森山周回
2022/09/07
ショウタン


地形図にリンク 

今日のコースは殆どは和歌山市内ですが、山頂の高森山三角点は大阪泉南郡岬町に有ります 
今の大川地区は、トンネルが出来和歌山市内へのアクセスが簡単だが、少し前までは峠越えの紀州藩、大川でした
大阪市内に出るにも、岬町の多奈川駅から電車に乗るほうが早かった時代も有りました
バスが沢山走ていたからです
久々に、大川峠の景色を見たく旧県道を歩いて大川峠越えをしてみました
帰路は、高森山を超すハイキングです

深山に有る芝公園、国民休暇村駐車場からスタートです
車のナビならマップコード884 744 556*55です

  

公園入口の県道65号を大川方面に歩きます
直ぐに森林公園分岐に古い石柱が有り、距離、大川迄24丁石と國光大師巡礼の標識が目立ちます
大阪への古道であり和歌山城から大阪には近道だったのか、古道が通っていたようです
南海加太線の磯ノ浦駅と加太駅間の切通加太側に地蔵が有り、そこには駅伝の馬の乗り換え所(名前知らない)が有ったとか

二十四丁のコースは分からないが、ほぼ大川まで2.5km程度だろう
大川トンネル入り口で分岐する旧県道の大川峠越えに入る
ゲートは厳重で旧道は再舗装され、自転車道になっていた
ハイキングについては記載はない

  
地形図に乗る旧道らしい破線道などの位置を特定しながらあるく

残念だったのは、車道時代は景色も見えたが、雑木が伸びたり蔓科の植物が増え、大阪湾や淡路島、友ケ島の見晴らしはゼロだ
ドライブ途中に良く立ち寄った大川遊園に入って、海辺に下り海沿いを歩こうとしたが戎崎の波が荒かったので、別道で登り返した
  

天気も良く加太瀬戸は美しい
潮が止まっているのか、小型貨物船が加太瀬戸を通っていた
満ち潮、引き潮時は潮流の激しい、加太瀬戸を小型貨物線は通らない
若いころ釣りをしていた時に貨物船が流されているのを見た事がある
 

ゴロゴロで歩きにくいが、潮の香りが良い
戎崎に向かう
山肌はウバメガシが多い
水分が少ない岩稜の尾根先
伊能忠敬もここを歩いたと聞いたが、よくまあと思う
潮風に強い植物だろう見た事が無い花が咲いていた
  

戎崎は波が跳ねていた。通れなくてはと引き返し、地形図に載る別道から大川遊園に引き返した
取付きはマークなどない。
何処からも登れない、登れそうなところに道は在るがソコはGPS確認をした
  

時には釣か磯遊びかの方が通るのだろう入れば踏み跡もあり、古い軍道か広い道に成る
下り道より傾斜も少なく階段などは無い
ロープの補助の始点を見ればくくりはねじむすびでネジむすびの弱点を出ないように上手く立ち木を利用していた

元に戻り旧車道に出る

葛の花も見れば綺麗だしセンニンソウは香が良い

 

下れば和歌山県境の村小島の景色はメチャ綺麗だ
多分だが、大阪の海で一番きれいな地区だろう

トンネルが出来、浜の様子は少し変わったようだが、旧遊歩道上に石碑があった
ここにも、国光大師云々の事が書かれていた
読み切れなかったが、大川の報恩講寺の住職に聞けば、法然上人が四国からの帰路に、船が流され漂着した所との事
  

大川八幡宮前から報恩講寺に向かう
入り口の説明看板に
 

報恩講寺山門には四天王が配置されている 
東西南北に 持国天、増長天、広目天、多聞天 
 

写真撮影は禁止されているが、許可をもらい写した石仏群に
苦しい事から逃げてはならない
楽しい事まで遠ざかってゆく

とあり
尼僧住職の好きな言葉とか
しばらく住職と話し込んだ
小柄な可愛い住職は、寺を守ってゆく大変さを語りその決意の硬さが伝わった
話し中にカマキリが出た。
ショウタンならブチっと踏みつけるかもしれないが、住職は火挟みで挟んで草原に逃がした
流石
  

山門横に桜谷云々と書かれた石柱が有った
法然上人が(国光大師)が自作した御本尊の木が有った谷は桜谷だと書いていると言う
紀州徳川家も大切に守った寺だそうだが、維持管理は大変そうだ
和歌山市は文化財の大切さを認識していない市だろうか

寺前から高森山を目指す
海から高森山を見たことは無いが、山名から船の山立てに利用した山だろう
畑地横は耕作者も無いのか、道は生えこんでいる
石積は残り、民家も有ったようだ
生えこんだ所にも薄い踏み跡があり50mばかし進むと、立ち木が道にかぶさり草は生えていない
  

直ぐに橋が出て尾根に取付く
尾根道を登るのは初めてだが、急傾斜は厳しく、案内には中級とあった
カロリー制限中の私はいつもお腹を空かしている
パワーが出ない。ユックリと登った
今までは何度も報恩講寺の参道を登ったり下ったりしていた

  

ルンルンと登れるほどの体力はない
途中に石ころアートが適宜に出て、プレバトなら才能ありの上級者くらいの見事さだ

道標や目印に良い
とにかく傾斜が有る、コースはカンタンカンタンと踏み跡やマークで登ったが、途中で完全に現在地を失った (;^_^A
そんな時、GPSも良いが道標や、道標がわりのアート道標は役立った

  

登るほどに蜘蛛の巣が増え、大川からの登山者は少ないのか
山頂に出れば、何方かが草を手刈りしていた。
数時間前だろう
  

高森山も見晴らしは良くなかった
山頂は笹が生え、雑木は景色を隠していた
シマヤンと二人で山頂に休憩用の椅子と机を設置してみた
アレヨアレヨトいう間に山が開かれ今の状態になった
机もシマヤンクラブが保守したそうだが、その後でこの山の常連さんが補修を重ねているようだ
何せ25年前の物だ

誰もいない
高カロリーは控えている
バナナとパンとカロリーメイト、食事に程遠い行動食でマッタリとミルク紅茶を飲んで山を楽しんでいると玉虫が二匹飛んできた

四国山に周回も良いが、マッタリと秋の丘から下山をした
そこそこの急坂で、秋の丘は道から少し上に有り、久々に登ってみたが見晴らしは少し悪くなっていた
  

急坂を下り林道風になれば、そこが高森山の登山口だ


又、別ルートでチョコっと山遊びに良い高森山や四国山、しばらくは何度か来てみよう
車道に出れば、関西空港土取場だった周辺を整備した森林公園の林道?に出る


深山に向かって下る
直ぐに祠が並ぶところがある
 

いつも綺麗だ。何の神様かは知らない
関空の埋め立て土採取の為に巽獄山と鶴部ヶ岳の山頂は消えた
 

駐車場に帰った



和歌山市で一番大きな市民の公園だろうか
奥の方にキャンプサイトもある
市民たちはそれぞれに、椅子など出して楽しんでいた
端の方で、ギターをつま弾く老人が目に入った
チョット異端児風の私だが、この公園から四国山や高森山にハイキングする方も多いだろう
 
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