スリップリレー

皆さん雨の日や一番電車に乗ると発車時にガクンガクンと成った敬遠は有りませんか
コレが運転士泣かせのスリップ(空転)現象です
スリップは、空転と滑空が有ります。運転士はどちらもヒャリ物ですが現在避けて通れない現象です

レールは交換するのは非常に大変です。悪くすれば電車の運行を止めなくてはいけない事になります
通常は、終電車から始発電車の間の深夜に行なわれますが、騒音問題などで大変です
まして乗り心地や、振動軽減問題から今はレールを溶接、ロングレール化が進められています
交換に時間がかかります
又レールはカーブでは摩擦が大きく損傷が激しいです
では
レールを長持ちさすためには、レールと車輪の摩擦係数を少なくすればレールは減りにくく、長持ちします
ですから
電車に自動にレールに油を撒く装置が取り付けられています
コレがくせ者の第一
滑空をおこしやすいのです
少しの雨が降ると、油はレールの上に浮き上がり、摩擦係数を減少させ車輪が空転します。
ここで
電車のモートルは直列に4コ繋がれています
二個が並列でその並列同士が直列もある
電動車輪に一個ずつです
一つの車輪が空転をおこすと、空転のおこした車輪のモートルの電圧は下がります(直流モートル)
一つのモートルの電圧が下がると他三個のモートルの電圧が上がります
上がりすぎるとモートルが損傷します
そのためスリップを関知すると断流器により電流が遮断されます
すると電車はガクンと成ります
ひどいときは坂を上れないときがあります。
私も2〜3ど経験しました
コレを解消するには、車輪に傷の付きやすいイモノシューを使えばいいのですが、シューの粉による眼災害や、沿線の錆災害が発生します
今、各社は研究を重ね少なくは成りましたが、まだ完璧ではありません

ピカピカになった車輪

車輪とレールの接地面は少ない


断流器


滑空
コレは駅に入駅時に起こるとサア大変です
運転士は、時速と駅の癖、電車の性能などを熟知して停車するまでの距離を知り、その距離からブレーキをかけます
十分に余裕を持ってかけますが、雨の時は非常に注意が要ります
通常300mでブレーキをかけ始めるところ400mからかけ始めても、スリップによりどうしようも無いときがあります
祈る気持ちで駅の停止位置を見つめますが、真剣そのもの
なんとか止まると本当に嬉しい物です
コレは、どうしようもない現象で、ブレーキ距離を長く持つ以外に対策はないと思います
そうすると定刻運転が難しく、途中のスピードを上げなくては行けません
もちろん決められた速度内の話しです
そうすると今度は又ブレーキ距離を長くしなければ行けません
困った物です

modotu