矢筈山、有田川町の古道を歩く
2012/03/29
ショウタン

コースタイム
@登山口08:50-矢筈山10:17-C林道出合い11:10-D奥高野街道登山口11:20〜11:30
登り返し
E13:13〜11:23-F13:43-G峠14:32
総時間5時間42分
矢筈山と言う名の山は多いが、和歌山では日高川町の矢筈岳が有名で、今回登った、有田川町(旧清水町)の矢筈山は影が薄い。おまけに矢筈山は真下に林道が通り、登山魅力も少ないと思われがちだが、こんな山でも、古道を利用してルートを組んでみると、5時間40分の山行が楽しめた。初心者なら、道の駅しみずから矢筈山ピストンが面白いかも、道の駅しみずからのルートは、裏高野街道の極一部も楽しめる。
今日も先日の、龍神街道から城ヶ森山ピストンとおなじく、R480号の大淵から湯子川に入り、湯川川沿いの峠集落の尾根先から、先ずはバリエーションで取付くが、コノ尾根にも、小道があった。聞くところによると、5年程前に峠の方達が、道普請をしたとか、タダ道と言っても踏み跡は薄いが、尾根中央で迷いなどは先ず無いだろう
峠の集落を囲む、猪囲いが有るかも知れないと、少し変則的に、写真の位置から取付いたが、これは失敗で、Gの位置の取り付きが正解のようだったが、峠の集落内からも取り付けそうで、登られる方は、思い思いに取付けばいいだろう
@の位置取付きGの位置の尾根先が正解か
階段を登ると、上に小道が尾根まで続くだろうと思ったが、これが失敗で、道はなくおまけに急斜面、結果斜面をトラバースで、Gの位置の上まで行く羽目になった。
尾根に出て、下を見ると、下で老女が畑仕事に精を出していた
  
取付き斜面↑                  尾根に出る↑                 尾根
 

最初はヤヤ急傾斜だが、尾根中央は歩きよく、一汗流しながら登ると、傾斜が緩みルンルン、途中の小ピークへの傾斜は、ソコソコ急傾斜だが、距離は短くそう汗は出ないだろう。
読図から、古道が尾根を横切るところは、コンパス角が95°東に変わる所だから分かりよく、小道跡がハッキリ残る
Eの位置
古道を確認して、矢筈山山頂に、山頂は三角点測量のため切り開かれているが、見晴しは薄い
 
等級種別 三等三角点 基準点名 大江峠
北緯 34°04′40″.9630 東経135°26′53″.3035 標高683.23
所在地 和歌山県有田郡清水町大字清水字大谷奥1115番地 現在は有田川町
山頂で小休止して、読図から東の尾根先は林道に降りられるだろうと、尾根を東に進み、読み通り林道に出る
林道からは、床山や雨山の見晴しが最高で、高野に続く長峰山脈の見晴しが良い
又、北の尾根先から階段が有り、林道から登るように出来ていた
  
尾根先を少し回り込んだ所に、北に下る古道入り口が有り、小さな階段が作られ、状態良く残っている
古道にはいると、直ぐに状態の良い、石標が出た。
右 下湯川、多井と書かれ、左は上湯川、笹と書かれていた
たぶんだが、この位置が点の記に出る点名の大江峠だろうか??
  

Bの位置
古道はハッキリと残り、ごく最近倒木が整理されていたが、少し倒木地点もある
道通り下れば、林道に飛び出すが、思ったより傾斜はある
途中の四等点は、道から外れ通り過ごしてしまったが、帰りの登りで尾根を登り、確認した
途中にNHKのサテライト電波塔などがある
  
林道に飛び出すと、そこに旧清水町の民話と、古道道標があり、由緒有る道のようだ
此処で、裏高野街道と龍神方面と分岐したようだ。
 
民話はこの横にある沼に住む、カッパの話で面白い
又、不動堂やお城の門があったと、民話に書かれている
大きな写真で、民話の話を載せておこう
Cの位置
高野街道に入り、取り付きが何処だろうと高野街道を下った
直ぐに田畑に出て、正面に道の駅しみずが川向こうに見える

とりあえず、地図工場の近くまで下り、こちらからの登り口を確かめた。
 新田家(しんでん)とアルミ工場
工場裏の道の新田家、Dの位置に出た。とにかく写真を参考にしてください

  
取り付きの道、写真三枚↑
新田家のご主人に、多井への道の事と、裏高野街道の話を聞いた。多井への道は30年前に登ったきりとか
下湯川には遠く、下湯川方面には林道に削られ、古道位置は探しにくいだろうという
少し休憩して、来た道を引き返す
農作業小屋横から農道を登り山裾を右側、西にはいり、猪囲の戸を開け、カッパ伝説の所に出る
  
伝説板↑                    古道入り口                  古道↑
伝説板の南15m程南に古道入り口がある
四等三角点、梅谷は、彫り込まれた道上にあり分かりにくい。この付近だろうと、道左手の尾根を直登してその位置を探した
 等級種別 四等三角点 基準点名 梅谷
東経 34°05′09″.4048 北緯135°26′20″.5687 標高395.00
所在地 和歌山県有田郡清水町大字清水字梅谷1043番地 現在 有田川町
急傾斜のクネクネ道を引き返す。下山時は、落ち葉や小さな木の枝も気にならなかったが、登りは案外気になる物だ。フウー
途中のピークで、地図道の位置が違った。地図通り道が有るか、チョット藪を扱いたが、ソノ跡はなかった
とりあえず、登り返そう
  
石標に出てB林道に突き上げ、階段を登ればいい物を、少し林道を歩いて斜面を這い登り、尾根に出て昼食、10分の早食いだ。
 
尾根からの下りは、小道がハッキリと残り、クネクネと下るが、道付近の木々は美しい
やがて多井の集落が見え、水色の家横に出るが、こちらから登る場合は、地図神社方向に行かないように
 
 登る場合は注意、左にとろう
水色屋根の民家は、無住のようだ。
多井の車道を、峠集落に向かって下るが、途中で話しかけた、老女や老人達は古道歩きに驚いていたが、又来てくださいとやさしい。この付近の山は、堂林山を残して、ピークハントしたが、砥石山のバリエーションや古道歩き、堂林山にと又又楽しみたい。ソロソロ蜘蛛巣が気になりだした。里山低山の時期は終わりかけているが、やはり里山は、歴史があり面白い
  F
                            多井の登山口民家右手↑Fの位置民家      
 
峠集落まで、里を楽しみ、ここからの取り付きが良いのだろうと山を見上げ、今日のコースを振り返る
思ったより楽しいコースだったが、時間が早い
ズート気になっている。三田トンネル上の前山に登ろうと、道の駅、あらぎ島まで引き返した
前山に続く
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50m
メッシュ(標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。
 (承認番号 平23情使、 第799号)」