帝釈山、岳山
2017/07/29
二人

総時間7時間15分
沿面距離12.1km
累積標高+790.2m
累積標高-798
平均速度1.6km/h
今回のバリエーションコースの取り付きは本当に迷った。
林道はあるが通行は出来ない。
青田発電所で出合った方は、地元民のように付近に詳しく、別荘風の小屋を持っておられる。
小屋は地元民が建ててくださったとか。地元に貢献しているのだろう

登山目的の帝釈山と廃村中栃村の探索を告げれば、大きな声で言えないがと付け加え、鉄の階段を登るか今回のコースが良いと推薦下さった
コースは言えないがマア薄い墨破線で載せておいた
青田は前出の方にここの集落は青田と書き、オオタと読むとお教えいただいたが、オウタの字が正しいかは不明だと言った
ついでに中栃村の事を尋ねれば、概略の場所と山頂の石仏についてお教え下さった。
石仏は、中栃の方が担ぎ上げた物だと言ったが意味は知らないという
兎に角林道を登った。
中栃集落跡に林道はあるが、写真のように看板がある。
看板の無い所から尾根に取り付き中栃村跡を見た
 
村跡は耕作地跡がハッキリ残っている。ビニール管が有った所を見ると比較的最近まで耕作されていたようだ。
一尾根南の猿山(えてやま)集落跡は今も廃屋が残るというが、廃村中栃村では見当たらなかった
 

                        

道跡がハッキリ残るが(ショウタン的)青田発電所の管理道は通れない
少しゴメンなさいとその続きに登っていったが、それはソマ道かもしれない
途中で、炭焼き跡と瓦を見つけたが住居のあとか、それとも炭焼きに使用したものかは分からない
  
体調の関係で心拍数は上げられず、ソマ道が一番体力は使わないで、出るであろう尾根を予測しながら道に沿った
間伐に道は消えたが、予測は当たり一番緩やかな尾根を登る。
それでもユックリとユックリと登ってゆく。少し心拍数を上げれば呼吸は苦しく感じる
たぶん、自分の虚弱な心臓を医者に聞いたが為のトラウマがそうさすのだろうが、30度越えの湿度90%は汗も尋常では無い
  
私ならこの地は耕作地に開墾するであろうと感じる所の緩やかな尾根に小さな石碑が出た
墓だろうか??、左右10m程度離れてあった。字は帰って読もうと接写したが、見事にピンボケ写真だ
  
自然林と植林の境界を登れば、山頂手前に石仏や石碑が出た。
八大龍王と彫られた石仏や、観音様だろうか小さな石仏を膝に乗せた石仏、この山頂に石仏や石碑を持ち上げた方の記念碑??があった
 

  
記念碑には、明治弐七年世話人、一月一日、鬼頭、藤木と有る。


前出の方は、藤木はこの付近の大金持ちで、鬼頭は中栃村の方だろうと言う。
中栃村は、中栃と鬼頭の名字以外は無かったとおっしゃった
兎に角ロマンだ。
私は、観音様が膝に抱く石仏は帝釈天で、雨乞いの行事があったがために八大龍王を祭ったと空想する。
岳山に向かって尾根を登る。
上平や地形図からの位置確認は優しいが、尾根は細く油断は出来ない
尾根下を見れば、ソマ道や林道が多い
  
ブナの浮き根の尾根を過ぎて急傾斜を登りきれば岳山だが、相棒には付いて行けずマイペースでクネクネ登る。急傾斜だ
山頂で泡茶を頂き少しロングで休憩だ
今日は三人で登る予定が二人になった。
今日の相棒は険しいだろうと予測できるコースもかさんに挑む。
三人ならヒバの谷林道に下るだろうが、崖マークが楽しそうな加杖坂峠に下ろうとコースを読んだ。
植林内の尾根にコンパスを取って下る。
最初は倒木以外はルンルンで、見晴らしも有り青田の谷が蓮のダムまで見張らせ、アマネ山やマスガタ山の尾根が美しい
登り時には夕立ふうに雨がドット降ったが、それを上手く逃れながら登れた。
見晴らし場所では太陽が出る。
  
ヒバの谷に伸びる林道は無視して北に尾根を下る。
所が尾根は痩せ一瞬下れるのかとコースを読んだ
付近は植林だ。人が入っている。コースは取れると見た
今日は、こんな厳しいコースでは無いだろうとロープは短い6mm、13mの物だ
ロープを捨てイタリアンヒッチで下ろうと思うが、木がシッカリしている。兎に角素手で下った
運悪く、マタマタ雷が鳴り今度は真上から雨だ。
  
一箇所は下りきった
続いて出た垂直に近い痩せ尾根は、動物が斜面を下っているが、二人には技量は超えていると判断して、隣尾根から斜面を巻く
これもソコソコだが山師は植林して、間伐してと仕事の場だ。
濡れた斜面を注意しながら下巻いた。尾根間違いが無いかコンパスを合わすと、モウ一つ向こうの尾根が正しいと更に斜面を巻いた
  
尾根は細いが安定した尾根になり景色を楽しむ余裕も生まれた。
加杖坂峠は近い
  
後少しで柔らかそうな小岩が出た。
慎重にダウンするが、小さな棚はその下の土斜面かと判断する所だ
棚風のバンドは短く4mも無い。
対面して一歩、二歩、足を乗せきった。滑った。落ちた
受身も無くズズズズz、滑った。
相棒が動くなと叫ぶ。落ち着いてこれ以上落ちない事を確認してと指示、
私のリュックを持ち上げて、骨折、打ち身、擦過傷の具合を直ぐに見る
打ち身と擦過傷は有るが骨折は無いと確認してから立たせて尾根まで登った
痛かった。直ぐに抗生物質入りの傷薬で血を止た。
痛みは有るが歩ける。油断禁物だ。

植林囲いの縁を慎重に下り林道に下ったが、歩きは大腿筋が痛い。
足を曲げなければ歩けると、ロボット歩きで二キロを歩いた。
  
振り返り写す

青田発電所に着いた
手持ちの氷で直ぐに冷やせとの指示に冷やした
お陰で打ち身はある程度収まった。
もう少しで付近に咲くヒオウギを供えられる所だった
 
最近滑りでケガが続く。
油断は禁物だが、今回も救急セットの完璧から、消毒と擦過傷の手当てが早く大過が無い
ヤハリ準備が物を言うが、反省も多い

この付近に猿山(エテヤマ)と言う集落跡がある。
もう一度青田の廃村を尋ねてみたい

今回R166から栃谷、加杖坂トンネルルートはトンネル手前が工事中のため通行できず、蓮ダムから青田発電所に入った
2017/10月頃まで通行不可と有った。
青田には蓮ダムから入らなければ入れない。
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