五番関から勝負塚山と神童尾の1148mピークバリエーション
2011/05/18
単独

 
コースタイム
五番関トンネル口09:01-五番関09:18-鍋冠行者堂09:43-今宿1448m10:08-勝負塚山11:42〜12:10
水場12:30-滝12:37-1148mピーク01:11-境界尾根14:12-五番関15:21-トンネル口15:32
6時間31分

黒線のバリエーション尾根は神童尾、水場下の滝は大滝という事が分かりました
2011/06/29
今日は特別な意味を持って勝負塚山に登った。
2004年11月3日に勝負塚山で出会った京谷弘胤氏が目標半ばで空の星になったと言う
京谷氏は、この出合いを覚えていてくださり、私のページを見ていてくださる京谷さんの三角点仲間、宝来の鈴さんと相談して私に
2007年8月19日、大和の三角點を尋ねて、著者上田倖弘氏 上下二冊をお送り下さった
この時から私の山選びが変わり始めた
三角点の面白さ、点名から当時を忍び、山へのルートを知り、多くの方達が三角点ルートを楽しんでいる事を知った
その後京谷氏とは一度出会ったきりで有ったが、私の登山に変化を与えてくださった事は京谷氏のお陰です
京谷氏を偲び、感謝の意を込め、バリエーションを加え、だれも見た事もない地点から勝負塚山の写真を取ろうと勝負塚山に登った。
勝負塚山に有った沢山の山名版は取り払われていたが、あの小さな山頂で偶然出会った京谷弘胤氏を偲んだ
コースは五番関からと決めていた。勝負塚山に最初に登ったのが、大峰五番関結界門からだし、大和の三角點を尋ねての著者上田倖弘氏達3人も点に向かった(1994/11/14)のもこのコースだ。1448mピークの今宿跡で分岐する天川村と川上村境界尾根伝いで登ったからだ その後あの尾根、コノ尾根と4度目、コースは知り尽くしたはずだが、少しコースを外した
当時、何も目印が無く同行の二人と尾根を探した物だ。
今は七夕コース、ろくにコンパスも合わさずルンルンと歩いて行くと、アララ勝負塚山に下る境界尾根を外してしまった
山は知っていても慎重にだ

五番関トンネル手前の公園から近畿自然歩道を五番関結界門に登る
 
  

ここから大峰山に登る時は古道を登る事が多い私だが、今日は長丁場、在来道の巻き道を登った
鍋冠行者堂、大所山分岐と登って行く、大峰奥駈道で一番綺麗と感じる地点付近が今宿跡1448mピークまでのブナ林地点だ
休憩もなく今宿跡から天川村と川上村の境界尾根に入っていく
 
尾根は綺麗な自然林、踏み跡が出来上がりテープは七夕さん、ろくにコンパスを取らずルンルンと歩いていく
右に大峰山、左に大天井岳、四寸岩山が樹間から見える。景色は美しい
一ヶ所尾根が開けた所がある。その先少しで勝負塚山に尾根を下るが、あまりの尾根の美しさに 汗 分岐を行過ごした
アレ 角度が変った ・・ 地図を見る 行過ごした 引き返す
 見晴らしの良い所                            台高山系、白鬚岳が美しい
 

分岐の目印                           分岐地点の景色 桧が出る
 

分岐から降り込んで行くがナカナカの傾斜、ここから鞍部までは下り込み一本だが、足下が悪い
二次林で、古い木株や倒木、伐採林の残りと、マア歩きにくい
ここもテープイッパイだ
 
最低鞍部に下り込むとそこからは歩き良くなるがどうした事か、いっぱいあったテープが少なくなる
尾根は広くなるせいか、踏み跡も薄くなるが、マア上に向かえば尾根づたいに山頂に出るだろう
特筆すべきは、コノ鞍部南側下に谷川が流れ水がある事だ。鞍部から3分程度、30mも下れば綺麗な水が手に入る
マア危険と言えば小さな岩の横を登る所だ
テープ通りに登れば簡単だろう
 
登りきった尾根は馬の背で木がジャマをするがすぐに山頂の三角点が出る
  

大和の三角點を訪ねてより抜粋
標高=1245.75m
造標=明治36年5月9日
所在地=吉野郡天川村洞川字鳴川山699、俗称勝負塚
北緯34度16分16秒237 東経135度57分54秒034
標石=15.3×15.3 高さ35(荒石部分17)cm正面南東、三等右書。欠損なし
点の記の所在地から、字名が山名だから山名は鳴川山勝負塚は俗称と言う事がわかる

沢山あった山名版も取り払われていた
有名なあの山名版が真ん中の木につり下げられていた
大峰山の宿坊が見える。景色は京谷さんと出会った時のままだった
 
いろんな思い出がよみがえる。一人でささやかな宴会だが時間がない、地図を片手に、1148mピークのコースを見る

黒線尾根は、神童尾という事が分かりました
山で水場を知る事は重要だ
勝負塚山はどのコースも大汗を流すだろう
少西下から南側に下り込めるが、最低鞍部まで行き、30mばかし斜面を下る所が水場への近道だろう
ここを下った
 
綺麗な沢水が流れ、一口飲むと美味しい
ペットボトルに満水して沢を下る。
地形から見て沢をそのまま下り1148mピーク尾根先を登る事は不可能だろう
思った通り、植林小屋跡が出てその先に10mばかしの滝が表れた
細く切れ込んだゴルジュに落ちる滝に大木が逆さまに落ちていた
この小さな谷にもこのような滝が有るくらいだ、この付近の沢は滝が多いだろう
勝負塚山山頂で滝の音が大きく聞こえていた

 

この滝は大滝と言う
滝横から尾根を少し登り、植林内をトラバースで1148mピークに向かう
傾斜があり小さな谷が出る
どの谷も行けるか思案が要ったが、植林だ行けるだろうと慎重にトラバースだ
最後に出た谷は正面が岩質だ。何とかナルさで、谷に降り込んだ
這い登るが、ルンルン
昔のバリコヤの頭や、奥駈道からの大所山コースもこんな所があったと思い出す
 

目標尾根に出た
二次林だ、石楠花や雑木がすごい、動物の道もない
かき分け山頂に立つが、残念、勝負塚山は見えない、写真は諦め尾根を登り返す  
                                                        1148m山頂↓
  

尾根中央は歩けない、右手斜面は比較的歩きよい
とにかく石楠花や雑木で歩きにくい

石楠花だけが満開だ
左手に大峰山が綺麗に見える。
阿古滝の音だろうか滝の音が響いてくる
こんな大峰の奥のマイナーな尾根を一人で登る楽しさは山と同化するようだ
  

地図で見るよりも傾斜があるような気がする
東側の斜面は比較的隙間がある 時々尾根に登り又斜面と慎重な登だ
植林が出だすと、人が歩いたような踏み跡が出て尾根中央を登る事が出来る
  
最後のピークを登りきりヤヤトラバース気味に境界尾根に登りきった
後は来た道を引き返すだけだが、大天井岳や四寸岩山、の奥駈道尾根が美しく見える
少しはげしい登りを登ったせいか、境界尾根はルンルン
今宿跡に出ると後は下り一本の奥駈道、鍋冠行者堂から少し下った所で分岐する古道コースを五番関に下る
  
このコースは結界門をくぐるため、女性は行けないのが残念だ
古道コースの途中で石がきらきら光っていた
何の石か分らないが石英が水晶となった物かも知れない、それにしても綺麗に光っていた
五番関に出て、近畿自然歩道を五番関トンネル口に下っていった
総時間6時間32分と少し頑張った山行になった
  
これからも、面白い三角点や三角点を組み込んだルートで大峰や台高、そして和歌山の山々を歩きたい
京谷さんも陰から私の山行を応援してくれるだろう
戻る
このページの地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図50mメッシュ(標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。 (承認番号 平23業使、第2号)」