稲村ヶ岳旧登山道
森沢義信氏著大峯奥駈道七五靡からヒントを得たルート
2013/10/05

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コースタイム休憩含む
毛又橋〜白倉山2時間55分
白倉山〜レンゲ辻2時間15分
レンゲ辻〜林道1時間35分
総時間 8時間5分(食事、待ち合わせ時間を含む)
今回の山行のきっかけは,炉端山友会のモンさんから森沢義信氏の大峯奥駈道七五靡のコピーのメールからだった

それまでの道は、虎丸と呼ばれた現在の毛又橋当たりから尾根に取付き白倉山を経由して現在の山上辻に登っていたようであるが難路で有ったらしい

との二行から、尾根を特定するべく急遽仲間七人で二手に分かれ探索した
4度白倉山を経由した山行を経験したときに、毛又橋か清浄大橋付近に下るルートがあったはずと、思い続けてもう10年??今回チャンスに恵まれた。
予想尾根を著者の森沢義信氏に送り今回の探索を知らして意見をTELで訪ねてみた。
森沢義信氏は新宮山彦ぐるーぷの仲間でもある
所が現場ではシッカリしたソマ道風の踏み跡道が有り、踏み跡道と、尾根コースに二手に分かれての探索となった
毛又橋分岐から少し洞川に向かうとチェーンの張られた林道が白倉山に向かって延びている
考えられるルートは3ルート有ったが林道終点に橋が架かり、施業放置林云々の張り紙があり尾根先にテープがある
少し迷ったが、登りよい方の東尾根と古道らしい踏み跡にテープが誘導していて、してやったり、古道が残ると早合点したショウタンは、踏み跡道に三人で、残りは登りよい方の尾根を選んで登った

今回はショウタンコースをメーンに書いてみます
尾根コースは、写真を亡失してしまい詳しく書けない
ぐるーぷ間は無線で連絡を取り合ったが、標高はほぼ同じ地点を歩いていた

メールでやり取りした地図↑
毛又橋三叉路から少し洞川に向かうと入り口にチェーンが張られた林道が有る
轍はあるが草が生えている。此処が良いと林道に踏み込んだ
途中に百目箱が有って天川村が気象観測していたようだ。二カ所有ったが中身はもう無い
 
なだらかな林道は直ぐに終点だ
その先に橋が架かりここから賑やかにテープが巻かれ、施業放置林業云々の張り紙がありとりあえず橋を渡った
 
                                
目的尾根先に張り紙があったが、ルート的に登りにくそうだ。広い尾根側の今回のルートを登る事にした
西側尾根に入ろうとしたが状態が悪いと東側に変えた

と、踏み跡にテープが誘導している。オッこれが古道か、早合点のショウタンは踏み跡道を主張するが、冷静なJJ氏達は尾根コースを取った。ルートを想像すると、痘痕岩が書かれた尾根に出ると読んだショウタンは三人で踏み跡に沿う
テープが誘導する

トラバースで道が延び、JJ組が登る尾根と痘痕岩マークが載る尾根の中央にゴロ石が固まった小さな膨らみに道がハッキリと残りマークがある。してやったり気分だ
 
所が施業放置林事業道と書かれたマークが出たが、それにしても道は古そうで、ソマ道だけでこれだけの状態が残るかと疑問が湧く。谷沿いを緩やかに登って行く。尾根組より100m低い位置を歩いていた。
トウトウ道が、踏み跡が消えテープもあちらこちらと出てどれが道やら分からなくなった
傾斜も出だしトウトウ岩に突き当たった。今日のリーダーShoさんがルートを開くが、あまりにもはげしい
古道とは言えないだろう
 
少し岩に取付いたShoさんだが行き詰まった
そうこうしているとタケヤンが、これが道ではと岩を巻いた。何とかルートが出たが、昔の道ならこれくらいは当たり前程度だ
 
巻登ると又丸い尾根の植林で読図から尾根は登れそうだ
登っていった。トウトウ岩壁になり、尾根中央は傾斜があるが石楠花や雑木が生えた尾根だ
地図で表すと単純な尾根になるだろうが、岩のもろい急傾斜、お助けロープを出しながらショウタンがルートを開いたが、登りにくいだけで案外簡単だったが、あまりにも浮き石が多い。最大の注意が要った
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登りきると又植林が出た。
どこかにルートがあるのだろうか
隣り尾根では小屋が出た。ルートは傾斜があるが登りよいとの連絡だ。
上で石楠花が見える。トラバースで尾根に突き上げると雑木の美しい所だが、右手は植林だ
どこかにルートがある気がして成らない
 
尾根組が待っていた。
白倉山で昼食だ。愉快な仲間は食事中も面白い
  
炉端山友会の中に囲炉裏村の会員がいる。はばかられるから裏返しの記念撮影のショウタンだ
古道は一度や二度で分からないと感じた
マタマタ此処に通う事になるだろうショウタン、どこかに地蔵でも出ればいいのだが
サア、尾根通しで山上辻に向かうが、このオオカミ尾も通行する方が増えたのか踏み跡や倒木が取り払われ見違えるルートとなっていた

 
小さな双耳峰を過ぎた所から、ショウタン組は測量点1642mピークに藪を漕いだ
 
1642mピークは昭文社にも乗るが、クモクビ塚という名が付いているが、その意味は知らない

小さなピークからの見晴しはもう最高で、雨予報がウソのように遠くは奈良平野、二上山、金剛、葛城、、洞辻小屋の屋根や大天井岳、四寸岩山、見晴らせた
紅葉が始まった尾根は美しい
 
クモクビ塚を越えるとモウ尾根は秋だった
 念仏山
登山道を越え念仏山ピークからレンゲ辻結界門に向かう
 

 
念仏山ピークは何も目印はないが、細い尾根の最高所が念仏山のピークだろう
一カ所10m程の長さだが30cm程度の痩せ尾根を通る
急傾斜を下りきるとそこがレンゲ辻だ

山上辻下山組とレンゲ辻での待ち合わせだ。
時間的に、山上辻経由の方が早いと見たがアレー、誰もいない。時間的打ち合わせをしなかった事が失敗だ
そうこうすると賑やかな声が聞こえだした
稲村小屋で茶をして時間をつぶしていたという暢気なJJ組達だ (^o^)
 
七人揃って賑やかにレンゲ辻谷を下るが年々荒れて行く谷道だが、林道手前にカウンターが有った
通行者の量によっては整備でもしてくれるのだろうか
 
今日も楽しい山行だったが、古道が気に係る。
マタマタこのコースを何度も歩くショウタンだろう
  
森沢義信氏からメールが送られてきた

今日探索した、白倉山旧ルートについて書かれた文献は唯一 昭和9年に出版された『大峯山脈と其渓谷 だそうです
国立図書館や県立図書館にその本が有るでしょう
和歌山県立図書館には有るそうです
山好きならロマンを求めてこのルートを特定してみたいものだ
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ショウタンの山歩録地図について
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図
   画像)、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図50mメッシュ
   (標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。
   (承認番号 平24情使、 第898号)」