天空列車、青海鉄道、西寧駅からラサ駅まで
2010/04
バスで西寧駅まで移動、西寧駅は中国のどの駅も似たような、だだっ広い駅前に、露天が並び、人があふれていた
 

 

駅は大きいが、待合いのフロアーは小さく感じた。聞けば6時8分発の、拉薩行の到着が遅れていると言う
日本なら災害でもない限り、1時間も2時間も遅れる事は希だが、待つ事2時間、ヤット列車が到着した
 
待合いの様子
改札が始まった。日本のようにパンチを入れたり、自動改札を通ったり、係員が切符を見たりする事はないが、何故か入り口が狭かった。ヤヤ押し合いへし合い、の感じがした。自由席客が焦っているのだろう。一昔前の日本もそうだった
  
                                      空気の乾燥で喉を守るショウタン。
改札口から外を見る↓
 

 
改札を入るとホームは桁外れに大きい、乗車口は限られ、どの入り口からも入れるわけではない
私は一等寝台の上部に乗った。同室者は日本人だ。4人部屋を二人で乗る事も出来るようだが、中国の事はよく分からない
気動車はどうやら時速160kmは出るようだ
 
寝台車は思ったよりも狭く、カアチャンを下段にして、私は上段に登ったが、これが一苦労、階段が無く、足場がチョコンと有るだけだ。日本の老人なら登る事は先ず無理だろう
2時間遅れだ、先ず腹ごしらえに食堂車に向かうが、通路は狭く感じた
 美味しいとも言えないが、まずいとも言えない、一般乗客は自前弁当がほとんどのようだった。一般客車は湯がサービスされ、ほとんどはインスタント麺を食べているようだ。ラーメンの種類が多いのか、独特の匂いがした。疲れがひどく、寝台にヨコになると寝てしまった。残念、中国で一番大きな湖を見損なった

目が覚めると、一夜明けた車窓は素晴らしい、4000mを越えるコンロン山脈が目に飛び込む、広い砂漠の向こうに続く山並みは素晴らしい

凍り付くドアの結晶
 

 
塩か雪か分からないが、草原は白く、砂嵐を防ぐためだろうか、人工的な平面も見られた
 
通過する駅をカメラに納めるのは、コンデジでは無理だった。流石デジイチ、通過写真を何枚か写せた
 
どの駅もソウだったが、町の気配はない。遠くにポツリポツリと土煉瓦の家が建つ景色は、モロッコを思い出した
 長江源流のトト河が見え出す頃タングラ山脈が綺麗だ。トト河は川が氷っているのか、白い物が目立った
 
ソロソロ、鉄道最高峰地点を通るだろうとカメラを構え、記念碑とタングラ山駅をカメラに納める事が出来た
記念碑

タングラ山駅 (唐古拉山駅)5068m
列車が停車すると、その町の方々が降りて行くが、荷物は半端ではない
  

 
村がまとまりだした。ラサが近いのだろう。トト河も緑が見え、ツォナ湖は綺麗だ

 

 
ラサが近づくと、ヤヤ緑が増えるが、3600mの高地だ、大半は茶色いが、山の雪解け水は豊富なようだ
 
ラサ駅に着いた。思ったより乗客は少ない。DF機関車を撮影しようと列車の先頭に向かうと、日本で言う助役らしい人が、手をかざし制止した。暴動があったラサ、政府関係者はピリピリしている。
町では思うように写真が撮れない。警官と軍隊にカメラを向けるだけで、カードではなく、カメラ共没収されるという
ラサ駅の写真を載せよう
 



   
駅を出るが駅前には軍隊が、警官が、イヤーな気分だ。
普段なら観光客相手の屋台が出ていたのだろうが、駅前は広いのみ、静かな物だ
だが、此処は3600mの高地、ビスタリーと行動しなければ、直ぐに頭痛が襲うだろう。今回私は食欲を無くした
久しぶりに、カアチャンとツーショットだが、二人は元気がない
ホテルの窓から、ポタラ宮が正面に見えた。手前に整地された建物跡、暴動があった商店街らしい。
  
ポタラ宮がライトアップされていた。

続く