パワースポット、三重県熊野市紀和町木津呂を見る登山
2020/10/29
単独

 総時間
06時45分~10:48分
ヤマレコにリンク
北山川は大台ケ原を源流に持つ暴れ川だが、古くは原木をいかだに組んで流した豊かな川だ
その川の中ほどに、熊野市紀和町木津呂(きづろ)集落が有る
山から土が押し流されたような地形は、風水で言うパワースポットで龍穴と呼ばれる北山川の大蛇行が作った地だ
この地形を見るには、新宮市熊野川町嶋津と言う小さな和歌山県の飛び地の山から見える
二つの小さな村は川を挟んだ地に有る
どちらも世にもおかしな地で、嶋津のホームページに詳しく書かれている
嶋津には日本一小さな観光会社が有る。
私は観光会社に敬意を払いツアーコースではない林道から取りついた

 
地図でお判りだが通常のコースは北の嶋津からとりつくが、私は三角点を目指して北向きに登った
取付き前の凸地に路駐だ
 
6時45分と言う早い時間に取りついた
二山の予定で家を3時30分に出る
林道に順じて終点まで登るが、ウラジロ羊歯が山肌を隠す
ウッ、羊歯が多ければ登れないとドキドキ登山だ
県境界なら登れるだろうと府県境界に準じようとしたがそれはハッキリしない
踏み跡らしい羊歯の隙間を登った
 
隙間には踏み跡を感じる
登れば羊歯は消え雑木に成るころにテープが出た
古いものだが、上手く踏み跡らしい所につけてある
小さなものや巻きテープに、ラッカーの吹き付けも感じた
登れば大岩や小岩にゴロ石と山肌に石が出た
 
小さな山だ、山頂にある三角点は直ぐに見つかるとコンパスは取らなかった
時には今日のコースを利用する方が有るようだ
 
三角点は大洞と言う点名だ
この看板は和歌山市にある登山クラブの方の物だ。点名を書いているのは珍しい
ならば、点の記を書こう
点名の読みは、(だいどう)で山に有るオオボラではない
山は私有林で、私有地に付き無断立ち入り禁止の看板が有った(私は大汗)
選点 明治36年5月8日
埋標 明治36年8月4日
観測 明治36年9月13日
所在地は和歌山県東牟婁郡熊野川町島津字大瀬2-3番地
点の記のコースは県境で道は無く600mと書かれている

尾根で嶋津方向に向かえばやはり岩が多い
大岩の下に空洞が多い
歩きよいが油断できない。
時には羊歯で道が分かりにくい
  

小さな岩ピークから北側を見れば雲海が綺麗だが、木津呂も雲海で見えないかもと、早朝に登ったことを悔やむが
 
私有地である事の看板も多い
達筆でテレビアンテナ有線柱に書かれている
測量点。336m地点下に展望台が有るとみていた
測量点の広く成った所だが、北山川側を踏み跡らしい所から探した
下る所に補助ロープが設置してあった
 
此処だここだと下るが、下るに痛みが出る私の足、用心用心と下った
踏み跡で下れば小さな巌上から木津呂が見えるはずだが、川霧が木津呂を隠した

直ぐに晴れるさと付近の山を同定して見たが、合っているやら間違ってるやら
 
大森山、大峰の山々とツエノ峰と西山
ふと木津呂に目を向ければ霧が去りパワースポットがその不思議な姿を見せた
  
嶋津の日本一小さな観光会社が別料金でくる展望台だ
別料金の値打ちが有りそうだ
観光ジェット船が下を通ればそれは絵に成るだろうな、なんて考えながら景色を楽しんだ
意味は分からないが、巌横に祠跡が有った


展望所から直登で登れば尾根に早いと直登だが、足元は悪い
尾根の手前に白石が並べられ何やら神仏のお供えがあった
岩下はやはり空洞だ
龍穴をお祀りしたものかな??
 
 尾根を素直に引き返す
今日は時間が無い、気分は下見だ
やはり木津呂を見るなら木津呂も歩きたいが、二座めはアサマリンドウの探索が有る
この山の嶋津の上付近にもアサマリンドウが咲くという

 
途中の岩上から北山川を見れば小川口の集落が綺麗だ
蛇行する北山川の流れを思えば頭がおかしくなる
三角点から登りに準じて下った
マークのテープは有るが気まぐれだ
自分なりに木枝で印はつけたが、途中で羊歯を突き切れば早かろうと、羊歯の中に入った
これがいけなかった
足元も見えないが、動物の通った所は歩きよい
杖で足元を確かめながら下ったつもりが、杖が空を切って刺さった
頭から落ちた
シダの中に有った岩の上に乗っていたのだ
持っていた杖が折れただけだが、足が上の状態は立ち上がれない
オマケに足に力が入らないショウタンだ
立ち上がり、ヤマレコ地図を見れば3m下が登った林道だったが、羊歯がそれを隠した
  

ケガもなくよかった

林道を下ればいいが、この林道にもシザが勢力をのばし始めていた

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