007/09/03

ロウズ、ピーク(Lows,peak)に向かって

朝、二時起床、眠ったのか寝なかったのか分らない、山小屋とはそんな物だ
ロニーとは2時半スタートの約束、
キナバルのような短時間で登頂、下山する場合は朝食は取らない方が高山病を防ぎやすい 理由はお腹に血液を回さないためです
高山病予防の第一条件である水分補給のため水を一気に飲み、トイレもすませた
部屋の中は暖かいが外は4〜5度位だろうか、長袖Tシャツにスポーツシャツ、薄手のダウンを着込み、電池の入れ替えを忘れた薄暗いヘッドランプを頼りにローズピークに向かう。ノブヤンは直ぐに息切れを起こしたようだ。それでもユックリと足を進めるノブヤン、マッチャンはどうやら高山病の一種、吐き気をもようしている
時々止り気持ち悪そうにしている。


薄暗い中歩きにくい登山道は長者の列、最初は
ゴロゴロとした道だが直ぐにハシゴのような階段
が出る。階段付近では停滞が出来る
休むのに丁度良い

やがてパーナル、ラパンの大岩壁をトラバースする
この付近では停滞だ
太いロープが張られているがそんなに危険はない
足下がほとんど滑らない
ノブヤンは相当足に来ているようだ
ロニーはノブヤンに付いた
マッチャンも吐き気が収まらないようだ
サヤッ、サヤッ小屋でチェックを受け3人を待つ
ロニーにノブヤンを任せ、マッチャンとサヤッ、サヤッ
小屋から始まる岩壁のルートに取り付いた
ロープ沿いに登ればルート間違いはない
冷たいようだがノブヤンは最初からピークハンター
ではない事を宣言していた。

マッチャンも吐き気が収まりそうにない
急登を一登りして
ショウタン冷たくマッチャンを突き放し、行くぞ
振り返りもせず登坂についた
その方がマッチャンのためと見た
彼の闘争心に火が付くだろう

一本のロープ沿いに点々とランプの明かりが見える。グループごとに登っていたが、どのパーティーもバラバラ、途中で一人の白人女性が体力の限界か、たった1mの岩を登れず半ベソをかいていた。ショウタンは岩を廻り込み上から手を差し出した。私の手をつかむ力はすごい物があった。一気に引き上げた
英語が喋れないが 大丈夫かいと声をかけた。通じる物だ彼女は一段降る岩も私に手を貸してと言ったのが分る
無事降ろし、先を急いだ、急ぎすぎたのか頭がクラッとした。大きく息を整えユックリと歩調を落とした
振り返ると先ほどの彼女が手を振った。

帰りに写す↑
後100mを切った
帰りに写す↑
長いライトの灯が間隔を開け、山頂付近は固まって
見える。最後50m程度の岩場山頂までロープが張
られているが、皆思い思いの登っているようだ
狭い山頂は先客でイッパイ、ショウタンは少し下の
岩の間で風を避けた。ダウンヤッケの上にカッパ
を着たがマダ寒い
キング、ジョージ、ピーク と キング、エドワード、ピーク
の方角が赤く染まりだした頃、マッチャンがニコッと
笑って、ショウタン、と声をかけてきた
マッチャンも高山病と闘いながら無事登頂、自分の
事のように嬉しい。
二人で日の出を待ったが感動するほどの日の出は
なかった。



山頂プレートが空くのを待ってマッチャンと記念撮影、最高の一枚と成った

少し話は戻るが、今日の一番登頂者は彼女だ、彼女は9歳
ボルネオの子だ、母と共に登ったらしい。

(写真は許可済み転載禁止)
しばらく景色を楽しみ下山についた アグリー、シスターズ、ピーク(Ugly、Sisters, Peak) ↑
ドンキー、イヤーズ、ピーク 4054m 下りは楽チンだが、たったこれだけの登りがシンドイ↑
サヤッ、サヤッ小屋でノブヤンが待っていた
高山病は無いが、下りのことを考えると足
が持たなかったとのこと、避難小屋で休ん
でいたらしい
サヤッ、サヤッ小屋から少し○危が続く


←しんどいはずだ階段はこのようだ


上の写真はこの付近から見たパーナル、ラパン大岩壁
8時、ラパンラタレストハウスに着いた。
朝食を食べ下山につく
記念撮影をして下山についた
気温は10.6度結構寒い、
山を見上げるともうマッシュルームピーク3948mはガス
の中だった


キナバル南ピークの写真


ロバの耳の写真

その他の写真

オヤユビ、
ピークとアレキサンドラ、ピーク

キナバル山登山図

続く