星山(下向山)と大筒ヶ峰(小都知ノ峯、神武山)
2010/06/29
単独

雨の予報が外れた。
これなら山に行けると、時間が遅いが気になっていた山に登る事にした
星山と大筒ヶ峰、コノ二ツのピークはいくつもの名前がある。先ず星山から書いてみよう

星山について、
後日平成11/05/16に上向山に登り、西側の和歌山県伊都郡かつらぎ町日高の美島温泉付近の住民は下向山と呼んでいた事を知るが、その呼び名を知る人は少なくなっているそうだ

総時間1時間15分
星山とは三等三角点の名前だ、星山地区にあるから星山というのだろうか
地元の方達はオオバイ、(大林)と呼んでいたそうだがモウその名前も薄れている
この山には星岩と呼ばれる大岩があるそうだが今回少し探したが情報不足で探せなかった。又行ってみたい
いつも高野山に向かうR480の四邑川から世界遺産の高野山町石道や丹生都比売神社がある天野地区に入る
途中の天野トンネル手前から旧道に入り天野峠(星山峠)に祀られた小さな地蔵から尾根に取付く
 

地蔵横の廃車が置かれた坂から尾根に取付くが、下山時に分ったが地蔵の東側に波線道の先が有った
知らないとはこんな物で少しブッシュ、道があるだろうと思う方向に歩くと古道が測量杭と共に出た
 
地図道は尾根上にあるが現場では道は東側から巻き登っている
測量杭は尾根に向かっていたが、道なりに登ってみた
結果は登良かった
 
山頂まで35分と時間が係らない。
時間は12時32分、ご飯を食べようと思うが蚊がが多い
空きっ腹に強いショウタン、星岩を探そうとウロウロするが、予測場所とは違い見つけられなかった
村人に聞くと三角点の西下に有ったが記憶は薄いとの事、落葉時期なら見つけられるだろうと言う
下山は尾根に準じた。時間は早いが踏み跡はない
測量テープがある
下山時間は24分で下った
総時間1時間15分だった
基準点コード TR35135249001 
点名 星山(ホシヤマ) 
基準点成果
成果状態 正常 
地形図 和歌山−高野山 
測地系 世界測地系 
緯度 34°15′04.0317 
経度 135°30′11.7124 
標高 675.24 m
基準点現況
現況状態 正常 20000325 
所在地 和歌山県伊都郡かつらぎ町大字下天野字岩楠辺1291−6番地 
選点 明治36年5月24日
造標 昭和25年3月15日
ここで地元の人の話だが、この山は大きい林と書いてオオバイと言ったそうです
クヌギが多いところは、クヌギバイ、バイは林の意味らしい
この山も20年に一度程度で、炭焼きのため裸になったという
又山腹の田は収穫は少なかったが多く作られていたそうな
炭は小枝を束ねた上に置き、引きずり降ろしたという
一輪車が出来てそれに積んで降ろしたのが私が登った道だそうだ
又、地蔵付近の峠を、星山地区は星山峠、天野地区の方は天野峠と呼んだそうで、
そのころ山は定期的に伐採、(炭にするから)、天野の村は綺麗に見えたという
山頂下の星岩まで子供達が駆け上がり競争したとか、星岩の名前の由来は知らないと言う
私の子供の頃もソウだったが、山は子供達の遊び場だった
余談だが、泳ぎは紀ノ川まで下り泳いだという。自然との関わりが深かったこの時期に育った私にはなつかしい話だ
天野まで車で走る

コースタイム
車13:30-県道取り付き14:00-四等点上天野14:25-二ツ鳥居14:44-古峠14:55-二等三角点大筒ヶ峰15:15-
大筒ヶ峰15:55-町石道16:05-古峠16:22-丹生都比売神社17:00-車15:19
里山登りには計画など立てないのがショウタン流だ。天野の里で山を眺め地形図と照合してコースを決める
九度山側には傾斜があるが天野の里側は緩やかで優しい尾根だ
目的は、二等三角点大筒ヶ峰がある尾根縦走で、尾根先付近の四等点上天野から雨山まで歩くだった
時間はすでに1時半だった。下山は少し暗いかも知れない、下山は町石道にしよう、だったら車はここが良いと農道の横に置いた
丁度ビオトープの看板がある、現在地を失っても帰着く確立が高い(車の置いた地点を村人に聞ける 汗)
農道から県道に出て尾根先まで歩く事にしたが、やはり県道歩きはイヤだ。この道はゴルファーがよく通る。怪訝な目で私を見る食事はマダだ、フラフラ 時間は1時45分だった

大筒ヶ峰(小都知ヶ峯)又は神武山
 

ビオトープの看板 この奥に路駐               県道に出る
 
県道歩きはイヤだが支尾根はブッシュだろうとこれを避ける。これが間違いだった
途中で、地元の方に山の様子を伺うと古道は猪が荒らしているが健在だとの事、そう言えば指摘されたところに入り口があったがもう遅い、この方の奥様が天野の出身でこの村に別荘を持ったがそのままここに居着いたという
奥様は山に詳しくご主人は山を歩くという、三角点についても知識があった
目指す小都知ノ峯は地元の呼び名は 神武山と呼ぶと言う。コノ小都知ヶ峯は、世界遺産の丹生都比売神社のご神体、丹生都比売が降臨した地点だという。三角点名は大筒ヶ峰、おそらくコノ峯の総称だろうが?山名の神武山の意味は不明だが昔からそう呼んでいるとの事、神様が降りたった地点として敬ったのか?ショウタンはこの話に空想が走る
尾根先まで歩くのがイヤになった。又尾根先は削られ登りにくいだろうと小さな谷から適当に山に入り目標尾根に向かう
もちろんコンパスは上天野に合わした
 
一見ブッシュそうだが、下草がなく歩きよい、目視で尾根上に上がり再度コンパスを取り尾根を目指すと鉄塔管理道に出た
どこか県道から管理道が三角点、上天野まで有るようだ
直ぐに鉄塔が出た
 
                                   この下に四等点上天野があった↓
 

地形図から鉄塔の下に三角点があるはず、写真のように草が生え探せない、何処だ何処だとウロウロ
時間は二時をまわっているが、何も口にしていない、ご飯が少ないと小さく作ってもらったオムスビをほおばり気を取り直す
又ウロウロ、諦め掛けた時小さな棒が組まれていた その下に三角点があり、目印は鉄塔道標だった
基準点コード TR45135249201 
点名 上天野 
種別等級 四等三角点 
基準点成果
地形図 和歌山−高野山 
緯度 34°15′11.1238 
経度 135°31′23.8296 
標高 669.26 m
基準点現況
現況状態 正常 19970417 
所在地 和歌山県伊都郡かつらぎ町大字神田字北山165番地の4
選点 昭和47年6月6日
観測 昭和47年7月29日
オムスビの一つも食べればもうルンルンの力、尾根上の波線道を進、目指す地点は雨山だ、
コノ尾根道は鉄塔管理道に利用され整備がよい
 
突然町石道に飛び出した
ここが二ツ鳥居の所で、道は三叉路だった。
弘法大師、空海が木製で作った物を今の石製に変えたのが誰々でと書かれた看板と休息所がある
 

今日唯一の見晴らし場所だった。天野の里が美しい。先に登った星山が見える

ここから町石道は通らず又尾根にとはいるが途中で踏み跡が消える。
測量時のテープが残っていた。
古峠に出合い、ここから小都知ヶ峯の道標が出て尾根に向かう
                                       古峠付近の尾根
 
少しはお腹が空いたがマッ、ショウタンはハングリーも楽しいと、よぼよぼと山頂に向かう
山頂は祠跡の台座がかろうじて丹生都比売の降臨地の雰囲気をかもし出している


サア、三角点は何処だ、アレ、三角点は、位置が違うのかな? ?? 無い アレ 無い 地図を見る アレ 無い
二等三角点、大筒ヶ峰、二等点だよ アレ無い 
山頂をウロウロ、地図では波線道の上にある 有るはずだ、廃点か マサカ 世界遺産近くだよ アレ 無い
足で落ち葉をかき分けウロウロ 山頂を探しに探した
これは埋まってしまったな。小枝でこれと思う場所を掘ってみたが無い
と、写真の三角点目印の、三角点を大切にの棒が土中から出てきた。
コノ付近だな、見当を付ける。と、航空測量時の発泡スチロール片が出た
無いが有るぞーの気持ちの変わる
探す コノ小さな山頂だ、有るぞーー
見つからない 汗が出だした。手はドロドロ、諦めよう 次回に道具を持ってこよう
証拠の棒でも写しておこうか
 
リュックを背負い、心残りだが雨山方面に行こうとした時、うん、この下ではないかと誰かの声が聞こえた
足の下に木を差し込むと下に石が、少し手で掘ってみた。
なーんだ、タダの石か、上の十字マークがない、足で上の土を掘り出してみた
アラララ、三角点だ、
上面の縁が欠け四角にほど遠い格好だが、三角点だ デターーー
少し大きな木で慎重に掘り出した
字は見えにくいが間違いない、見慣れた三角点だ
完全に土に埋まり上面が削られ痛みが激しいが三角点の三角の文字がかろうじて読みとれる
周囲に保護石を並べ、マダ芯が残っている三角点目印棒を側に打ち込み印とした
早く再測量をして保護してもらいたい

ここで40分を要した
手はさらに汚れオムスビなど食べられない、力が出ないと判断して雨山は諦めた
北側に下り小さなコルの道標から町石道に出て、古峠から丹生都比売神社に下った

 

 
丹生都比売神社で神主さんに、謂れや山の事を聞き、社殿に手を合わせ帰路につく
居合わせた若い女性に話しかけると、神社仏閣が好きで登山もしたが今は靱帯を痛め休んでいるとか
話が合うが、雨が降り出した。
コノ女性が、マサカ丹生都比売では あまりにも綺麗な方だった 汗
ドロドロに汚れたショウタンに、お気を付けてお帰り下さいと優しい言葉で見送って下さった
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