五條市西吉野
竜王山と銀峰山、谷道を登る

2024/02/17
単独


五條市西吉野津越のフクジュソウの開花を見たい事も有り、午前は竜王山と銀峰山に登り、午後は福寿草ツアーと決め込んだ
体力の関係も有り、距離も少なく少し面白いルートと登山者が少ない、竜王山に直登する破線の谷道登りを楽しむコースを組んだ 
記事も少ないが登山者が有る。殆どは下りのようだ。グーグルのストリートビュで谷口を見ればこれは登れると確信を持つ
最短で登れるコースを組んでみた



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大峰の支尾根ともいえる銀峰山と竜王山は小山だが南側の傾斜は厳しい
北側は金剛山の山地の見晴らしは素晴らしい
斜面も耕作地が開かれ果物栽培が盛んで、柿の木が目立った

駐車地はなさそうで、西吉野コミュニティーセンターに駐車できないかとTELすればOKが出た
登山届は車に提示しておいてくださいとの事でした

正面玄関から入ればゲートボール場に駐車場と案内が有る

経験のある竜王山と銀峰山、経験コースは時間がかかるコースで締めた
 

駐車場を出て東に歩けば丹生川の手前の舗装道を登ってゆく
道成に登る。道は舗装が有るが整備が無い。小石が転がり石車に注意した
  

急斜面に花木の桜が植えられ廃屋が出る所は見晴らしが出て晴れた空に景色は美しい
櫃ヶ岳、栃ヶ山が正面に、少し西には高野の坊城の峰が見渡せた

登ればまだ住まわれていそうな古い民家が出て県道赤滝五條線に出るまでに、地蔵と祠ある
古い道なのだろう

 

地蔵は下山時に気が付き写す

直ぐ県道に出て西方向に下り取付きの谷を目指す
特異な形状の曲がり角に出る谷は直ぐにわかった

 

谷中を登る覚悟で来たが、取水パイプが残り右岸に道を感じ右岸を登ればアラ登りよい

上で道が抜けているように見えたが、その下で左岸に渡ればまだ道跡を感じた
取水タンクが出たが使用はしていないようだ

  

崩落もしているが石積みが出た
小さな猫の額のような棚田も有った
これは田の跡だろうと直ぐにわかるが、段々を登る道は分からない
一段一段沢沿いを登る

谷が分岐する所に破線が書かれた尾根が出る
正面に道は無いことは確かだ。傾斜が有りすぎる
左右の谷に耕作地の跡が有る
地形図を見て、現場を見れば左又に正面尾根に登るルートが有るだろうと左又に入った
耕作地だったのだろうか、谷は沢に戻りわずかに積み石が残っていた

前日の雨が田の跡を濡らし、動物が運動会を開いたのか歩けるところはぬかるんでいた
耕作地の米や藁などを持ち上げたルートがあるはず、少し入ったが見つからず向こうに倒木帯が見えた
えーい、動物道を這い上がった
これが滑る滑る。木の間隔も広く、持つ木の根も無い
這い登る。時間がかかった

  
尾根芯まで突き上げた 
そこには状態の良い道が残っていた。半分は植林だ


冷静に考えれば、耕作地の主が耕作地の下なら下に良い道を作るだろう
地形から、耕作地より上に地主が住でいた事がうかがえる
だったら道は上に有るはずと用心ぶかく登れば、ヤハリ左又に下る道跡が有った
道は残っているかの踏査はしなかった

 
尾根道は良い
植林内に成り右手の奥に地図通りの畑が見えた
道が良いからそのまま登ると、杉枝が道に落ちやや歩きにくくなった
広い耕作地が出た。畑跡だろう
その上に石積みが有る高い平地が見える
左手に道が有るが、右の柿畑?から登れば登りよいだろうとそちらに向かったが、動物囲いで畑に入れない
金網沿いを登って道を失った

  

時間がかかった
上に道が有るはずと、木を掴みながら這い登れば道には出たが、ルートは失敗だ
まだ食べられそうだが、時季外れのナメコが有った

秋なら少し無理をしても収穫したのだが取らなかった

道に出る

  

出た道から尾根を下る道が有った

その先から竜王山に登る尾根にマークが有り、ひと登りで山頂に出た

  

山頂の二等三角点 夜中には苔がむしている
山頂の板は、紀州わらじの会の奈目良氏が書いたもので紀伊半島には多く残るが、ご高齢で登山は出来ていないようだ
その山名板は段々と消えて行く

竜王山

等級種別 二等三角点 基準点名 夜中
北緯34°18′12″.3674 東経135°44′57″.5566 標高618.87
所在地 奈良県吉野郡西吉野村大字夜中字蔵ノ峰69番地

山頂の電波塔を回り込んで行けば三差路に出てその正面に海津神社の階段と鳥居が見える

 

一度この下を歩いた時は体力切れで海津神社には登らなかった
今日は登る事にした
https://www.syotann.com/ryuuohosan.html柚野山から竜王山と銀峰山

金剛山や葛城山をみはらしながら銀峰山に向かう

道は舗装路だ
地形図で現在地を確かめながら歩く

途中に古い墓などが尾根上に有った
釈何々と書かれている。
付近の墓には釈の字が有る所から、浄土真宗の墓だろう
銀峰山に有ったと言う大きな寺は浄土真宗だったのだろうか

途中に地蔵堂なども有り民家は殆ど無くなったが尾根沿いに民家が点在していたのだろう
墓が石で有る所から豊かな村が有ったことは確かだ

  



波宝神社の大鳥居が出た
神社に登る

 




銀峰山神宮寺は浄土真宗だったのだろうか
明治の初めといえば廃仏毀釈でお寺が消えた時期だ
本殿の裏に山頂の名板が有る
これも紀州わらじの会の物だ
 下山は鳥居横の朽ちかけた道標から十日市方向に下る
下り道はコンクリート舗装だが整備は無い
油断するとよく転びそうな道だ

途中は急坂になりクネクネと下り、分岐個所も下れるだろうが主な道を感じるほうに下った
まだ新しい無住だろう家が出て、その下に見晴らしがよい綺麗なルートと成っていく

  

  

もう道は生活道に成る
ここは八ツ川の道標が出ればその先から往路の道に入って下る

下りは否応なしに見晴らしは綺麗だ

 
下るほどに道に小石が落ちる
石車で転んでしまう事が多い私だ
景色も良いが油断なく下る

後少しで尾根越えに道がある
登ってみたが、そこは墓地跡だった
  

引き返さず道らしい所を下ると新しい墓が出て元の登山口に降りて行った
梅や蠟梅、ミツマタの花が有り綺麗で香も良い

  

ゲートボール場に下る
私の隣に和歌山県ナンバー車が止まっている
同じ山を登ったのかなと思ってみれば人が乗っていた

これはビックリ
和歌山電鐡にいたころの同僚が車から出てきた
転職して出張らしい
これには本当にびっくりした
世の中は広くって狭い
その後の話は尽きないが若い彼は山も好きでキット又何処かで出会うだろう
 ソロソロ福寿草も花が開き綺麗だろうと津越に急ぐ

予想は当たり花は開き黄色い花がこれぞと開いていた
古いコンデジで写す
横には高級デジイチで写す女性
花が好きなんだろう
津越に来れば尾野家で大豆か珍しい豆を買ってゆく
今日は、小豆の購入を妻に頼まれている
お客は少ない時は尾野さんと話が弾む

7軒で私有地を開放して福寿草を守っている
皆様は高齢だ

お客さん
小さな小手スコップで花を掘って持ち帰る
去年の物は枯れてしまった
今年は根つくかななどと話す人がいるとか
もう常識を超えた話だ

高齢者の村の7軒の方のお陰で花を楽しめる
みなで花を守りたいものだと今日も話が弾んだ

  
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