かつらぎ町の山
経塚山、宿山、三国山、畑山、神野山、(東)燈明岳 
2022/04/05
単独
 

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距離14.1km、時間8時間40分休憩含む
   
串柿の生産地、かつらぎ町平の大久保地区、天上の村は長閑な山村

その平地区西大久保に定福寺が有り、村人によってあつく祀られている
謂れはユニークで、かつらぎ町観光協会の説明では、本尊は11面観音様立像で、手に帳簿と算盤を持つているとか
西国33か所の裁定をするとき、自分が祀られているこのお堂を入れるのを忘れたとか
ゆえに、帳簿落としの観音様と呼ばれているとか、長閑なゆえに観音様ものんきなのか 

  

定福寺に駐車させていただき八坂神社の下から林道を登る
  

林道は三国山まで続くが、集落上の尾根、堂山の西側にある破線道に入り登る
私は取付きを入り直ぐに右手から回り込むが、地図でもわかる通り中央からも登れる
西の巻き道はほぼ水平で歩きよく、体力のない私には良い
経塚山下に突き上げれば舗装林道で、通常の経塚山取付きからではなく、直登で三角点まで行こうとしたが、雑木の生えこみで失敗、測量されている古道から回り込んだ。

舗装林道入り口から取付くのが一番良い

  

先ず経塚11番七越峠経塚山 見宝塔品に寄り山頂に立つ

  
山頂には倒木で椅子が作られていた

下山に三角点に立ち寄った
 
三等三角点 点名、平
麓の字名を点名にしたのだろう
標高 808.88
平成6年5月25日設置の新しい三角点だ

次の七越峠まで、三国山地トレイルと書かれた道標に準じた
大阪府と和歌山県の県境に準じている
生えこんでいたが、上手く整備され各山頂に倒木利用で休憩椅子が作られている
  
七越峠からもトレイルに従い尾根を登り宿山に向かう
宿山山頂も倒木利用の椅子が有る
各道標には大峰曼荼羅会の字が見える。
  

宿山から舗装林道に下り、三国山看板から再び登ればそこは三国山だ

三国山の由来は、三国が接する所の意味で、和泉の国、河内の国、そして紀州かつらぎの国だ
三国山で休憩を兼ね昼食を取る
 

食後、舗装林道に下りかつらぎ町、三国山の看板から府県境を下る
林道が出て下りこめば、ハイキング道と出会う所が、槇尾辻は、槇尾山に向かう分岐だったのだろう
堀越観音、燈明岳の方向にハイキング道指定の林道を歩く
神野の集落分岐手前に、四等三角点 松之岡 標高736.73横に休憩椅子が有る

  

神野分岐を左に取、道標を見て少し登れば又分岐、これも左に尾根を登る
  

バイクの轍が歩きにくい

山らしからぬ平らな818ⅿピークが畑山で、下りこめば深タワで、古道は深タワから神野地区に下れる
後に出るが、登録有形文化財の民家の方と話せば、山の上に萱原が有り屋根の萱に使ったとか
畑山とか神野山などがそれかも知れない
  

神野山の測量点は大阪側にあるがそこは神野山だ

神野山から回り込んで燈明岳に向かう

  

経塚12番、護摩のタワの位置を思い違いでやり過ごした

先ず燈明岳に登った

かつらぎ町が燈明岳祠を製図していた
糸を四方に張り、克明に製図していた
少し休憩して
  
燈明岳↑取付き
三等三角点 

祠の裏に三等三角点、点名 東谷
山名は東の燈明岳。
標高は856.84 設置 明治36年6月25日

見過ごした、経塚12番、護摩のタワに引き返す

左まきを、の石表分岐に引き返した。その横10mの護摩のタワを見落としたのだ
  
まきのをとは、巻物の終わりの意味で、初期の葛城修験は、友ケ島から槇尾山までで、後に亀の瀬迄伸びたとか
葛城修験西部には、まきのをの案内が各所に出る
特に、西国古道には多いようだ

護摩のタワから引き返さずにそのまま登り、深タワから神野に下ればよいが、ハイキング道を久々に歩いてみたかった
これが失敗のようで、ハイキング道はゴロ石で歩きにくかった

一度経験のある神野道だが、以前より痛みが激しかった
一部は、道横の植林内を下った
  
民家が見えだすころ、目標の天女山方向に測量道が有った
地形図と合わせれば、卍マークと標高は合う
これは、天女山 正楽寺に下る道だと少し歩きにくい測量道をトラバースで歩いた
狙いは当たったが、少し手前で民家にに出た
これが、登録有形文化財の民家の軒先だった

奥様が出てこられ、訳を話せば、よく上の道を知っていたなと驚き、世間話に花が咲く
柿の収穫ころよくNHKに、ご主人や家族と出られる方で地方では有名人だが、私と同い年で世間にも明るい
ふきなおされた萱屋根の話に成ると、この上に萱の山が有った
村の屋根材は、この上から降ろしたと話してくださる
岩湧山や和歌山の生石高原、のように丸い山頂の畑山や神野山はそれを思わす
近代は、ガーデンと呼ばれる小型エンジン車で降ろしたとか
そんな道が、今回下った道なのだ

  

村の名所は
天女山、正楽寺と神社、そして登録有形文化財の弥勒堂だ
数軒のむらでこれらを守っているとか、大変だろうな

  

 

車道を一谷越えて西久保集落に帰る
車の無い時代は斜面に最短道が有ったのだろうが、今は無い
小さな公園や谷向こうの景色を楽しみながらユックリと下る
  
四等三角点公園と四等三角点 点名、岡ノ前 設置、平成14年5月16日 平、             東久保地区

くるみ谷て良い名だな
桜が植えられ美しい
 

緩やかに登る
疲れた足にも景色が美しい
西国古道が残る所はその遺物も残る
槇尾寺から高野山から、粉河寺や紀三井寺と多くの寺に参詣者が通った道なのだろう
秋は干し柿を背負い大阪に行商に出た七越峠
縁あって、この集落の奥様と知り合った我妻
秋には賑わう村だが、この時期はひっそりとたたずむ
  

秋は観光客も多い所だが、駐車場は限られている
今日は、定福寺の庭に乗り入れた
観光客用のトイレは小さいがメチャ綺麗だ
又季節を変えて登りたいかつらぎの峰、三国山界隈
今日も山は楽しかった
 
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