和歌山県海草郡紀美野町
黒沢山
2021/11/02 
 
ヤマレコ地図にリンク
和歌山県北部の低山に黒沢山が有る
山は、蛇紋岩ででき植生は面白い山だ。キイシモツケやツゲ、松、などが有るがどれも大きく育たない
又、和歌山県唯一の自然池が有り、カキツバタが自然に咲く沼池は県立自然公園に指定されている
最近のGPSの発達から登山者が増え、コースも彼方此方と多くできているが、どれも古道跡で、古くは有田地方やその付近の村との古道が今も残る
今日の目的は、ムラサキセンブリが食害で少なく成っているかもと、花先生の知らせで調査に入った
花は少なくなっているが、絶滅まではいっていない
下山に、農作業道が在ったという谷を下った
それはほとんど消え、準備不足で少し下山は焦った 
所用で登山開始は11時50分と遅く、確実に花と出会えるコースにと、奥佐々の円照寺横から取付いた
黒沢越えの古道の一つだ
 円照寺
 
生石山登山者駐車場から、名寄松登山コースに入り橋の分岐にスクーターをデポして円照寺に向かう
車道を登れば、風の森、円照寺コミュニティバス停などが出るその先に円照寺階段が出て、民家の先から分岐する舗装路を登る
  

舗装路は急傾斜で、通る方が少ないのか、木の小枝が落ち足元用心だ
舗装路を登り切れば、多分使われていないだろう水道施設が出て、その横から小道が登る
小道はいい加減荒れ、これまた足元注意でユックリと登った
  

途中に炭焼き跡が有った
二つのため池が地形図に載るがその横を道は登る
道はハッキリと残り迷いなどは無いだろうが、登るほどに蛇紋岩となり
独特の植生に成ってゆく

蛇紋岩の広場が有り、四等三角点、西の川はその広場の隅にある
この広場に少しムラサキセンブリが有ったが、数は減らしている
県立公園内の植物を採取すれば罪に成る
 
昔寄生虫退治の時にセンブリの苦みを我慢して飲んだものだ。
薬草として育てられていた

西の川から尾根を直登して、沼池に向かう
  
尾根は中々傾斜が有り、蛇紋岩の急傾斜はカモシカが住みついた訳が理解できる
南斜面は人は登れない傾斜だ
見晴らしが出れば、生石山や其の裾野の民家が見晴らせる
   

蛇紋岩ゆえに下草や羊歯や実生は無い
大きく育たない木々は年輪が細かいのか手持ちで登ってもシッカリと根づいていた 
大きな道標に出るまで尾根に忠実に登る
道標を無視して小さなピークまで登り、沼池に向かう
  

カキツバタの狂い咲きがチラホラ、
池と言っても沼で多分動物も入らない所を見ると、深い沼だろう
池から山頂に向かう
途中ゴルフ場横を通る。パブリックゴルフかキャデーさんは見かけない

テープによって山頂に向かう
途中の見晴らし広場にも少しセンブリが見かけられた
山頂には、三等三角点黒沢山が有り、高さは509、3ⅿ、その南東に測量点510mの山が有る
黒沢山は双耳峰です。最高点は510ⅿ、こちらを東黒沢山としよう
  

広場で自前弁当をホウバルが箸を忘れた
マツの枯れた小枝で箸を作ったが食べれず、野生人のショウタンは手でムシャムシャ
 美しいリンドウはアライヤと隠れた W

早食いで下山だ
ピストンを好まない私だ。福井峠への尾根から下ろうと510ⅿピークを巻き先を急ぐ
完全下山は4時半が常識の11月、時間は無い
  

往路の道を突き上げれば、この付近に出るが標高差は20ⅿほど違う位置だ
何時も間違わずに乗る尾根だが、一巻きのテープに釣り込まれ下った
アレー、谷だ
良く良く見れば、これは東向きに入る
谷道だ。
谷下に耕作地マークが有る。下れる。下った

炭焼き跡が有った。
これを下る道が有るはずと植林内を下った
最初は、境界杭か道跡か分からないが下り良いから下った
 

雑木が少なく下り良いが、谷の沢は蛇紋岩がゴロゴロ、沢は下れないし水が流れる
石積が出た
オッ、地図の耕作地跡かとGPSカンニング
まだ早い
下りよく下れば、沢越えでしか行けない状態になった
焦ったが、戻る気はない
高巻こうと道を感じる所に入れば一本のプラ杭、道跡だ
後は続かない
ゆるい傾斜で下れば、下に大きな石積み ここだ
何処かに下る道が有る
焦らず探すとそれらしいものが有った
ヤレヤレ
   
 
道が有るが痛みもあり、ユックリと下った
やがて、耕作地跡の植林が終わり、ススキの道が出る
小屋も出る
段々と道が良くなり、林道と成って村に出た
ヘッデンとコンパスを持たなかった
手抜きは怖いし、山登り失格だ
少し反省して、車道をデポ地に戻った
  

東向き谷から福井峠尾根越えの道が有る
広場に有る墓から道が登っている
又登ってみたい

  
トイレは小川の宮公衆トイレまで無い

反省は準備不足と単独は向かないコースかも
電波も届かなかった
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