井関峠から大福山と青少年の森
 
2021/08/05
単独
 
ヤマレコ地図にリンク

 ユックリと裏山にリハビリ登山に出掛けた
久々に大関橋Pから


井関橋、井関峠、大福山、六十谷道、観音山、大関橋の予定だったが、井関峠に森林香線香の入れ物を忘れコースを変更した
久々の青少年の森と役行者堂、林道墓の谷線と歩いた
歩行をユックリと抑えるために、シダ植物の写真を撮りながら歩いた

  
ミヤコヤブソテツ  マメズタ  タチシノブ 等々多くのシダ類がある
ウッカリすると花類よりも多いかも
ビスタリー、ユックリゆっくりと歩く、

途中に椎の木地蔵、出る
少し前までこの付近の畑は耕作していたが今は草が生え放棄地が目立つ
健康歩きの帰りに野菜や果物の無人販売を楽しみに歩れる方も多かったがそれはもうない
民家すら無住が目立ちだした
 

今、紀泉高原の山を買い占めた業者がソーラー大規模発電を目論見、急傾斜地も谷も山もソーラーパネルで埋めつくそうと企んでいる
もちろん、市民やハイカー、山を愛する皆様は開発は反対だが、業者はあの手この手で魔の手を伸ばす
もちろん私も反対だ
 
 
私が同じ和歌山市内だが紀ノ川南から紀ノ川北の地に引っ越したのは50年前、その間だけでも今日歩くコースは何度山崩れを起こしたか
地質的にもろい地なんだろうが、それにしても最近の大雨や台風の被害は余りにも多い
崩れた場所は、2~3年で草が生え木が生えその爪痕を隠す 
 

一番古いであろう小川地蔵尊も台風被害で屋根が飛ばされ、ビニールで覆われている
その横の八王子方面分岐も、台風で荒れ通行者が極端に減っている
小さな道標は有る

続いて小さな石柱に古い指が役行者堂を指す。民家の脇にひっそりと建つが、手水鉢が生垣の下に有り、ここに何かのお堂が有ったのだろうか
そんな気がしてならない
 

その先で橋横に牛神様が祀られている
和泉地方から博労が牛を連れて親牛と子牛を交換に来る時代に、細かった山肌の道から牛と博労が転落し亡くなったとか
それを悔んで祀られたものらしい
そのような話は、この地で私たちに昔話を教えてくれた西川翁に教えてもらったが、今は亡くなられた。
大正4年生まれ、御存命なら106歳だ
 これから歩くコースは林道井関線になる

井関橋で、行者堂と井関峠が分かれる
井関峠側はいつぞやの大雨で山が抜け、通行不可に成っていたが、登山者たちに取って大切なコース、ロープ補助等で通行が可能になった
途中の大福の名水は、西川翁が80歳の頃私に話された事は、私が子供のころから水は枯れないとの事だ
又、井関峠までの道は鹿路坂と呼んだという 
  
 

井関峠までボランティアさんだよりの整備、道は荒れだした
山抜けした所を整備してくれないかと森林管理署に申し込んでくださった方はいましたが、駄目だそうです
  

後少しの所に井関の地蔵様

井関峠には休憩所の東屋が有る
何時の頃からかヒオウギが咲き、咲くころは楽しみだ
ユックリと汗が引くまでの大休憩
  

直ぐでは無いが森林香線香を燃していればブヨやアブは来なくなる
私は小さな残り物を休憩中には燃して効果を高める
西尾根から西谷池には行けなくなっているらしい


ここから大福山迄、西川翁は西尾根と呼び、西尾根道は汗が出ると言ったものだ
今地形図では懺法ヶ岳と書かれているが、西川翁はくじほうヶ岳と教えてくれた
里人の方達は皆、クジホウケダケと言う
漢字については皆さん言われなかったため不明だ

  

山にはいくつもの呼び名は有るものだ
ここのクジホウケダケも残しておきたいものだ

次の小ピーク、懺法ヶ岳西峰こそが、せんぽうヶ岳で、古くはここに山名板も多くあった
小さな広場南側は垂直な岩場に成っているが、木々で見えない
この広場の整備を手伝ったときに聞いたが、こここそが行場のせんぽうヶ岳だ 
  

 

地名山名は時代と共に変わり失われるだろうが、このクジホウケダケ、センポウヶダケは残したいものだ

大福山で遅い昼食、どうも虫が多く線香が燃え尽きたかなと見れば、アララ、井関峠に置き忘れてきた
高価な入れ物だ。取に下りコースを変えた
  

大福山も号はオオフクヤマと書かれている
記憶に残すことは大切だが、今は大福山で通っている

まだ煙が出ている
一巻き5時間は持つ森林香、歩けば薬剤は後ろに流れるが、その効果は大きい
  

山では豚コレラが蔓延しているとか
最近猪は全滅状態らしい
穴熊も見なくなったのは豚コレラかな
ブタな私にもうつらないかな 汗
そのまま鹿路坂を下るのも嫌だと青少年森、役の行者堂周回に切り替えた
こちらの道は、東尾根の道と西川翁聞いた
途中の急坂は本当に急坂だが、登るに楽しいが私は緩やかな道を選ぶ
それでも急だ
  

青少年の森でユックリと景色を楽しみたいが、雑木が伸び景色は少なくなっていた
  

六角堂は素通りして
行者堂に下るが、途中は荒れだしている
又整備してみたいが、出来るか自信がない
 

ナンゴクウラシマソウはこの山系から消えつつあるとか
環境の変化か??

そこに大規模ソーラー発電が出来れば消えるっ事は明らかだ
行者堂も土砂で埋まるかもしれない
自然は最小限度は手を加えても大規模は危険だろうな
素人の私すら感じる
  

急ぐことはできないリハビリ中の足、ユックリと下れば、もう秋に近い山、ツクツクボウシは鳴き、アキチョウジの花も咲く
日暮れは早い
大関橋は暗くなりかけた
 
 戻る