ショウタンの山への思い
朝日新聞に以下の記事が載っていた
この夏、日本百名山で見た物、
白馬岳山頂で方位盤を独占するグループ。
放し飼いの犬と丹沢山に登る人。
至仏山では、ハイマツの上に荷物。
くわえたばこで歩く人もいた。
山は礼儀と非日常の場なのに。
百名山は山を愛した作家深田久弥が選び、64年に本にした。
彼は生涯「非流行」の山を求め、百名山を特別視する気など無かった。
山を人間と見なして対話し自らを深めたその精神とは裏腹に、ブームは一人歩きをする。
ブランド志向と相まって完登の達成感が求められ、満願の山頂に記念プレートを奉納する巡礼者もいる
97年にはニュージーランド人が78日間で完登し1週間後に日本人が76日間で抜いた
百で足りなければ二百名山に三百名山、山梨百名山など地域版、世界百名山だってある
深田が嫌ったツアーも山と結びついた。
登頂証明書を発行する業者のパンフには「百枚集めるまで頑張りましょう
登山はスタンプラリーか
ブームが加速したNHK番組「深田久弥の日本百名山」は美しいが影は映さない。
たとえば一極集中による山の過剰利用。
丹沢山塊の大倉尾根は道の周囲が踏み荒らされて痛々しい
し尿処理や高山植物の荒廃も各地で深刻だ。
百の頂は現在社会の縮図でもある。
品格、歴史、個性を基準に深田は百名山を選んだ。
思えば私たちが失いかけたものばかり、この夏本紙群馬版に載った川柳がある

                    裏山に百名山に無い思い
                                       白石明彦
8日付「ヘラルド朝日に英文掲載」

ショウタンはこの記事を見たとき
私の思い、山に甲乙は無い、すべて名山、謂われの無い山はなし
この思いから私の登山スタイルが決定した
どんな山でも登れば楽しい、楽しくなければ登山じゃない 山は楽しい と