大峰奥駈道
行仙岳、笠捨山、浦向道
2010/01/17
新宮山彦ぐるーぷ
今年二回目の新宮山彦ぐるーぷ登山だが、今日は,昔の十津川村と下北山村を結ぶ郵便道、浦向道を整備しながら歩く登山
リーダーの玉岡憲明代表は今年で85才、廃道近いこのルートを行仙宿管理に携る我々に是非覚えて欲しいと玉岡代表が計画した
ルートは登山口を確定すればそう難しくない、テープも有れば玉岡代表が設置した道標も健在だった
今も時々登山者が通るのか一部にはトラロープも設置されていた
残念なのは山蛭が出る事で蛭がイヤな方は夏場はその覚悟がいるらしい
蛭のない時期は、簡単に登ってしまうトンネル東口や荷揚道、マタマタ西口から怒田宿跡の登山口利用より 浦向道は行仙岳、笠捨山のルートとして最高だ
奥駈道縦走でバスなど利用される方はこの道利用が佐田の辻(行仙宿小屋)に一番近い
夏場は蛭対策が必要だが、蛭のいない時期はお奨め道である
浦向登山口は、R425号の下北山村役場前を少し南に、三叉路を東にR425に入り浦向集落外れの墓地前をさらに進むと公衆トイレがありその先に写真の作業小屋がある。
 作業小屋から300m?墓地から800m?の位置に写真の道標が木に釣られている

 注意しないと分りづらいが、道が少し広くふくらみ駐車スペースがある所だ

その下に奥地川に小さなコンクリの橋が架かっている
大切な橋だったのだろう。十津川橋と言う名前があるそうだ

 道なりに進む、通る人は少ないのだろうが分りよい
このルートを使って郵便物が運ばれた頃、下北山住民と十津川村住民が佐田の辻を堺に年に一度道普請をしたそうな
生活道として重要だった浦向道、それを玉岡憲明代表に教えてもらう登山だ
このコース、そう難しいルートではない、テープも打たれ、道標もあるが道標は古く何時までも有るとは限らないが、道はシッカリとある
 又この付近の植林は全国植樹祭のおりに植えられた物かその記念碑が建っていた
とにかく道なりに進む
途中動物防護ネットで足下注意の地点もあったがたいした問題ではない

小さな谷に架かる橋を渡ると右手にとる。地図では左に波線道が有るが右手が正解だ
 
この付近から道が険しくなるが危険な所はない
少し生えこんだシダや雑木の枝木を切り道を整備しながら登って行く
 
途中桧休みと呼ばれる地点で休息、付近に水でも出ていたのだろうか、ナンノ変哲もない小さな尾根上だった
シダもなくなるが、小さく抜けた道にはトラロープが張られていた。
登山者のボランティアだろう
 

ここに張られたトラロープ、このままでは木に食い込むと、もやい結びの講習だ
もやい結びは結びの王様、キング・オブ・ノットと言われ一般には、Bowline knot、と言うのが主流だ
日本語の究極は親殺しと言う名まで付いている。
親殺しとは、主ロープを引けば引くほど結び目で親ロープがシッカリと締る事を言う意味だ
ボーラインノットはロープをフィックスする時に最適な結びだろう

 
小さな小屋だが立派な小屋が朽ちかけている
その先で枯れ沢を越え、道なりに登る
古道跡がはっきりと見て取れる


切り取れる倒木は切り、道普請は続く
尾根を登る頃鉄塔管理道が平行に走るが、尾根上を登って行く、道標もある
 
尾根を登りきると、R425の白谷トンネル東側から延びる林道の終点出でる
あの新宮山彦ぐるーぷが作り上げた。行仙宿小屋への荷揚登山道にっでる林道だ

 

この林道先手前からさらに上にと浦向道は続く
ここまで、道標の他にも道印の杭に登山道と書かれた杭が多く有る
ここからは道標は無い
道印の杭とテープが道跡を記してくれるが、主に尾根をトラバースして行く状態で、道跡はわずかだ
 

足下の悪い中、玉岡代表は85才の年齢にもかかわらず率先して倒木を切り取って行く
一ヶ所道が抜た所があり、足下が氷り危険だったため高巻いたが、ここにもロープがあった
私流に言うと、この付近から尾根に出て無名山を越えて途中から浦向道に出るのも面白いだろう

 
登って行くと小さなコルに出る
この付近から道がハッキリと出、石楠花の自然林と変わって行く

右手が開けると、行仙宿山小屋の荷揚ルートと出くわし、整備された道を小屋に向かった
晴天だ、大台山脈の眺めはいつになく美しい
  

佐田の辻に建つ行仙宿小屋に着いた。総時間4時間45分

車を荷揚登山口に回した先発隊が囲炉裏の火を熾し、私達を迎えてくれた


総時間は4時間45分、時間的参考には成らないだろうが、若カリシ頃玉岡代表は2時間30分で登ったとか
今の下山タイムはそれを参考に2時間30分としている
私的に見れば、登りは3時間少しが標準タイムではないか
下山は2時間30分としておきます
遅い昼食を取り、小屋に備えられた御神酒を頂き、荷揚道を登山口にと下った
登山口から先発隊の車で登山口までR425を下った
小屋と登山口間は30分だ
 

 
老いてもマイナスの言葉は出さない玉岡代表、
自分で人使いが荒いと言うが、率先して前に立つ行動は老いても変わらない
そんな玉岡代表に男惚れしたショウタンだ。
人生の大目標は玉岡憲明代表だ

今日は行仙岳に登るもう一つの登山口として浦向道を知り、短縮すれば林道奥の登山口が有る事を知た
このページに出会った方、この道はお奨めコース、中級のコースと言う所だろうか
残念なのは登山口付近に蛭が多いという事だ
冬場での登山をお奨めしたい
雪は積もってもそお多くないだろう
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