昭和山
2014/02/05
ショウタン

地図、岩出町は現在市に成っている
寒波到来で気温が下がるとの予報で家にいても寒いだろう。子供の頃寒い日は母親と山に薪を拾いに行き暖まった
そんな事を思い出し4〜5時間山にでも入るかと、岩出市の住持池(住蛇池)横の古道から楠峠を目指して地図に載る炭破線道を歩いた
この住持池の民話に小野小町の話がある。小野小町がこの古道を通って来ただろうとロマンを求めたが、とんでもないロマンで大ブッシュを漕いで周回した、だが行ってみるものだ、整備ルートがあ出来ていて叉行きたい病がでた

持住池の小野小町の話はこうだ
岩出市根来路の民話にリンク
熊野古道の雄ノ山峠を和歌山に超えた集落に小町晩年の木像を安置した遍照寺がある。
マアこれも紀州の民話から知ったのだが、本当の話なら、楠峠を超え後ろから追いかける深草少将を振り払うため侍女が身代わりとなり東の方角に行き、小野小町が西に向かう想定から楠峠を超えてきたと判断してこのコースを組んだ、オジンのロマンだ

岩出市安上の古道入り口に路駐して楠峠に向かう。途中で農家の方に情報を仕入れるが、途中までハンター達が道を整備しているが、その先は道は無いという。踏み跡ぐらいは有るだろうと高をくくってるんるんと古道に入る
  
電柱、安上24からアパート前を入る              京奈和道路工事が見える              途中で情報を仕入れた
五坊池付近で京奈和道工事が賑やかで、池の上からトンネルに成るという。
とにかく道なりに歩く
ハンター達が整備していないと今は目的無くなった道は矢竹が生えおそらく通れなく成るだろう
途中の下山分岐を確定して道なりに歩く

  
 トンネルが出来るという付近           整備されているがハンター達の道と言う         下山分岐地点、此処に下る
このまま楠峠まで行けるのではないかと思うほど状態のいい林道風の小道だ
所が甘かった。道が終わる頃モウ其の先は猛烈ブッシュで、ブッシュマンのショウタンでも引き返そうかと思うほど矢竹が生えている
コンパスを取り、沢の右岸沿いに道が有るとブッシュに突っ込んだが、10mも行かないで参ったーと手を上げて林道に引き返す
  
林道終点                         猛烈ブッシュ                       沢の中に境界杭が有った
うーんどうしよう??
読図するがどこも此処もモーレツブッシュだ、

そうだ沢の中を歩こう。少しは歩けるだろうと沢内を歩いた。最初は少し笹が邪魔をしたが、予想は当たり直ぐに歩きよい沢になった
  
沢内                               古道後か
水量の有るときは歩けないだろうが、水量が少ない。飛び石で歩く、少し笹がじゃまをする所は笹トンネルで這ってくぐった
地図では右岸沿いに道が書かれているが、道跡は左右に分かれている。
状態良く残っている所で道に上がったが直ぐに道が抜けてない。沢内が正解だ
小さな3m程度の滝が出た。少し濡れたが問題はない。ヨッコラショと登った。
石積みの跡が出るがそこが道だったのだろう。
現在地は読みにくい、谷がわかれる所でコンパスで角度を拾って現在地を探ったが合っているやらいないやら
水も無くなったが、沢内も通れないほど笹がかぶさる。這って進むがモウどうしようもない
左手に強引に登った。獅子のネヤが有ったが使われていないようだ
此処で運が良かった。標高230m付近の谷分岐でもう少しで谷を間違うところだった
所が左手谷に降りられずオヨヨと引き返し谷を変えた
とにかくこの付近だろうとコンパスを少し下流域から楠峠に合わす
現在地がハッキリしない場合は、自分より先と思う所からコンパスを取っては駄目だ
通ったと思う来た道からコンパスを取ってみよう。とにかく何も見えない笹の中だ
完全に水が無くなったが、モウ谷の中は通れない、左手の杉植林?らしいところに登りコンパスを見た
コンパスは右を指す。読図から右尾根に道があると右尾根に行こうとするがブッシュで行けそうにない
ダメなら左から登ろうと斜面を這い登ると、右側が明るい。
此処だと下り右尾根に移るがこれ又ブッシュ、強引に斜面下にゆくと動物の足跡が有りコレだとターザンの様に蔦を引っ張りながら尾根に登った
 
尾根中央に道らしいものが出たが??分からない
読図からコンパスを取ってみた。尾根中央に合う。尾根は間違っていないようだ
通り良い道らしい所を縫うように登ると、見覚えの有る楠峠が出た
  
楠峠の位置は少し南側に成っている。ピークから昭和山に向かうほうが登り良い
地図で道がV字状に成っているからそのVの先にこだわっているようだ。
今はピークに踏み跡が有る。
ここからは、テープがイッパイだ。古道に準じるより府県境界にテープが打たれている
途中で少し遠回りになるが古道にこだわってみた。
又境界尾根に順次た

ごく一部の方が道成にテープが打たれていた。読図達者な方だろう
こんな道標も出たが??


  
境界尾根の道                         境界尾根から古道に入る所の左右に黒テープが   
地形から現在地が読みよい境界尾根だ。
テープが多く打たれている道探しより現在地読みが楽しい境界尾根道に成っていた
三等三角点の靭峰が鎮座する昭和山に出た

 
点名 靭峯 等級種別 三等三角点
北緯 34°18′00″.1263 東経135°17′36″.1874標高374.55 選点明治36年6月3日 設置 昭和25年2月22日
所在地 和歌山県岩出市安上字東谷824番1
所有は岩出市の公有林だ
小野小町のロマンはどこへやら、体中に小枝や葉っぱモウすごい状態だ
リュックの中身を取り出して、陽だまりになった山頂に広げ、自分も裸で服の小枝や葉っぱを払う
風がなければ温かい、南斜面は日当たりが良い
ついでにバリエーショングッズも点検した
 

和歌山側の見晴らしは最高だ
紀の川から和歌山市、遠くは淡路島に白馬山脈、海の反射がまばゆいくらいだ
ラーメン、オムスビの昼食を裸で楽しむが寒くはない
日の差す中に小雪が落ちているが風がなく温かい
アッ、箸がない、子供の頃人気のあった肥後守がバリエーショングッズに入れている。
久々に肥後守を使った。切れ味は最高だ
 
さあ下山だ
三角点からコンパスを取り目標の尾根を探る。道通りは行きにくそうだ
小さな小ピークに道標が出た アラララ、岩出と書かれている。コースが出来ているようだ
  
どなたかが下草を刈り払い私にとってのるんるん道だ。
自分の予想する周回路が整備されて居るだろうと思い込んでるんるんと歩くと又道標が出たが、326と書かれて岩出ー昭和山とある
326の位置はもう少し先の小ピークではと地図を読む
  
                                     ショウタンが読んだ326ピークその上の小岩、?? タブンここだろう
次に又同じ高さのピークが出て見晴らしがないか登ってみるが今ひとつだ
そろそろ分岐だがと地図を眺める。整備道は方向が予定ルートと違っていた
タブン郷の峠に出るコースだろう。このコースは後日登ろうと目的尾根を探る
少し広い垰から入って行く。斜面にそれらしいものが有ったので下ってみたが道ではない
尾根中央を降ろうと元に戻ると小さく黄色のテープが出た。おう〜好き者がいる
GPSにポイント入れようと取り出すとアララ電池が切れている。電池を入れ直し尾根を下った
 
踏み跡はない、期待したテープもない、ブッシュは雑木だけだがリュックが木に引っかかる所なども有る。里山はとはこんなものだ
地形を見ながら下る。ここだろうとコンパスを取る。アラコースを外したようだ。コンパスを信じる
 
急激に雲が出て牡丹雪が降りだした。あっという間に落ち葉が白く染まった
だんだん傾斜が出て尾根を外してしまった。尾根に方向を変えると、アラ 二種類のテープが出たがそう何人も通ったコースではなさそうだ
和歌山ならソウルさんか、その先輩か?なんて微笑む 世の中広い好き物が多いのだ
  
尾根先は急傾斜だ注意深く下山して谷川沿いを登ったルートに出るが、コース取りが悪く、矢竹ブッシュを漕いだが左手尾根下にやや開けたコースが有った。登りに見た橋に出て林道風小道を下山した
  
京奈和道路の工事が進む、この付近の山も変わるだろうか
紀の川平野が見晴らせる。向こうに鳩羽山、御茶屋御前山、マタマタ高積山が美しい

地元民に聞いておいた古道を探す
先ず小屋横から畦道を歩き川に掛かる橋を探った。それが古道で、東坂本から郵便屋さんが毎日通った道だとか
本当の古い古道だと言う。
 
橋を見つけて渡るとその奥は破竹の林だが道は残る
直ぐに住持池に出た
 
鴨が数百羽、驚かしたのか水面を走るように池の向こうに走る
大阪の山姥に大蛇に注意と脅かされていたが、大蛇は湖底で眠っているようだ
ここからの龍門山は美しい。岩出市の数百町分を潤す巨大な池は静まり返っている
ここに、深草少将は大蛇のままの姿で眠っているのか、小野小町は反省して深草少将と暮らしているのか、
民話から湖面を眺めると静かな池が波だった。
郵便屋さんもカバンを肩に掛け急ぎ足で歩いてくる。
一昔前の姿がそこに見えるショウタンでした

ブッシュは参ったが、住持池の綺麗さで満足満足 今日も山は楽しいだ
帰りに古道らしい所を通って行った。下で新しい道が工事中だ
この古道もダンダンと無くなるだろうが、家先にある二つの地蔵がいつまでも古道の名残を残すだろう
 
 
住持池古道入り口                      路駐した
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ショウタンの山歩録地図について
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図
   画像)、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図50mメッシュ
   (標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。
   (承認番号 平24情使、 第898号)」