白屋岳、川上中学登山コース
2013/04/12
ショウタン

コースタイム
登り2時間15分
下山2時間20分
総時間
5時間15分 
大滝ダムの建設中に地滑りが起き白屋集落に立ち入りが制限されていた。
白屋集落は集団移転され、今は整備された斜面となり道だけがその名残を残す
この斜面に、川上村が桜やその他の花木を植え公園にする計画があるという
そんな白屋集落から地元の川上中学校が古道を利用して白屋岳に全校登山するコースが有ると聞きつけていた
炭波線の道だろうかと思っていたが、谷道は崩落が進みおそらく無いだろうが、最上部の集落跡からトラバースで炭波線道に乗ろうと適当な斜面を探していると、アラテープが、取水パイプが小道に走り、入り口には古い水道設備跡があった
これが、炭波線に続いているのかなと踏み込むと、直ぐに川上中学のマークが出た

とにかく偶然見つかった川上中学登山コースだが、整備と案内マークが適宜にあり登りよいが、急登は一級の傾斜がある
吉野杉の美林が続くコースは景色など要らない、綺麗な植林帯だ
それにしても、吉野の桜が散ろうかというのに、手などはグローブが無ければ痛い程の気温だ
  

三つ又の花が綺麗で、昔三つ又で紙をすいていた名残だろうか、群落が美しい
  

地元の方も協力しているのだろう、本当に適宜にマークがあり、木肌に炭でコースが示されている
  

イイカゲン登ると滝の音が聞こえた。
右手谷下に滝が見える
ハアハアと登ッていると谷向こうで、熊が2匹斜面を走り逃げている
オイオイ、くまぷー、ショウタン取っては食べないよ、逃げる姿はユウモラスで面白い
2度目の熊との出合いだ

急登な部分は一級な傾斜だが若い学生達が駆け上がるのだろうと、山の子達の力強さが目に浮かぶ
ショウタンも負けずと大息をはずませるが、気温が低いあまりの寒さにフリースを羽織った
下から続く尾根に出て、少し登り左手にトラバースして、炭波線が乗る尾根に飛び出すと、そこは素晴らしい見晴しの場所だ
  
大滝ダムや金剛、葛城、和泉山脈が見晴らせ、大峰の山々も白い雪をかぶり美しく見晴らせた
この付近からちらほらと雪が出だした
コースは簡単だ、過剰な程マークが打たれ尾根中央を白屋岳に登って行く、途中に小さなコブピークがありその先でチョット険しいルートとなるが、たいした問題ではない
  
雑木帯が出て一登りで山頂に出る。
山頂は二等三角点、白矢岳が出るが、点の破損ははげしい
点名が白矢岳と成っている。宝来の鈴さんがその事を書いたピンクの板が上げられているが、字の間違いではない
点名とは面白い物だ。それにしても三角点に固有名詞の名が付けられている事は面白い
遅い雪が降った。白屋岳山頂から、大所山や大天井岳、大峰山に稲村ヶ岳等が見晴らせるが、山は雪で白い
この時期としては珍しいだろう。
少し見えにくいが、薊岳方面も雪で白く真冬のようだ
 
寒いときはこれに限ると、カアチャンが探して買ってくれた韓国製のチゲラーメンはたまらなく美味い
少し麺の量が多く辛さは適宜で、日本のチゲラーメンとはひと味も二味も違う
  
下山は、焼山ピークから斜面道に下り巻き道を帰ろうと計画だ
林道でもあるのかなと想像するが分からない、分からなければ斜面を帰ばいいさ、安易な考えだ、少し甘い

登り道を引き返し途中の自然林帯に異常にテープが巻かれた所があり、ここから行くのかなと斜面に踏み込んだが、斜面にはテープ等巻かれていない ?? 何だろう
とにかく、目的尾根に乗るが想像する踏み跡がない、?? 焼山は人気が薄そうだ
尾根を行くと、山抜けや細尾根、雑木がブッシュになり一苦労するが、地図に載る痘痕岩のマークは岩ではなかった
少し地形図が違うようだが、ショウタンのコース誤りか、少し気になる
とにかく、テープの一巻きもない、白屋岳のコースと大違いだ

  
焼山ピーク                  タムシバが多く咲くルートだ           斜面を歩く所も
 
途中の馬酔木はブッシュだ         焼山山頂

苦労して登って見たが、山名版も何もない山頂で此処が本当に焼山と少し不安になり、地図を正置してみた
実のところ、オリエンテーリングコンパスを忘れ、腕時計の電子コンパスが方向を示す。失敗登山だ
山頂を確定して、斜面を下り炭波線道を目指す
境界杭に沿って下り、木肌に門前山の字が書かれている
この下に、道はあるさとこれ又安易に考えた
  
200m程下ると、林道が出た。右か左か、とにかく目的方向の左に行くとすぐに林道が消える??
下に向かうと又林道が出る>?? 地形を読んで傾斜の緩い方向に下る
これはまずい、最短で下の炭波線をつかめそうな凹部分を下ると、これが下りよい
地図は素直な谷を書く。所が、アララ、垂直に30mの地形が出た
オヨヨ、右手を覗くとロープ懸垂できそうだ。懸垂か、右手に向かう
アラ、直ぐに林道が出た。ナカナカ炭波線に近づけない
  
読図から、この谷下に波線道が通っている。分かるだろうと又谷を下ると石積みが有る古道の道が出た
ナカナカ難しいかったが、焼山から素直に北西尾根を下り、実線道から波線道に入れば良かったと反省
急げば回れ、ショウタンは猿より劣る反省ばかりだ
  
石積みが出た古道が谷から伸びる              後はルンルン

途中で、何だよもっとチャンと間伐しろよと感じる間伐地に出た。後で出会った村人は、アレは間伐時期が悪く、大雪で木が折られた所だという。竜巻でも来たかのように、木の上部が折られ全滅状態だった
道成りにトラバースだ。直登の尾根に炭波線が乗る一般登山道の尾根先に出た
後は道成りに下ればいい、途中で林道が見える所から林道に降りたが、その少し先に小さな梯子がかけられその先に、不動明王石仏が小さな岩屋に祀られていた
 
大滝ダムが見晴らせる所も                焼山を振り返る
  
道                         小屋が                   炭波線尾根取付き付近、マークがあった
 林道に下る

 
一般的な取付きだろう、梯子を登りトラバースで登って行く、私はこの先100m?位に降りたが梯子など要らない所だ
不動明王石仏は古道だった証だろう
舗装路に変わり、下って行くと軽トラックが上がってきた
車に帰り、帰宅準備をしていると、軽トラックが来て立話し、白屋の住人で地滑り状態の時の話や、川上村の山々の話を聞いた
山職人で、私の下山ルートもよく知っていた。門前山も管理していると言う

登りの途中で2匹の熊が走ったのを見た。と言ったら、去年も猿檻に一匹が捕まったという
この山域は大台ヶ原も近く何匹かいるようだ。
ショウタンは2度目の熊との出合いだが、お尻ふりふり斜面を駈ける姿は可愛い物だが、正面に出会うと怖い話だろう
戻る
 「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画
像)、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図250mメッシュ(標高)、
数値地図50mメッシュ(標高)及び数値地図10mメッシュ(火山標高)を使用した。
(承認番号 平24情使、 第898号)」