白鬚岳
2012/11/04
今西錦司先生を偲ぶ

白鬚岳の山頂に、今西錦司先生の1500山登頂記念碑が有る事を知っている方も多いだろう
この碑は、今西錦司先生が1500山目の山として登られた白鬚岳に、新宮山彦ぐるーぷの手であげられた物であるが、地主との交渉や、40kgの石を運び上げる苦労話などを聞く、川上村の旅館、朝日館や川上村有志の協力の下、今も山頂で今西錦司先生の記念碑は、山好き達を見守っている
  

この今西錦司先生を慕う教え子や、京都大学学士山岳会OB、日本山岳会の仲間が、川上村で今西錦司先生を偲ぶ集いを催した。新宮山彦グループも協賛して22名が参加、楽しい講演や、エピソードを聞いた。宴会も盛り上がり、前夜祭は賑やかだ
記念登山は、大鯛林道から取付いたが、記録は、20才から87才までと年齢幅が多きすぎて、参考にならないだろうから書かないで置こう。タダ、83才、85才、87才と常識では考えられない現役登山家が三人と85才の女性がいたことを特筆したい
  
大鯛林道詰めは、道が荒れ車は上れない。紅葉最中の大鯛の頭や、大鯛滝は美しい
  
林道詰めから、高尾に向かって登るが、山肌道は落石注意の道だ
白鬚岳は、大鯛林道から登るのが早いと言うが、難易度はここからの方が高いだろう
距離が短かい分傾斜があるし、トラバースが多い。
  
植林尾根を登りきると、そこが高尾の尾根だ。
紅葉が美しい所だ。特にコシアブラの黄色は口では言いにくい黄紅葉、晴天の空に栄えていた
  
 
高齢者も多い、エベレストを経験したとは言え、年には勝てないだろうと、補助ロープを張り安全策をとった
  
83才87才と、80才を超えてから二度白鬚岳に向かう玉岡憲明、新宮山彦ぐるーぷ代表
より厳しさを求めるのが登山という玉岡氏は身を以て実戦する
  
 
山頂へは直登だと、山を楽しむ心は、年を感じない。
そんな、玉岡氏が我が師と慕う、今西錦司博士の教えがそうだったのかも知れない
  
83才で1500山を達成した今西錦司先生と、同じ83才で山頂に立ったアルピニスト。
拍手が鳴りやまない。その又弟子の弟子達、エベレスト山頂と同じ感じだったのだろう

まれに見る雲一つ無い初冬の山頂は、二等三角点、神ノ谷と共に記念碑は光っていた
(この記念碑は、地主や朝日館 村の協力の下設置された物である)
山頂を楽しみ、ワイワイガヤガヤ、下山も又楽しい
高齢者のために、コース点検をして下さった皆様、お疲れさまでした
  
   
ワイワイガヤガヤ、森の妖精も木から飛びだして、私達を祝福しているような、秋晴れの一日でした

コノ大鯛林道からの登山道は、今西先生が登ったコースであり、又記念碑を担ぎ上げたコースでもある
今も、時々は新宮山彦ぐるーぷの手によって道標整備やコース整備が行われている
最後に、山頂の記念碑を担ぎ上げた強力、十津川生まれの天狗の子孫、(^_^)S先生、尚S先生は釈迦ヶ岳の釈迦像修復時の最重量物も担いだ事を書いておこう。
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