古道瀬戸越しから千石山 下山はサバイバル
2009/10/13

寺ちゃん、ショウタン、T女


「この地図の作製に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の『測量成果』を使用したものである。(承認番号 平20業使、第543号号)」
コースタイム
渡渉口09:48-大滝09:38-ゴルジュ滝10:09-三つ又滝10:36-瀬戸越し12:30-千石山13:00-13:25岩稜14:20-P100415:20
岩稜15:45-林道16:30
北山村中奥のさらに奥に瀬戸集落が有るが今は無住のようだ、その奥に三重県松坂市の蓮に越える古道が、台高山脈の千石山北に瀬戸越しの名で残っている。
道は完全に廃道となりほんのわずかに尾根にその名残を残している
三重県側は歩く人もいるようだが、奈良県側は少ないようだ。こんな古道を歩こうと計画して数ヶ月今回三人で実行した
下山は以前戸倉山から眺めてアノ尾根下ろうよと話し合っていた。名知らず尾根、丁度この尾根を下ったGPS軌跡が手に入り参考にして下ったが、後少しで岩稜に阻まれ、サバイバル下山と成りかけたが、三人の智慧と経験から最良ルートが見つかった
古道の谷筋はGPS軌跡が上手く入らず手書きした想像ルート 青線
赤線は今回のGPS軌跡
薄紫は、我々より先に下りルートを歩いた人の軌跡を頂いた物
参考になれば嬉しいです
R169号線北山村の白川渡から中奥に入りそのさらに奥の瀬戸集落のさらに奥に目標の古道が地図上に波線道として残っている。中奥川沿いの道は終点まで舗装されているが先日の台風で山から土砂が流れ一部荒れていたが目標地点まで寺ちゃんテラノが乗り入れた。

林道の様子                  ここから渡渉した            谷入り口の様子
  
ここ最近続く雨の影響で中奥川は水量は多かったが上手く飛び石で渡渉出来た


谷の入り口は綺麗で沢歩きも面白いだろうなと感じさせる
 

古道位置がハッキリしない。沢口から斜交に登りながら古道跡を探したがまるでない
植林道か動物道かハッキリしないがそれらしきものを東に進む、切り立った所やガレ場、不明瞭な道、気が抜けない
小さな谷はほとんどがガレ場だったり小さな滝となったりしている


本流?は綺麗で中でも3つの大滝は見事だった。この滝を巻登るのは一苦労、大きく100m位登り返しただろうか

最初に出た大滝、ここの巻き登りは苦労した (本流の滝)
 

枝谷の沢、


本流の滝が上から見えた数段の滝         本流のゴルジュの滝、一泳ぎで登れそうだった??巻登る
 

高巻き,
斜面を細い踏み跡らしい所を歩いて行く、所々で緊張するトラバースや巻登り、コースは面白い

正面に滝があり、右手はナメ滝、左手が切り立った谷の三つ又に出る。ここから右岸上に古道は伸びているが、少し地図を読み違えルートを外してしまった。
正面の滝                   ナメ滝                   山姥
  

あえぎあえぎ尾根を目指す。自分ならあそこに道を作るだろうと想像しながら登って行く、
実際に登った位置は古道を離れているが、予想地点は正しかったと思っている

尾根に出るとテープが出た。この尾根先を下山か登山ルートに使ったGPも」有るようだ
  
肌寒いがマダ毒蛇が尾根でとぐろを巻いていた。踏みつけかけたが動きは鈍い


台高縦走路に出るまではルンルンの秋を感じた。出会いで一休み、地図で見ると瀬戸越はピークより東に10mだが蓮に下る踏み跡はなかった。
一登りで千石山1380.4m20分の休憩食事

何度歩いても綺麗な台高縦走路、   山姥には注意が要る           千石山山頂
  

三等三角点、蓮1の記
点名 蓮1 (はちす1)
種別等級 三等三角点 
基準点成果
成果状態 正常 
地形図 伊勢−高見山 
緯度 34°20′35.4547 
経度 136°06′00.3774 
標高 1380.44 m
基準点現況
現況状態 状態良し
所在地 三重県松阪市大字蓮村字千石343 
下山は千石山北下の尾根、分岐地点は痩せ尾根だが直ぐに丸い尾根にと変わる。最初はルンルン、千石山を同定したり赤倉山や白鬚岳に続く尾根のピークの同定やらと1224mピークまでは楽しかった

尾根                                              赤倉山
  

千石山                   ど根性桧
  

P1224から南に尾根を取り、岩稜マークの南下から南西にはせる尾根に入りP1004を目指すが、この南西尾根が見えにくく、地図からは想像できない痩せ尾根で上からは見えない。
南側にはせる尾根の1140m付近から斜面を北にトラバースしていくと尾根が見える
第一の尾根確定難所だ。後はルンルンで下山できると読んでいた。地図も地形は優しい 所が

岩稜マークの岩稜、高さ50m位か
         ↓
 
ルンルンと余裕で歩いていた。P1004を確定して尾根を南西に取り尾根先を目指す。
この尾根先は下山可能であることを確認していた。所が


820m付近で岩稜が出た。アチャー、ロープがは有るがハーネスはシュリンゲで作るつもりだったがどうやら空中懸垂が必要なようだ。よく確かめないで決めてしまった。この岩稜を左手から巻下ろうとしたが岩稜が続き下れない 引き返す
地図にはないが850m付近に小さな尾根が出ている。これを下ることにした
所が直ぐ又岩稜、30m位か? エーイ左手から先の岩稜下にトラバースできないかと左手谷に下りる
正面に先ほどの岩稜が見えたがよく分らない。もう少し下ろう

と下ると、寺ちゃんこれ植林違うと言う。見た目不揃いだが桧ばかり、岩稜下にラバースが出来そうにない
この谷を下ることを決断した
少し下ると、植林だった。ヤッター、
植林は必ず下るルートがある。後たった150m、植林道が見つかった
少しはサバイバルな所もあったがヤレヤレ、林道が見えた
三人は握手で、ヤッターだ 後少しでビバーグ、ツエルトはリュックに入っている

今の疑問は先人が岩稜を下っていることだ、よく見ればそのルートがあったのかも知れないが、ルートとしては私達の下った方が下りよいだろう
結果、岩稜を右手谷に下れば植林内に出る

                        

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