磁石岩とキイシモツケの龍門山
2012/06/03
ショウタン

竜門山周回コース
総時間4時間
竜門山は、紀ノ川市のJR粉河駅南、紀ノ川向こうにそびえる755.9mの三等三角点竜門山を頂きに持つ姿の美しい非火山性の独峰で、和歌山県のレッドデーターブック(RDB)に記載される。地質的にも珍しい、超塩基性岩類によって形成される。一部の岩は、蛇紋岩化され、中には磁力を持つ岩があり、県の天然記念物に指定されている
又、和歌山県の固有植物であるキイシモツケ群落が有りこれもRDBに記載される。山全体にも珍しい花が多い山と聞く
西の最初が峰から飯盛山、北山まで二等三角点から四等三角点まで、三角点も多く、バリエーションやハイキング、登山と楽しめる山域だ。この時期は、やはりキイシモツケの見頃だ。磁石岩の探索とキイシモツケの花見を楽しみに、ハイキング気分で山を楽しんだ。
本当なら、粉河駅や山裾から登山を楽しむべきだろうが、時間的都合で直登道の終点までバイクで登ったが、歩行者に迷惑だっただろう。日曜日の龍門山、キイシモツケの花見登山者がいつもにまして多い
一本松まで歩き、田代コースから右回りで山頂を目指した
  

道標は完璧で分かりよい

田代コース途中から、塵無池と呼ばれる泉に行くが、水が涸れ付近の大木が池に倒れ込んでいた
ラミネートされた案内があるが、途中の分岐には注意が要る
  
此処を入る  ↑                                           塵無池の祠
大木が倒れた泉だが水が涸れていた

田代峠に出るまでに二ツの地蔵があり、この道は古道だそうだ。
 

私の子供時代は未だこの道は生活道だったと聞く、峠を越えて畑野地区に出るまでに、地蔵や権現の滝は見所だ
 田代峠
田代峠に出るまでに、磁力をおびた岩が無いか探ってみたがそれは見あたらなかった
所が、峠に出ると、山頂に向かう尾根道には、沢山の磁力を持った岩が有った
その代表的な岩の地点を地図に表してみた

田代峠西直ぐに1m程度の岩がありこの石は磁力を持っていた 地図T
  
                                  東側がS極でN極が引きつけられた  西側がN極らしい 
それらしい岩に磁石を当ててみたが、全て磁力があるわけではない
小さな石でも磁力がある物があったが、土中に石が埋まった部分が多いのかも 地図U  
  
いくつかの磁石岩があった
キイシモツケが出だした。白いキイシモツケは小さな花の固まりのようだ
天然記念物と書かれた磁石岩は、やはり大きい。S、N極がハッキリと左右にあり、何個かが固まっている


  
道側                                                  谷側
その先の大岩は、珍しい現象が出た
写真から見て欲しいのだが、30cm離れただけでS極とN極が入れ替わった 地図V

尾根上だけでも数個の磁石岩があったが、山全体では相当数有る事が想像できる
山頂に登るに従ってその石は少なくなっていった
又、山頂三角点下に、地元の粉河高校が、龍門山の地磁気の局部異常についての、日本学生科学賞中央入選の記念レリーフがある
 
登山者的には、少し離れると方角を狂わすような強い磁力ではない
交流高圧鉄塔の磁場の方が怖い磁力だ
山頂三角点、
三等三角点 竜門山 標高755.86
北緯 34°14′16″.8175 東経135°24′40″.9187
所在地 和歌山県紀の川市黒土字龍門340番
山頂のキイシモツケは少し勢いが無いようだった。花がヤヤ小降りに感じたが、雨が少ないせいだろうか
 

山頂では沢山の人が、山を楽しんでいたが、ツアー登山も多かった。
私も、ソーメンとオムスビで山を楽しみ、西側、中央コースを下山した
途中の蛇紋原の見晴し地点から見た蛇紋原のキイシモツケ群落は美しい
見晴し岩に、クライミングの支点ボルトが打たれていた。少し景観を損なった
 

さらに下ると、明神岩があり、風穴回りに見晴しポイントが作られていた
 
明神岩に挑戦した事もあるが、この岩場は上級者向きの岩だ。私には手に負えない難易度だった
中央コース登山口に下山して、一本松まで周回、少し下にデポしたバイクまで下った
この山で、週一回のポッカトレをした若カリシ頃、龍門橋から20kgの水を担いで、真夏に登った頃が懐かしい
昨日、今日と五時間程度の連続登山で、ヤヤ疲れ目のショウタンだが、今年もキイシモツケに出会えた事が嬉しい
又、時々龍門山を楽しみたい
   
      中央登山口                      農道                  農道終点登山口

今日見た花々
 
 束心蘭 ソクシンラン ↑                   シライトソウ↑
 フタリシズカ ↓                          カキノハクサ↓ 
 
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