奈良市
旧都祁村の山
額井岳、戒場山、竜王山、小川口岳
2016/10/29
随分以前から気に成っていた竜王山と小川口岳と言う小さな里山に登ってみました
二山だけでは物足りないからと、額井岳(大和富士)と戒場山を入れ、すっかりその位置を忘れた相棒の気に成る山部赤人の墓を見る周回をしてみた。
途中でチョットしたミスでアララ、大きな読図誤りのアルバイト、地図はこまめに見る物と言って置きながら、地図を見ない大チョンボだ
近鉄大阪線榛原駅前から榛原額井の十八神社に向かいます
額井付近は道が細く駐車場は有りません。
十八神社下に凸地がありそこに駐車しましたが、止め方が有り車を斜めに置くのが決まりだそうです。
道と平行に置いているとご近所からクレームがありました。
斜め駐車です十八神社入り口
その先から十八神社に参詣しました。古い謂れのある神社だそうです
 
神社下から登山道に入るが、ここからの見晴らしは良い。
 登山道入り口を見る
山座同定の看板が有ったが写真は無いのでカシミールからカシバードを立ち上げてみた

 
登山道は整備は無いが道標はバッチリでした
途中で取水できる水場もあった
舗装林道に突き上げ、道標に沿えば登山道が額井岳に登れる優しいルートだ
  
                                     水場
  
額井岳山頂には祠が有り、山名案内番があるが、杉の木が大きくなり展望は無い
祠裏に四等三角点額井岳が有る。昭和60年5月22二日選点のものだ
標高812.34 北緯34°33′31″.8688 東経135°58′08″.4732
山名と基準点名が同じ名前だ
額井岳から道標にしたがって戒場山に向かう。
下りこみは急坂で滑り注意の傾斜だ。下りこんで小ピークに登り又下る
この付近は天理教の所有物らしい
  
展望は無い、僅かに反射板が出るところから、目的の戒場山が見える
 
額井岳、大和富士と別名があるように特徴的なすがたの山で、戒場山と合わせて他山からその姿を特定のたやすい山だ
戒場峠を越え登れば戒場山だ。

戒場山も植林の山、見晴らしは無く三等三角点が有るピークだ
 三等三角点戒場
基準点名は戒場で山の字は無い
北緯34°33′56″.7498 東経135°58′52″.4668 標高737.37 選点明治36年5月2日 設置明治36年6月6日
点石は明治のままのものだ

点の記から見れば戒場山はやくし山の名も持つ山のようだ
戒場山を越えて戒長寺分岐から竜王山に向かう
有名な竜王山も有るが、小さな里山の竜王山は訪れる人も少なく踏み跡などは無い
 
植林内を竜王山取り付きに下る。
竜王山には古い山名板が有り中央に黄色のテープが一巻きあった
 
里山はブッシュ覚悟の縦走で、小川口岳(神主山)に向かう
少し小木の雑木が邪魔をする所もあるが、大半は人の訪れない里山でその景色は美しい
  
小さなピークや尾根角度等で現在地を確定しながら歩く楽しさは、地図を見る醍醐味だろう
額井岳が見張らせる場所で昼食を楽しむが、気温は低く、紅葉はこれから始まろうとしていた
少し倒木に悩まされた所もあったが、ここは里山、特に奥山組合さんが所有する秋の山、通行には注意が要った
 
小川口岳(神主山)手前のピークにケルンが積まれ??と感じたが、小川口岳と場所を間違ったものか??
いや、中央に積んでいないから下山のマークだろう
 
少し下りこみ登り返せば小川口岳(神主山)のピークだ
雑木の中の里山で、岳と呼ぶにはチョット物足りないが、それなりに厳しい傾斜もあるのだろうか
二人で山名板等が無いかウロウロと探せば、中央に黄色のテープ、雑木に二枚の板が見つかった
良く見かける方のものだったが、中央の黄色のテープの方は、竜王山から小川口岳に縦走した人だろう。好き者は二人だけではなさそうだ。
  
小川口岳から下山周回目的の戒場峠に直接下る尾根もあったが、三角点を探そうと四等三角点、東垣内に下る
四等三角点、東垣内は昭和60年5月22日、設置が6月7日と戒場山四等三角点と同時に設置された点のようだ
この四等三角点に小川口岳(神主山)の山名板が有ったが何かの間違いだろう
  
時間的に見て、点の記に乗るコース図で下ると、戒場峠には遠くなる
途中で道跡らしい雰囲気を感じた所から下る事にした
 
狙い通りその跡を感じながら下ったが、後少しで矢竹のブッシュ、これは下れないと矢竹を避けて下ると炭焼き跡をみて、これは道が有る
良く見ると時には人が登っているようで(秋の山だからか)簡単に道に下った
  
現在地を相棒が読み、はやまの森、野営場入り口から戒場峠に向かう
   
コンパス角は合うし間違いは無いだろうが、ここはボーイスカウト設備、キャンプ中の隊長に現在地を尋ねた
プレートコンパスで方位を取りここですと仰る隊長に、流石ボーイスカウトの隊長だと感心する
話に、谷で堰堤工事があったが通れるかなと言う。
これが頭に入った。
 
林道が終わる所で戒場峠にコンパスを取り、谷を確定する所で、相棒はここはいるのかなと言う言葉に耳を貸さず、滑滝の向こうの堰堤に登っていってしまうショウタンだ
道が流されなくなったなんて思い込み、ジャ尾根でもと尾根に這い上がると道が出る
有った有ったの登れば、相棒はショウタン後に見える山はと聞く
アレは、額井岳、何で後に、と聞き返す相棒、
ここでコンパスを出す馬鹿なショウタン、アララアルバイトだ。小川口岳の尾根に登っていた
大汗だ。今日も相棒に助けられたいい加減なショウタンだ。
チョット厳しい尾根を下りなおし、林道終点付近に降り、ここで笹の中の谷にコンパスを取った
角度は合うし地形も合った。
相棒はこの地点を通ったときに、ショウタンここではと確かに言った
ブッシュに恐れをなしたか、谷のナメ滝を登りたかったか、老人性痴呆が進んだか
 
小さな橋を渡り戒場峠に向かう
笹ブッシュは見た目より優しく、踏み跡も有り戒場峠まで簡単に登り返せた
 
戒場峠を下ってゆけば林道に出て車道の東海自然歩道に出る
この出会いに道標が有るが、山部赤人の墓が右か左かの表記がない
 
その場所の記憶がない二人はとりあえず十八神社に向かった。
無ければ車で見に来ようと車道を下る
先にハイカーの姿が見えた
  
向こうに記憶の東屋が有り、あそこだと一安心
万葉集も読んだ事もない二人だが、山部赤人は知っている
わが町の歌を知っているからだ

若の浦に潮満ち来れば潟を無み葦辺をさして鶴鳴き渡る

戒場山や額井岳の裾野はハイキング向きのコースだ
途中で山座同定を心見るが、広域地図は無く、こんなとき、宝来の鈴さんが同行してくだされば山は良く知っているのだが
忙しい彼女に振られ、何時もの相棒と無い知恵を絞った
タダボシ山、三郎岳付近戒場山を見る
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