能郷白山ブッシュ敗退、スギタラ登頂
10/07/18
A-teamにて
    5万分の1
とにかく凄いブッシュだった。
ブッシュ慣れしているAteamだがこのブッシュはたまらないと先頭を交代しながら藪を漕ぐが、進まない事この上なし
ナーニ、境界尾根に出れば道はあるさと、楽観して直ぐに第一目標の三等三角点杉谷(スギタラ)に着くさと急登の藪を漕ぐ

              2万5千分の1
山陰道福井インターからR157をナビ任せで目指す。
目標地点到着が深夜と遅くなり、道横の空き地に前泊して目覚めと共に白谷入り口に移動、目指す尾根は急登だが何とか成りそうな感じ、問題は巧く白谷の川を登渉出来るかだったが、これが飛び石で巧く越える事が出来た
             
 
白谷林道入り口↑                               右手尾根を取付く↑
梅雨明けの川はヤヤ水量が多い、飛び石登渉を思案していると、リーダーが巧くわたる方法を考案した
又ブログにでも書いてみよう
←飛び石を渡るT女
地図通り二本の川を渡り急登に取付くが、予想していた通り急登で這い上がる感じだが、木や草はシッカリと根付き手がかりとして安心できる。直ぐに尾根になった
この程度の尾根なら問題なく登れるだろう。最大の敵はおそらく出るであろうと想像していた葛の蔓ブッシュ
直ぐにソノ蔓ブッシュが出たが問題なく巻けた
休憩していると、ストックがないとソウル氏、8000円は捨てられないと10分の約束で下山した
直ぐに有ったのコール、落としたつもりで半分はオゴッテとショウタンはジョークが強い
 
まだこの先に現れるブッシュは想像だにしていない。野紫陽花が多く美しい美しいと余裕で急登を登るが
登れば登るほどブッシュが現れる。本当のブッシュの笹だ、太さは大人の指くらいの竹? バンブーの林だ
流石、豪雪地帯の竹や木は雪の重みでまっすぐに立っていない
麓に倒れる形で木や竹が倒れている。我が紀伊半島に多い竹ブッシュはほとんどは真っ直ぐで隙間に巧く体を入れる事が出来るが、サカモギの形の竹を分けながら登る事になる
歩きにくく、目を突かないように注意が要る
 
とにかく進まない、登るほどにブッシュが濃い、標高差100mを切った頃から最高潮のブッシュ
動物道は有るには有るが、これが薄い
モウ、同行の女子達は悲鳴を上げだした
尾根に出れば、道か踏み跡があるはずだ、なんと言っても岐阜と福井の県境尾根、キット有る、信じて三角点杉谷を目指す
このブッシュの中で面白いほど三角点に真っ直ぐに着いた。一歩も探さないで小さく開けたところが三角点だった
古い一枚の山名版にはスギタラと書かれていた
そんなに古くないテープが一、二ヶ所打たれていた
ここは縦走路から離れている、縦走路に出れば踏み跡か道があるとまだ信じていた
予定の11時着から大きく遅れ12時40分、まだ能郷白山には着けるだろうと信じていた
境界尾根の道に出よう、そこで昼食と決めた。

 
尾根は簡単とショウタンは侮り地図を忘れコンビニでコピーさして頂いた物が汗で痛みが激しい
ショウタンの頭は方向を失いかける。リーダーの地図でコンパスを取るがウン、頭が整理できない
モウ付いて行くか、に決めた。
途中でコンパス方向と頭が一致した、ヤレヤレ
少し開けたところがあるとこれが縦走路だと信じ、アレー無くなった。又出ると縦走路と信じる
迷っている訳ではない。位置は完全に把握しているが、ブッシュは想定外、歩けど歩けど踏み跡は出ない
ブッシュの中で昼ご飯、初めての経験だ
←元気なソウルさんもヤヤ疲れ気味 1時40分
踏み跡さえ出れば能郷白山はまだ可能だと敗退は考えていなかったが、尾根に出ても踏み跡はない
無いどころか動物道さえ無い、オヨヨ、
地図では行けるが現場では行けない見本のようなコース
バリエーションでは当たり前の事だがチトこのブッシュはヒドイ
尾根は外していないし位置は完全に読んでいる。迷いは無い、
最低鞍部に向かう地点で敗退下山と決めた。サテどこから下山するかだ
測量点1130の尾根を下ると決定したがその手前にいかにも道らしい小さな谷が有った
運が良ければ道は下の波線道に続いているかも
谷下山に変更、ロープ20m二本、テープ数本、カラビナ、ATC、エイト管 ブルージックロープ、が今日のギヤー類だ
水は3.8L残りは1.8L、谷には水がある。行ける
タダ、地図の一ヶ所はおそらくチムニーか滝かゴルジュかが有る 行けるか 下れなければ巻くか予定尾根にトラバースが出来る。
いかにも道らしい
小さな滝が現れた。巧く下れる
又滝が出た。5m 横を巻き下る。男子はゴボウ、女子はATC懸垂下降
予想通り地図で狭まったところに滝が出た10m水量がある
完全な沢準備なら懸垂で下れるだろうが、高巻き下りと決めた
左岸を高巻き下るが、一ヶ所又小さな谷を越える。ゴボウ下り。
トラバースはヤヤ○危だが問題なくトラバースして行く
目的尾根を下るが、尾根先に岩稜マークが無いのはコノ尾根だけだ
地図は完全に読んでいる
落石注意の急傾斜尾根、尾根先で小谷に向きを変え谷を少し下ると本流に出た
一苦労だが面白い、迷っている訳ではない、行けないだけだ、行けなければ行けるルートに変更すればよい
これは全員がその技術と体力が有り、GPがリーダーに信頼を置いている事が言える言葉だが


白谷の河原に出た
予想通りゴロ石帯、失敗は足の捻挫が一番怖い、オジン、ショウタンは慎重だ
小さなケルンが出た、おそらく沢釣りの方だろう 行ける 
リーダーは堰堤の数を地図から読み出した
最後の堰堤でヘッデンと読んだ。私もそう見た
リーダーは早い、モウ、チャブチャブと水の中は抜けて行く
予想通り大きな堰堤、左岸に下りルート 又出た堰堤にロープが左岸にある
ルンルンと下るが、これはそれなりの経験と技術が有るからだ、早い とにかく早い 休んでー
 
最後の堰堤は水があり泳ぎがあるのか??
堰堤上に白い箱、右岸下りだ、決定は早い、ヘッデン準備とリーダーは言う
ヘッデンを付け、右岸に向かうとロープがあった。下ると太陽電池の設備がありその先に草にまみれた林道が出た
入山点に19時58分着、
能郷白山は失敗だが、今回の経験は今後の登山に役立つ経験をした
迷っているのではない、地図上から読めなかったブッシュ、踏み跡があるという思いこみに失敗したが、
まとまったチームと個人の体力、経験、技術 そしてリーダーの判断、落ち着いた行動、これが下山を成功させた
私は岩はやらない、沢は嫌いだとおっしゃる方があるが、全てを経験しているからこそ、超バリエーションを歩けるのであって、今回も一人でも弱音や体力不足、ロープが使えない人が有ればビバーグだろう
私もそんな意味から不得意な岩や沢を練習している
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こんな中でも山姥T女、能郷白山をルンルンルートで登るより、今日は楽しかったと笑いこける
好き者の集合体、Ateamで出来る経験と、喜ぶ顔は山姥を忘れていた
彼女を見ているとショウタンも体力維持に努めて少しでも長くバリエーションを歩きたい物だ
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