二月の稲村ケ岳
17年2月15日

今日は平成17年2月15日、先日の2月1日は『稲村ヶ岳』 を目指したが大雪のため 『観音峰山』 に変更登山となった。今回はそのリベンジ登山。天気予報では昼から雨とのことだが計画実行とする。
5:00 和歌山市内を出発
7:15 母公堂前の駐車場に到着。登山の準備にかかる。

ショウタンは2月1日の観音峰登山でスノーシューのタマチャンに対し、輪かんじきのため辛い思いをしたので、
今回はスノーシューを購入しての山行、装備は万全。 (実はスノーシューを履きたくてたまらない心境なのだ)

 7:45 登山道の雪の状態は固く、トレースもバッチリ、アイゼン・スノーシューは装着せず、さあ出発。

標高 【 890m 付近】  積雪 【20 cm】  気温 【+2.3 ℃】

8:00 五代松方面への分岐に到着。

登山道は凸凹も無く、雪で舗装した道路のように快適だ、夏道より歩きやすくピッチも上がる。

標高 【 980m 付近】  積雪 【25 cm】  気温 【+2.6 ℃】
8:45 法力峠着

雪の舗装道を順調に進む。この分だと当面アイゼンもスノーシューは必要が無い。

        標高 【1217m 】     積雪 【25 cm】  気温 【+3.9 ℃】

10:00 大日山と目指す稲村ヶ岳が見える。

     山容は大日山が槍ヶ岳のような鋭いコブを見せている。稲村ヶ岳は大日山の陰で迫力は無い。

雪面の足跡も無くなり、登山道は滑落の危険も出てきたのでアイゼンを装着することにする。

空は高曇り、天候的には目指す稲村ヶ岳の登頂は可能のようだ。


10:45 山上辻・稲村小屋到着。

二階の窓まで雪に埋まった稲村小屋に到着した。

   標高 【1550m 付近】  積雪 【200 cm】  気温 【+1.9 ℃】



11:15 大日山の山腹トラバース。

大日山を近くに仰ぎながら大日山のキレットに到着した。

リュックをデポし取り付くことにする。トレース跡は無く、ショウタンがピッケルで足場を作りながら踏み出す。タマチャンが後に続くがピッケルを持ってこなかったことを後悔している。ステッキのワッパを外したのでステッキは握りまで雪に刺さり、身の確保はかろうじてできるが、滑落したら・・・・ 冬山をあまく見てはいけない。

       標高 【1600m 付近】  積雪 【200 cm】  気温 【+1.1 ℃】

11:45 大日山登行口着。

     キレットを30分かけて無事トラバースできた。

ショウタンはここから稲村ヶ岳へ北斜面を直登する。冬の積雪期だからこそ登れるルートだ。

ただ、登りきれば西は絶壁となるので、安全距離を確保しながら目指す頂上へ。


1220 稲村ヶ岳登頂

  『やったぞ!! 厳冬期の稲村ヶ岳』

  頂上には鉄製の手摺付きの展望台が。 山頂では地面の上に立ち展望したいものだが安全に山々を望むためには、これもまたありがたい施設か。

     空は高曇りのままだが、山上ヶ岳・弥山の山頂は雲がかかっている。しかし展望は360度だ。

     無風、気温も4〜5度とまったく寒くない。晴天ではないものの最高の登山日和だった。

標高 【1726m 】 積雪 【100〜200 cm】  気温 【+4.6 ℃】

13:00 アイゼンに雪

 下山は東斜面の夏道ルートの上を下る。雪が深く道はわからないが目印のテープを探しながら下る。

気温が高いからかアイゼンに雪がダンゴに付く、登りでは全く付かなかったのに。ちょっとした気温の変化でもこのような事態になる。アイゼンに雪が付くとアイゼンの効果が無くなり危険だ。ショウタンはピッケルで、タマチャンはステッキで靴をたたきながら慎重にキレットをトラバースする。

13:45 稲村小屋の前で昼食

 いつもはシマヤンの手料理の昼飯だが、勤務中のシマヤンは来ていない。《おいおい、ショウタンもシマヤンと同じ勤務形態のはずなのに?? 休んで山歩きか 会社クビにならないか!!》

今日はショウタン特性の古代米雑炊。温いと言っても1.8℃。暖かい雑炊は最高に美味かった。

14:30 下山

ショウタンはせっかく買ってきたスノーシューを履くと言うが・・・・ 

スノーシューは来年までオアズケか。 
いやいや、まだまだ寒いから使えるかも知れないよ。もしダメでも年内には履けるよ、ちょっと先だが12月も今年だよ。

涙々のショウタンでした。

17:00 温泉

天気男のショウタン車に乗ったとたんにあめ。今日も付いていた。

前回の2月1日は天川温泉が休業日で悔しい思いをしたが、今日は洞川温泉でゆっくり体を暖めることができた。
雪山・トラバース時のスリル・稲村ヶ岳登頂・あったかい雑炊・露天風呂 最高でした。