旧大塔村
本ノ谷山、西ノ峰、政城山縦走
2013/01/06
ショウタン

春日神社08:45-本ノ谷山10:05-定峠10:25-西ノ峰11:30〜12:10-
-嘉森橋13:50-政城山15:25-宮ノ平16:25-自転車-乙女の湯17:05
総時間8時間20分
  
マダマダ台風12号の爪痕が残る和歌山県田辺市の旧大塔村付近、災害復旧で時間規制が取られる田辺市石船のR371号線、日曜日には規制が解け通行が可能だと聞き、熊野古道滝尻王子からR371に入り、地蔵峠を越え宮ノ平の寺下の嘉森橋前に自転車をデポして、R371を乙女の湯がある宮ノ平に下る
乙女の湯の下に春日神社があり、神社の裏にソマ道か古道があるだろうと見て、春日神社から本ノ谷山に取付いた
  
予測は当たったがソマ道跡は薄く測量杭のみがソノ跡を示す
目視で登りよいルートを登る単純登山、登るとソマ道の跡が出たが、直登ではなく左に緩く道が付いていた
羊歯は出るが、勢いが無く歩くに問題はない。コンパスも取らずひたすら地形を見ながら登った
一汗流す傾斜だが、あっという間に山頂に出た
長年登りたかった山頂だが、この山を目指す方は少ないようだ。誰かが山頂に印を残したようだが、風化が激しい
小さなマークが小枝に打たれていた。時たま登山者は訪れるようだ

山頂
  
山頂でコンパスを取り西から北へと下る。
この北への下りは幼木の桧植林だ、ネット沿いを下るが、雑木や桧の枝がジャマをするブッシュ、ネットの内外を上手くブッシュを外す。途中の小さな岩上から、黒ノ森山が綺麗に見える。下りきると定峠だ。峠には何かの印があるはずとキョロキョロすると、鞍部の直ぐ上に石仏が置かれ、重要な古道だった事が伺われたが、道跡は薄く面影はない
 
定峠から西の峰への斜面登りは一汗流す傾斜だ。
少し登った所で、太尾の嶺(ふどんとのみね)が綺麗に見える
間伐材を避けながら、シザの薄いコースをクネクネと登るが、立ち止まる事も多かった ふー
  
一汗流し尾根に登りきった。黒ノ森山森山からコノ尾根を見たとき伐採森は綺麗に見えたが、これがとんでもないブッシュ、救いはトゲの有る木が少なかった事だ。横の植林に逃げても傾斜があり日陰で育つ木々が多くこれ又ブッシュ、時間が係った
切り株の上に立つとその向こうは槇山や和歌山北部の山々が見晴らせた
かきわけ進と林道跡が出てこれに沿った。適当に尾根に乗りブッシュを漕いだ
 
突然ブッシュが無くなるとそこに大塔村図根三角点が出た。横に防腐剤の塗った丸太が有った。人工物、ウン 付近を見るとテレビの共同アンテナが転がっていた。タブン平瀬地区からこのピークに登るルートがあるのだろう
ここからは、小径が尾根に走りルンルン、一ヶ所超小ピークで??、コンパスを取る。隠しピークの代表みたいなピークだ
又小さなピークを巻き、一登りで西の峰の三角点ピークに着いた
  
ここは時々は登山者が有るのだろう。朽ちかけた新宮山彦ぐるーぷと、ナメラ氏のわらじの会の道標が建つ
暖かく、ブッシュこぎで、襟元に入った小枝を裸に成り取った。暖い、そのまま激辛ラーメンをすすった
久々のユックリ休息だ
東側には、嶽山が険しい山容を見せる


チョコンと頭を覗かす法師山は可愛い。
西ノ峰三角点の記
等級種別 三等三角点 基準点名 西ノ峰
北緯33°45′49″.1535、東経135°34′22″.6962 標高712.35
所在地 和歌山県田辺市平瀬字原1292番1
ここからの串崎への下りの読図は真面目に取った。
山頂から通るだろう尾根は切り立ち、斜面に50m位の巖稜がそそり立つ。行けるのか、ハーネスロープをリュックの最上部に置き下山準備だ。尾根から斜面を下って尾根に入る。このルート取りは難しい。一人で読図を楽しむ
コンパスは嘘つかない。慎重に角度を取る
  
尾根は踏まれ歩きよい、小さなピークに小岩が露出する ウヌヌ、登ってみるが単なる岩、その先で又図根点が出た
この先で斜面を下るはずと、小ピークの図根点下から尾根に入ろうとしたが、少し角度が違う。間違いかけた
ジックリ地形を見た。向こうに尾根がはしる。オヨヨアレだ
尾根先で三方に分岐するが小さな岩でそれが見えない。その手前の岩に乗ってみると、それが西の峰から見た巖稜だった
地形図がおかしい。
 
岩の上から景色を楽しむが、高所恐怖症の私だ、そーっと下を覗き、半作嶺から三森山、百間山の尾根を眺める
ここからも乙女の寝顔が綺麗だ
  
現在地を読みながら下る。案外簡単だ、時々マークが打たれている。コノ尾根から登る方がいるのだろう
P564先に四等三角点嘉森が出来ていた。少し行き過ぎた感じだ。トラバースで下り尾根を目視する。
測量杭が尾根へと誘ってくれた。

四等点、嘉森 標高554.50 所在地 和歌山県田辺市中辺路町大内川字嘉森1419番5
  
後は簡単なようだが、各ピークでコンパスは怠らなかった。338m下で畑跡のような物が出て、杉の大木の下に祠があった。ヤヤ大きめの石仏だ、花が添えられている。その横に小径が走りそれに沿って下山した
廃屋裏に出て、林道に出ると目標の嘉森橋が出た。先ず目標達成だ

余談 ショウタン論
この仏様に書かれた字から想像して、この地を開墾したのが嘉永??年、この仏を作った人は誰、等と書かれているようだ
故に、地名が嘉森、嘉永の森となったのかな 汗 大汗

  
予定時間が大きく遅れている。昨夜、てっぺん、なんてテレビを見てしまい寝たのが1時前、早立ち予定が6時半と遅くなってしまい、おまけにブッシュは想定外だ。
時間は2時少し前、村人が作業している。石仏と政城山へのルートを聞くが要領を得ない

  
寺↑                       尾根先に墓地があった↑         寺裏道と合流した
地図に載る炭波線を探すが無い、エーイ尾根を登れと寺の下から適当に尾根に乗ったが、途中で寺裏に道が有る事に気付く
  
ルートは単純ルートだ。地図を眺めると間違いようのない尾根、おまけに小道があり測量杭があったが、小さな尾根分岐にテープが巻かれていた。登山者の物か
??
途中で四等三角点串崎を特定した
標高426.71 所在地 和歌山県田辺市中辺路町大内川字串崎71番1

とにかく予定では、山頂から十丈峠に下る予定だったが、時間はそれを許さなくなった
時間切れを起こせば東尾根は暗い、西側尾根を下山する事になる。帰り距離が長くなると、息を切らして駆け上るが、傾斜はダンダンときつくなる。大汗がしたたる。

悪四郎山下山で林道に遮られた経験がある。その林道が延びてきて、政城山下まで来ていた。
林道を越え、山頂の三角点に向かう
ここは、山名版も何もない、広い単純な山頂だ

三等三角点名 高崎 標高 716.58
北緯 33°47′06″.2730東経135°32′41″.6267
所在地 和歌山県西牟婁郡中辺路町大字高原字正木690-2番地
 
  

山頂で3時24分、1時間以内で下山しないとヘッデンだ。十丈峠は無理だろう。
村のハンターは、十丈峠の道は台風で荒れた。通るに問題はないと言ったが、炭波線道を直下する事を決断した
先ず林道に下り、慎重に尾根を特定するが、林道から見るとソコソコの傾斜
尾根に踏み込んだ。測量杭がある。尾根を外しても出る位置は同じだ、急げ、下山だー
途中でハッキリと道が出だした
  
炭波線道通り下った。尾根先は廃棄された田の跡に植林されている
地図では右岸に道が載っている。適当に下ると右手上に道跡が見える
その道も直ぐに消えた。下ると取り水パイプが、それに沿った小道を下った。
地図道は消えているようだが、通るに問題はなかった
  
デポ自転車の横に出た。
R371を三段切り替えの中古自転車は今日は快調だ。
朝寝たままの乙女は目覚めることなく未だ寝ている。車に着くと回りは薄暗くなっていた。
戻る