台高山脈、尾鷲道

堂倉山1470mとマブシ嶺(コブシ嶺)1410.8m(三角点雷峠1)
先ずウンチクからですが
尾鷲道について調べていくと田村義彦氏のページに以下のように書かれていた
私も昭文社マップには時々おかしいと感じる事があるが今回も疑問があり田中義彦氏の意見を採用してコブシ嶺をマブシ嶺とし
又第30回国体正式名にあると言う光山をもここに載せておきたい。山頂は三等三角点雷峠1の地点を山頂とした
マブシ嶺(ミネ)は峰であるによって山頂は特定できない物ではなかろうか?


【註】 コブシ嶺? 1410m峰はいつ、どういう理由で「コブシ嶺(峰)」と命名されたのでしょうか。国土地理院は採用していません。1973年に米田信雄氏から贈られた日地出版の地図にこの名はありません。1975年の第30回国体の正式地図では光山になっています。(ちなみに、このピークを水源にする谷を光谷と呼びます。最近の登山地図では木組峠の東にある1184m峰が光山になっているそうです。)煩雑になるのでこれ以上詳しくは書きませんが、概して言えば古い地図には官民を問わず、尾鷲道の地名は木組峠だけでコブシ嶺の記載は全くありません。

 ところが、よく知られている松浦武四郎の『乙酉掌記』の「大臺原山上指掌圖」には「マブシ嶺」の文字があり、この「マ」「コ」と読み間違えたのではないかという方(三重県海山町 塩崎善一氏)がいます。まさか誤読による命名ではお粗末すぎて洒落にもなりません

と書かれているページがある
私のガーミンの軌跡
写真をクリックすると25000分の1地図



コースタイム
往路総時間
4時間25分
駐車場→80分→堂倉山→11分→白サコ→90分→P1402m(間違い地点)→30分→マブシ嶺(峰)
復路
総時間3時間10分

梅雨の晴れ間を利用して台高山脈の尾鷲道をマブシ嶺(コブシ嶺)まで行くことになった
相棒はいつものシマヤンですが、準備は万全に、ガーミンナビとパソコンまで持ち込んでいた
晴れとは言っても梅雨の真っ最中、雨やガスで地図が読めないことを想定していた

大台ヶ原駐車場から中道を歩き尾鷲辻から堂倉山に向かう

 

最初は踏み跡もありルンルン 
やがて道が古道らしくなってジグザグに降る頃、めんどくさいと尾根取り付きまでまっすぐにトラバース的に歩いた
帰りに分るが古道を歩く方が歩きよい

 
やがてタオらしいところからまっすぐに境界杭沿いを登る
境界杭には大きな黄色のテープが打たれていた
堂倉山には駐車場から1時間20分かかっていた

 
堂倉山1470mで10分ほど小休憩



中継所前から南に広尾根を下る



所々にテープが打たれていた
白サコに出て尾鷲道を行くが途中で道が消えたため引き返しP1414mピークから尾根歩きに変えた
尾根にもテープが打たれていたが私たちは境界杭に沿って歩いた


白サコ付近と広尾根
 
やがて尾根と尾鷲道が合流してからは尾鷲道を進む
途中道は道が崩れていた所は尾根に登り高巻く、下ると又尾鷲道に出た

この付近から尾鷲道はハッキリと残りルンルンで歩くことができる
尾根にも踏み跡があり尾根を歩かれる方もいるようだ
道はルンルン
 



所がそこに落とし穴があった


ガーミンの軌跡往路地図

地図をクリック1/25000地図にリンク

歩きよい巻道の尾鷲道古道を歩いて行くと突然開け1450mピーク地倉山?の東下に出る
地図上では少し手前に地倉山?ピークに出る道があるのだが気づかなかった
開けた尾根の正面は見晴らしが良いだろうと尾根に登りマブシ嶺(コブシ嶺)の写真を撮った
所が、何を思ったのか右手に古い看板が見える。確認に向かう
ここで東に地倉山に登り帰す所そのまま西に向かってしまった
頭では一つピークを超えればマブシ嶺(コブシ嶺)と思い込んでしまっている
シマヤンも同じ思いだった

間違い地点から写したマブシ嶺(コブシ嶺)と倒れた看板

 
一つピークを超えそろそろマブシ嶺だろうと高度計を見ると二人は1410mを指していた
ここだここだと三角点を探すがない、どこをどう探してもない、頭には尾根間違いなどという事は思っていない
おかしい、もう一度探すがない、おかしい
せめてコンパスで方位を見ればこの尾根は西に向かっていることがすぐ分かるが思い込みとはこんなものだろう
シマヤン、おかしいで、
ここで近代兵器のパソコンをガーミンにつないだ
恥ずかしながら尾根はまるっきり違っていた
またまた大反省ですが、思い込みは怖い、地図は慎重に確認すべきだ
大きく時間ロスをしてしまった

1402mピークと岩稜とピーク

   

ピークから見たマブシ嶺(コブシ嶺)
南東に尾根を引き返し地倉山?ピークに出会い南に尾根を取る

 

地倉山への広尾根には多くのふみ跡があった
ここまで巻道を進みこの広尾根を登る人も多いようだ
地倉山だろうか1450mのピークを南に向かうと雷峠?から登り返すと見晴らしの良い尾根に出た
まん中にコブシ嶺と書かれた道標と、端っこに三角点があった
山頂はドウコウ言っている方がおられるが所詮嶺(みね)ピークは存在しない
マブシ嶺全景と三角点雷峠1



三等三角点雷峠1の記

点名 雷峠1
等級 三等三角点
緯度 34°08′37.2186
経度 136°06′22.5055 
標高 1410.80m
所在地 三重県尾鷲市大字相賀字二ノ俣1307

滝口尾根や尾鷲方面が綺麗に見晴らせたがやはり梅雨、雲が立ちだした

尾鷲方面とP1402m尾根

 
帰り地図

1/25000地図にリンク


復路は忠実に尾鷲道を帰ろうと決めた
シマヤンは地倉山から尾根に準じた古道跡を帰った
私は尾根間違いを起こした所にテープを打ちに登ったところを下る
シマヤンは尾根にはテープが打たれ踏み跡もあるという
途中で出会い、古道を忠実に進み、道が崩壊したところは高巻き地図黄丸A 地点で突然道が無くなった
往路の時もここで道が探せなかった。大きな倒木が道を隠していたからだがここから白サコまでは尾根近くを通ることが後で分かったが

A地点でウロウロと道を探すがハッキリしない木の向こうに踏み跡らしいものがありそこを行くことにしたがこれは結局動物の踏み跡らしく
木の立ちこんだ所を進んでみたが道はなく尾根方面に引き返すと踏み跡が出た

 


堂倉山の西を巻く道はハッキリしなかったがそれらしい道を進むとハッキリとした古道、尾鷲道が現れた
やがて倒木帯に出くわし、進むと道がクネクネ曲がりとなりやがて北に向かう
この付近でガスが出だしたが、もう大丈夫北に進めばいい

尾鷲辻の東屋が見えるころはガスも飛び中道を駐車場に向かった
花はほとんどなかったが遅咲きのシロヤシオが一本綺麗な花を咲かしていた

 

復路も3時間10分と思ったより時間がかかってしまった

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