紀泉高原耐暑登山
俎石山と大福山
2017/07/24
単独

総時間
09:30-15:30
休憩含む6時間
耐寒登山は何方もお馴染みだが、耐暑登山を実践する人は少ないだろう
馬鹿なショウタンは風も収まった9時と遅いスタートだ
何時ものように大関橋駐車場にバイクで乗りつける。
山に向かって舗装路を歩けば正面に案内が出る。今日は案内が有る道を素直に歩く
奥畑の集落も廃村寸前だが、上水道が引かれていない以外は何も不便が無い所だ
ご主人が営林署の職員だった奥様が今日も小川地蔵にお参りだ
  
悪ガキ達が地蔵にいたずらをするわ、賽銭まで持ち去るとにこやかに話してくださる
悪戯された所を少し直してあげると、奥様は喜んでくださる
ご主人に聞きたいことが山ほど有るが、中々機会が無い
牛神さんから井関橋へと林道を歩く
  
セミの声を聞くだけで暑苦しいが、山は洋画のようにセミの声は聞かれない
セミは裏山から消えたのだろうか??
井関橋を左に、ろくろ坂を登る
ろくろ坂の名前も消えつつある中、ショウタンはページで訴えるが、その効果は薄いようだ
途中に大福の名水なる湧き水が有る。
  
大福の名水は、畑地区の山の生き字引だった。西川翁が亡くなられて10年が経つだろう
西川翁が言われた言葉に、私が山に入ってから大福の名水は一度も枯れたことが無いと言う。
もう優に100年は経つだろう

最近整備が無いろくろ坂は石がゴロゴロ、少し足下注意の道だが、歩き良い道よりも登山経験には良い
登りきった所が井関峠で東屋が有り休憩に良い所だ

東屋周辺に野生の花としては美しいヒオウギ蕾をつけていた

  
井関峠を大阪側に下る林道は東鳥取林道と名前が有る。
府県境に向かって下る。
最近、紀泉山脈で見かける機会が増えたアナグマ君がヨタヨタと歩きながらやってきた
夜行性のはずだが、好物のミミズを探しながら私に気がつかず、10m手前で立ち止まり私を眺めた。
踵を返すが、その動作が面白い。狸よりもっとのろまなようだ。
林道を下れば左手に俎石山の道標が出る
この山域も勝手道標や森林管理所道標と賑やかでコースは無数に有る
  
今日はハイキング道を歩くと決めている
道標にしたがって林道から俎石山に登り返す
ここが今日最大の耐暑ルートだ。
大汗をポタポタと流す。服装はズボン下はユニクロ、ズボンは綿パン、シャツはワークマン、帽子はキャップ、飲み物は水のみの簡易スタイルだ
  
道の整備は良いが、裏山で一〜二の急坂だ。
休まずに登りきった
この山域も戦争時代は立ち入り禁止の軍要塞地だった
  
要所要所に道標が有る。
箱作道に出て後は尾根歩きだが風が無い
これぞ耐暑登山の醍醐味だが馬鹿のすることかもしれない
  
展望台に出るが、雑木が伸び見晴らしは少ない
山頂の俎石山に向かう
  
しばらく来ないうちに、行政が整備してベンチがいくつか出来ていた
この山の特徴は見晴らしでもルートでもない、大阪府唯一の一等三角点本店が乗ることだ
一等三角点は多くあるが、伊能忠敬以来科学的に日本を測量した最初のマークが一等三角点本点と考えても良いだろう
俎石山一等三角点は大理石ではなく少し痛みが出ている。
大阪府民だけではなく。歴史的に価値の高い三角点が乗る俎石山だ
点の記を書いてみよう
等級種別 一等三角点本点 基準点名 俎石山(まないたいしやま)
北緯34°18′30″.2333 東経135°12′28″.2866 標高419.87 
所在地 大阪府泉南郡岬町淡輪5903-91
設置 明治19年8月8日

ベンチで小休憩するが風がない。
二人に出合うが交わす言葉は風がないで、暑いですねが挨拶だ
  
久々の大福山に向かう。
何時も賑やかな大福山だが八ヶ岳登山を控えた方がポッカトレで登られていた
挨拶を交わし、カアチャンオムスビをホウバルが筋肉を付けるたんぱく質は無い
何時も軟弱なショウタンは筋肉がいるのだが、
マクロ撮影が簡単に出来るようになった、ジャノヒゲの花は見れば綺麗だ
子供の頃はフキンダマと呼び実を採って遊んだ物だ

訂正ジャノヒゲではなくヒメヤブランだそうです

ジャノヒゲと思って写した写真は、ヒメヤブランだそうです
1時間ばかし山頂で座り込み景色や風を楽しんだ
六十谷道を下るが、この道は整備が良い
山頂に綺麗な花が咲いていたので、花先生にTELすると園芸種との返事
マア、山に咲くから山の花か 美しいが名は知らない
  
奥辺峠休憩所から六十谷道を下り、途中から八王子神社跡に向かって下る
道標があるから安心だ
八王子社跡付近の山は、地元民は宮山と言う
  
  
宮山は流石に自然林で宮の山がそのままだ。
雑木の巨木が残る
この下りは利用者が少ない
林道まで下った。
利用者が少なくなって小石が歩きの邪魔をする
下れば滝谷の地蔵が出て、おねしょ封じ、のご利益がある地蔵だが寂れている
  
小川地蔵に出て手を合わせ、駐車場に帰る
耐暑登山はやはり厳しいが、これで熱中症も成りにくくなるかも
お地蔵様も暑いだろうが今日も無言で私を見守った
  
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