三角点探訪と初伏山と衣笠山
20167/03/16
3人
日差しも明るくなり、ソロソロ桜の開花も聞こえそうになった。
ブッシュも想定できる山行はソロソロ終わりに近づきつつある中、マイナーな里山、初伏山と衣笠山周回を組んでみた
一日をかけて廻るには、時間も短い、そこで、高見川を挟んだ北の山の三角点、中黒と丸尾を入れての周回とした
中黒と丸尾のコースは、大和の三角點を尋ねての著者、上田倖弘氏の探索コースを参考にした。
先ず、三角点中黒と丸尾の探索から開始だ。東吉野村運動公園下の公衆トイレ横に路駐して近畿自然歩道を少し歩き、橋を渡って正面の谷筋に、ソマ道が有るだろうと見て取り付きにした
  

路地を入り登れば墓が出て、谷方向にソマ道?が伸びるが、直ぐに無くなり、上田倖弘先生が取り付かれた尾根を目指して適当に登った。
吉野町と東吉野村の境界だ。
処が傾斜があり不適と考えソマ道を探していると、谷の東側尾根に延びるであろうソマ道が出た。
それを信じソマ道を歩き、途中から適当に谷を越えて尾根を乗り換えた。
その方が傾斜が緩やかで登り良いと見た。
  
予測は当たり尾根は歩きよく、ソマ道を感じる。
  
  
現在間伐中の上平山と書かれた快適な小道だ。
地図から現在地を探りながら、ワイワイと上れば、綺麗な三角点が丸い山頂に出る
久々に設置時期と変わらぬ姿の四等三角点、中黒だった。
  
点の記から推測すれば、この付近の山は峯山と呼ばれていることが分かる
四等三角点、中黒

北緯34°23′21″.8095 東経135°56′14″.3441 標高485.61

三角点、中黒ピークで、コンパスを取らずに違った方向に歩きかけ、山姥に、ショウタン方向がオカシイと指摘を受け、慌ててコンパスを取る。方向取りに注意がいる山頂だ。

三角点の位置が峯山のピークでは無い、次の490mピークが峯山の最高点だが、急傾斜に負けてピークを踏まなかった。
ピークを巻くことが多いショウタンの悪い癖が出る。
この付近は、松枯れが多く、尾根に倒れ歩きにくいところがあるが、丸尾ピークに近づけば、尾根はまるで林道の快適ルートと成る。
  

丸尾は変則な小ピークだ。
コース取が難しいだろうと、シンケンに地図を見て、顔を上げると、アラ、テープが
少し倒木の多い平な雑木の中に入れば、中央に三等三角点、丸尾が出た。
  

点の記は
北緯34°23′58″.2978 東経135°56′29″.1571 標高523.24

丸尾下まで黒実線の林道が延びる
地図から上田先生ルートを探る。
山姥の一人が、先生の登山記をコピーしてきていた。
読んでも分かりにくいと言うが、先生のころとは大きく様子が変わっていると想像するショウタンだ。

下山は、上田氏が下った尾根に準じる。
状況は上田氏が登られた1992年1月29と大きく変わり林道などが出来ていた
  

今回の、点探訪は極力上田倖弘先生が歩かれたコースに準じる事を、読図の目標にしている。


少し林道を下り、そのまま林道を下りかける相棒に、林道より尾根と、雨列のようになった道跡横を下る
直ぐにはっきりと古い生活道後を感じ下ると、又林道に出会う
 

雨列のような古道跡と林道方向を考えながら、林道を歩いたり、尾根に準じたりと下り方向を探る
生活道古道跡を離れなければ、尾根直下と変わらない
林道が大きく方向を変えるころから、尾根を下るが羊歯が出て尾根中央が分かりにくいが、そこは長年の経験で、もっと左と指摘した
と、古道跡が今も生き、下れば、先生も出合った、稲荷神社が出た
  

後は参道を下ればいい、
参道はワイルドで幅30〜50cm程度の手つくり風、階段も無ければ土を削り、真新しく整備されていた
  

そのまま下れば、白塀の立派な家の横に出た。
自己満足の楽しい登山、二人の相棒達は楽しかったと連呼する。
  
下山地点付近の様子

近畿自然歩道を下る計画だったが、橋が工事中で通れない
仕方なく、明神平やその付近の山に登るときに車で通る県道を歩いた
歩けば、車では見えないものが見え、登った山をコンパスで再確認する。
記憶の方向と大きな違いで山頂を指すコンパスだ。コンパスは嘘つかない
  
ここまでの周回は8時50分から12時25分。3時間35分だった。

次は、初伏山と衣笠山の周回だ。
昼食時間を30分として、登りは最短コースでバリエーションだ。
初伏山に尾根直登尾根としていた。
河原で昼食を楽しんだ。ソート泡が盛ったカップが出る。ゴクゴク。美味しいが口から出る。
 橋を渡り、プラスチック工場横から東海自然歩道を下り、大きいなログハウス前から黒実線道に入る。
  

アスファルトの黒実線道だが、地図に無い沢が下を流れる
尾根に登れるかが不安もあったが、太い丸太橋が出た。
読図から、予定した直登尾根の支尾根から登れると判断して橋を渡る。
渡れば、春を告げると言うセリバオウレンが咲いていたが、風は冷たく手がかじかむ
尾根は、見た目より急傾斜で、フー 待ってーと非力なショウタンだ。
  

予定を立てていた尾根にはやはりソマ道が有り測量杭も有ったが、こんな急傾斜の斜面もオモロイと山姥は登る
案外早く、初伏山に登った。
初伏山は小さな双耳峰だが、地形図的に10m高い方に初伏山とし、山名表記の無い山に、山名板を取り付けた
 
この山名を知る方は少なく忘れ去られそうな山頂、山姥は山名を残したいとの思いからピンク板に山名を書く

尾根を衣笠山に向かうが、松枯れ倒木の多さに閉口する。
マッタケ山だったのだろうが、今はその跡は無い。変則尾根の470m肩付近で、ここが470mなんて言うショウタンに、違うでとバリバリと登る山姥、モー付いて行けないと大汗を流す
 

壊れかけた山師の小屋や松枯れの自然倒壊に責任が持てないとの看板が出るほど松枯れが進む尾根だ
  

やがて自然林尾根と成り、東川(うのかわ)方面が樹間から見える。
小さな山だが、東川からの登山は厳しい傾斜だ。私も一度経験があるし、山姥も経験があり、自分が登った地点にテープを巻いたとそれを探す山姥だ
  

少し岩質の山頂に三角点は鎮座し、前回来たときより多くの板がぶら下がっていた
 
三等三角点 野々口点の記

点名、野々口  北緯34°22′33″.5598 東経135°55′54″.3796 標高442.66


下山は山頂から北に下るが、これがワイルドで、少し方向が違うと下るに難儀な小岩が出るだろう
私達は上手く動物が誘う小道を慎重に下った
 

下りきれば、踏み跡を感じそれにしたがって下ると、アララ、真新しい轍(ワダチ)の有る林道が出た
 

予定では緩やかな尾根を下る。だったが、林道を下った。
谷や尾根の特徴から現在地の特定はたやすい林道だ。
途中で小屋風の建物が出て、見に行けば山林用道具の小屋で、キャタビラカーが放置され、その先で100u程度の沼があった
 

地理院地図最新版に載る池とは違う。
現在地はここと、地図を指す山姥達、ショウタンはもうお任せルートで、フー、
林道に戻り、下れば林道はコンクリ舗装になった。
最新地形図に載る池が見えたが、もう沼のようで水量は無い
堤防を渡るように舗装林道は下るが、谷沿いに有る未舗装林道に入る
その方角が目標方向だからだ。
舗装林道を下れば、歩き良いが歩きよさより、読図を楽しむ
 

林道が終わり、昔の耕作地時代のあぜ道に成り、コンパスどおり下れば、はっきりと棚地になった
この下付近は道に倒木が出て、運動公園上に短い黒実線が書かれた方向に向かった
高野槙の植林が網で囲われ、網について廻れば、見たことが無い木の墓標の墓地が出た。
聞けば、この地方の伝統的墓標らしいが、今は石の墓に変わっているとか

兎に角バリバリと墓地取り付き道に出た。
予測から、その道が上で出合った舗装林道とつながっているようだ
道を下れば祠が出て、これはこの神社マークと地図を指せば、山姥は同時に、ここと違うとアララ、間違いを指摘する
もうショウタンはいい加減もいいところだ
  

祠前から小さな舗装路に下り、浄水設備の横を歩けば、近畿自然歩道に出て、車が見えた
  

登った尾根をコンパスから、あそこが470mピークで登った尾根はあそこと最後まで山を楽しむ。
ショウタンは、後ろの衣笠山を正面が衣笠山とボケをかませ、笑いを誘った。
フー今日も山は楽しい。


初伏山、衣笠山周回は13時から16時15分の3時間15分だった。
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