極寒の観音峰山

奈良県天川村     1347.4m

2005年2月1日 雪
タマチャン、ショウタン
虻トンネル登山口ーー観音平ーー観音峰山(ピストン)


平成17年2月1日 日本列島はすっぽり冷凍庫の中に入り日本各地で大雪となった。
このような日に山に登るのは山キチの他何者でもない。

3時起床、昨夜寝る前は星空だったので「明日は予定通り冷えるぞ」と覚悟はしていたが、外へ出ると和歌山市内でも、うっすら雪化粧をしている。 「アア寒ム」

今日、目指すは大峰山系『稲村ヶ岳』 ショウタン・タマチャンの2名で さあ出発だ。

 4:00 和歌山市内を出発。

4:30 粉川町で国道24号線から県道13号に入る 道路はすでに積雪2cm

5:00 かつらぎ町付近通過時、猛吹雪となる。「和歌山でこんな吹雪状態が起こるものなのか???」 前方10mの視界しか取れなく、超徐行運転となるが、早朝のため対向車も無く吹雪の紀ノ川右岸を前進。

    路上の積雪は一気に5pとなる。

6:40 大雪のため今日の目的地を 『稲村ヶ岳』→『観音峰』に変更する。 先日の『桧塚』→『明神岳』に続き二度連続の目的地の変更となる。

虻トンネル出口の観音峰登山口駐車場着。 時間調整のため車中で30分待機する。

8:00 雪が降り続く中、念入りな登山準備をする。 厳冬期の登山だ、気を引き締める。

    ショウタンは「輪かんじき」を、タマチャンは「スノーシュー」を装着し吊り橋を渡り出発する。

     気温 【−3.6℃】  標高 【770m】 積雪 【25cm】

 8:30 展望台に到着。つかの間、雪が止み天狗倉山方面が望めた。

気温 【−4.2℃】  標高 【910m】 積雪 【30cm】

9:20 神社跡休憩所到着。

   菊の文の入ったりっぱな休憩所だ。

気温 【−6.4℃】 標高 【1050m】 積雪 【30cm】

登山道は階段が要所要所、整備されているようですが、雪の中で表面には出ていません。風の強い所では雪が飛びアイスバーン状態になっています。タマチャンの「スノーシュー」は、雪は勿論、多少のアイスバーンは問題とせず先頭で登ります。
ショウタンの新兵器「輪かんじき」は、深雪では沈み、階段らしき所ではひっかかり、アイスバーンでは滑り、悪戦苦闘の登行です。

10:00 観音平 展望台の石碑前に立つ。 

    ススキの穂先が顔を出す雪の原をショウタンが少し遅れて登ってくる。

    本来なら展望できる稲村ヶ岳・弥山 等は見えません。 それはしかたありません、その代り厳冬期の冬山を十分に堪能させてもらっていますから。

    気温 【−7.6℃】 標高 【1190m】 積雪 【100cm】

    観音平から観音峰までは雪が深く、スノーシューのタマチャンも膝まで沈んでいるがスイスイ歩行、ところがショウタンはさらに悪戦苦闘となっている。

11:15 観音峰〔1347.4m〕 三角点(雪の下)に到着。

    雪空のため展望は望めませんでしたが冷凍庫の中での樹氷や雪景色・あったかいカップ麺は最高です。
ペットボトルのお茶は、ガチンコチンに凍っています。

    「つめたいけど『冬山』はいいなぁー」

    気温 【−9.3℃】 標高 【1347m】 積雪 【100cm】

    ちなみに、うまいビールは+10℃、我が家の冷蔵庫内は+5℃、冷凍庫内は−15℃、僕らは−9℃だった。 
(風による体感温度低下を入れると冷凍庫よりつめたいゾ)

1215 下山開始

   厳冬期の真っただ中、安全を優先し法力峠方面への縦走は断念してピストンとすることにする。

   ショウタンは輪かんじきを外してアイゼンに切り換えた。しかし、輪かんじきはそれでも効果を発揮

していた。股下まで雪に埋まり、「おーい、タマチャン 助けてくれー」 と叫ぶこと数回。

13:50 無事下山 登山口の吊橋に到着。

    ほんとうに『冬山』が満喫できた山行でした。

    車の上には15cmの雪が積もっていました。

    今日の帰りは 「天の川温泉」で冷えた体を温めて気分良く帰宅を計画していましたので寄り道をする。

15:00 天の川温泉着

    ドヒャーッ !!! 『本日は閉店しました』 大雪のためか??? 定休日か、お休みでした。『残念 !!!』

(文中の気温・標高・積雪は私的数値です)