観音峰山に山芍薬を訪ねて
2017/05/12
 大峰山脈の各山々を見晴らす峰として春夏秋冬人気が高い山だ
特に、冬の見晴らしは素晴らしく樹氷を求めて登られる方も多い
歴史としては

南北朝の頃後村上天皇が吉野から天川に落ちのびた時や、護良親王が、吉野の合戦で破れた後にこの観音峰に身を隠したと伝えられています
 
今日の目的は、私の大好きな花の一つ、ヤマシャクヤクの開花を見るための登山だ。
ベニバナヤマシャクヤクハは、観音峰山の観音平で絶滅の危惧と戦いながら守られている事は有名だが、ヤマシャクヤクも多く咲いている
 
私の危惧は、心無い人が花を盗掘してしまうことだ
先日、私の友人が、その現場を見つけて採らないでと注意しても、私が採らないでも誰かが採ってしまうと、あきれた言葉に驚いてその心を軽蔑したと言う。

開花しても2〜3日のヤマシャクヤク、山に咲いてヤマシャクヤクでは無いのか
一つの登山目的として、祈る気持ちでヤマシャクヤクに出会う事の楽しさは登山の醍醐味の一つの私だ
 
観音峯山登山口に車を置いてみたらい遊歩道に入る。
盗掘者から花を守るために、その場所は書かないが、花を求めた登山は、開花している時期をピタリと当てたときの喜びは、皆共有できるだろう。
遊歩道から、ここぞと思う尾根を登ってゆく、
急傾斜な尾根は登るに楽しい。
15分で100mの標高差を登る速度を体感しながら、尾根登りを楽しんだ。
少し衰えたのか、15分速度が16分係っている。
ワイワイ
 
 後少しで尾根だが、観音峰山は大峰鉱山が有った山で、鉱物資源も多く、大峰鉱山では磁鉄鉱が採掘されていた。
山は水はけの良い、石灰岩の山だ。
 
日当たりの良いところにはヒトリシズカが静かに咲いている 
 
ヒトリシズカとヤマシャクヤクはほぼ同時期に咲くはずだと期待に胸を膨らませ、岩陵帯を登った
記憶に有る場所に出れば、アララ、マダマダ蕾が固く、開花時期の読みは難しい
 
 あと一週間かなどと予測するも天気しだいの開花だ。
それゆえに見つけた喜びは最高の山野の花々、登山者の心を和ますものだ
 諦め現在地予測から、三つ塚に登り斜面で景色を楽しみ、カアチャン弁当をホウバル
正面に、稲村ヶ岳、大日山にバリコヤの頭、大峰山上も見張らせる
日当たりは最高だが、一輪のヤマシャクヤクを見つけるが、つぼみは固い
山肌には、今は見ごろの山桜やオオカメノキが美しい
 
 
 ヤマシャクヤクの開花を諦めて、三角点山頂の観音峰山に向かう
雑木やブナが芽吹きだし、峰は緑で美しい
遠くには山桜が咲き、郷との桜の違いに驚きながら、美しいと目を見張る
 
 
 観音平に下れば、ムッと来る気温に、暖かさの違いが体で感じた
僅かな標高差だが、日当たりの違いがそうさすのか
ベニバナヤマシャクヤクは芽が吹き出し実生がボチボチ状態だ
 
ここからの見晴らしは最高だ。
 
観音平から見える尾根は全て登りつくした私だが、見ればそのコースの険しさが思い出される
 休憩所に向かって下ってゆけば、観音窟の付近のヤマシャクヤク開花に期待していた
オヨヨ、
杉の下や、岩斜面、休憩所上まで私を待っていたかのように満開のヤマシャクヤク
一重の花は、風が吹けば落ちそうで、蜜を吸う昆虫達に、動かないでとお願いしたくなるほど、一重の大きな花びら
 
固い蕾みも有るが、咲き終わった花、花びらを落とす花、
今年最高の嬉しい登山だ
 

 
 観音峯は今日が始めてという同行者も、綺麗な花に大満足して下さる
疲れたショウタンは休憩所で待ち、同行者は観音窟まで登り、歴史を見る
 下山時は、大峰鉱山の入り口や、ケーブル跡、掘り出され残土の中に、瑪瑙石の存在を話すショウタン
チョットのつもりが、ユックリと快晴の天気に誘われ、7時間9kmの花登山を楽しんだ
 
 
 其の他見た花

ミツバツツジにハシリドコロ
 
? オオカメノキ
 
 
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