台高山脈支尾根縦走

尾鷲辻〜地池高から加茂助谷の頭、堂倉谷から日出ヶ岳
2008/06/13
シマヤン ショウタン

大きな地図は地図をクリック
コースタイム

大台ヶ原P07:00ー堂倉山08:08〜08:20ー地池高09:23〜09:35ーP1344、10:00ー加茂助谷の頭12:25

加茂助谷の頭13:20ー堂倉製品事業所14:36ー堂倉小屋下15:33〜15:55シャクナゲ平17:03ー日出ヶ岳17:45〜18:00駐車場18:35
6月の10日の尾鷲道縦走時に地池高も行くつもりだったが尾根間違いで時間がかかり行けなかった
天気予報は快晴、梅雨時には珍しい晴れ間、これを見逃す手はない、急遽このコース行となった
コースは難しそうだ、いつもコースの参考にするDOPPOさんの記事を勉強した

いつもより早く家を3時45分に出た

大台ヶ原は7時に出発した
中道を尾鷲辻に向かう。
 

尾鷲辻から尾鷲道を堂倉山に向かう。堂倉山途中で3日前に落とした杖など探したが見つからず、堂倉山でシマヤンはレジ一のカメラフードを落としたりと、どうもこのコースは落とし物が多い

なんやかんやで時間がかかったが堂倉山から東に広尾根を地池高に向かう

 

堂倉山から鞍部に下り鞍部から北東に地池高の尾根に登る.
倒木の多い尾根からは真北に日出ヶ岳の見晴しは最高だ

 




鞍部から北東に広い尾根を登ると東に雑木の細い尾根を進むと
山頂の開けた三等三角点地池がある山頂に出る。山名は地池高1398.5mだ

東向き尾根

 

地池高からは大峰の山々、尾鷲道が通るマブシ嶺(コブシ嶺)への尾根の見晴しは良い



三等三角点地池



三角点の記
点名 地池
等級 三等三角点
緯度 34°10′09.9887 
経度 136°07′40.9138
標高 1398.45 m
所在地 三重県多気郡大台町  

一休みして、いよいよ加茂助谷の頭に向かって縦走だ。
ここでは東に進めば良いように見えるが尾根は真南に下らなければ行けない
磁北線と較べてもよく分かる
ここから先は地図の方位を確実に合わせながら進まなければ尾根間違いが起こる可能性が高い
                            
                                  南尾根写真↓
 



南向きの尾根は広い、三角点から真南に下ればいい。下りきるとP1344mのピークが伐採された尾根の向こうに見える
下りきった尾根鞍部から北東を見ると三角形の山容が美しい目指す加茂助谷の頭が望める
尾根が単純に続いていそうだが樹林の中では方向取りが難しい。
鞍部の地図B地点から正面に登り東に尾根を取るとP1344mだが私はピークを捲くことにした
この付近から次のピークまでは倒木が多く尾根をまっすぐに進みづらい
尾根が東に振ると加茂助谷の頭はよりハッキリと山容が見える

鞍部から見た加茂助谷の頭と尾根から見た加茂助谷の頭

 


この付近は木は伐採され見晴しは良いが倒木が多く歩きにくい

P1344m付近
   

倒木を避けながら、左手に地図、右手にコンパスと地図とにらみ合いしながら進む
シマヤンはガーミンを駆使しながら進んでいる

広い尾根からは正面の1300mのピークを登って行く、この付近は今回の最高景色でした
尾鷲の海が手の届く所にあるようだ

 

広いピーク1300mから下り、境界尾根は右に鋭角状に折れているが地図上では直進できそうだ
直進しようと下って行くと反対側北西に向きを変えすぎ方向を東側、尾根に取り返した
上手く直進すれば問題はない、ここで直進したのが幸い、尾根西下に水場があった
1m程の谷川が流れていた。

 
水場付近から尾根に登り(20mていど)尾根歩きに変えるが樹林で方向が定めにくい、おまけに尾根が広く自分の場所の特定ができなかったが
コンパスを頼りにシマヤンのガーミンで方向を確かめながら進むがいよいよ方向が定まらない。
地図では東側の谷の傾斜は急だその付近を目指し尾根を進もうと北東に向きを変えて進むと地図通りの地形になった


やがて尾根がハッキリとしだし北に進む、この付近からテープと踏み跡が現れた





北に進むと小さな岩のピークがある。ここがP1276mだろうと高度計とガーミンで高度を確かめるが1290m付近を指していたがここがP1276と決め
ハッキリしない尾根を北に下る。
鞍部に下るとそこから加茂助谷の頭が望める。後少しだ

鞍部から山肌をヤヤ東に向きを変えながら進もうと二人で方向を確認していると前方にテープが打ってあった



ここからはテープや踏み跡があり尾根も分かりよい、1320m付近で西の堂倉谷の分岐地点を特定しようとするが特定は難しい
加茂助谷の頭で高度計を合わし下山時に特定しようと先ず加茂助谷の頭に向かう

 
ほぼ水平な尾根を北東に進むと、岩稜のピークがある。ここは与八郎高と言うポイントだ
この先130mのピークが加茂助の頭です。加茂助谷の頭より手前ピークの方が見晴しが良い

弥八郎高から見た尾鷲と来た峰を振り返る
 


与八郎高から130m位で加茂助谷の頭だ
加茂助谷の頭には三等三角点嘉茂助が有るがその手前の境界杭に子堂倉の文字が読みとれる
子の方向12時、北に堂倉谷が有ると言うことだろうか?

加茂助谷の頭まで5時間25分かかっていた

 

   

三角点、嘉茂助の記

点名 嘉茂助
等級 三等三角点
緯度 34°11′10.822
経度 136°09′12.2159
標高 1380.24 m
所在地 三重県多気郡大台町大字大杉字嘉茂助谷526 
13時20分までとユックリと昼食休憩、堂倉谷の分岐まで引き返すが分基点はハッキリしない、
高度1320m付近であることが分かるが私の高度計は1330mを指し(5mピッチ)た
地形からここと判断した。間違っても高度差270mていど、距離500m程度、ロープ、エイト管と準備は有る
間違っても下れるさ、ここと決断した。分岐点は間違っていなかったが下りルートはガーミンの軌跡と照らし合わせると違っていた
もう一度地図を見れば良かったのだが下った谷は苔むした枯れ沢状で水量はほとんど無く面白かった
結局ロープを使わずに下れたが安全のためには使う方が良いだろうと言うレベルでした
分岐地点に目印を打った


これは地図上の道かは疑わしかったがかまわず下った
途中5m程度の空滝があったが手がかりがあり簡単に下れた

 

後少しと言う所で左手左岸に古道跡が現れたヤレヤレと言うのもつかの間途中で道は崩落し橋は朽ち道のトラバースの方が危険だった
やがて植林帯が現れその下に林道らしい物が見えたがハッキリしない。道を南にと捲いていった
やがて、これはと思うトラバースが始まるが向こうの尾根に堂倉小屋や粟谷小屋に続く林道が見えた
ある程度ヤレヤレだ

 

崩れ去った道跡をトラバースする


又道が現れたりと進んで行くと向こうにの堂倉製品事業所の廃屋?が見えた。

やがて林道が真下を通る(5m位)地点を林道に下り堂倉製品事業所前を通って堂倉小屋の下の日出ヶ岳登山道口に向かう
道は広いが車は通れない荒れた林道は痛々しい、所々で土砂崩壊のまま放置されている

 

途中の堂倉谷の渓流は美しく、ヤマメだろうか泳ぐ姿が確認できる


林道歩きの途中で下った沢と正規な道跡だろう伐採された尾根が美しく見えた
次回機会が有れば尾根を下ってみたい


林道を1時間歩き、元大杉谷の登山道、日出ヶ岳への登山道口で一休み
ここから550mの登りが始まる。整備の行き届いた登山道だが半分は階段
疲れた足にはつらい

林道のすぐ上に堂倉避難小屋がある
粟谷小屋の人の声が聞こえる

 

シャクナゲ坂の階段を上がり小さな岩場を登り

シャクナゲ平は小さな広場

 

ミネコシ付近で一汗流し登って行くと最後の急な階段がこたえたが大展望の見える日出ヶ岳はすぐそこだ

 

笹原の階段を登り切ると見慣れた山頂に出た

  

日出ヶ岳には一等三角点大台ヶ原山がある


点名 大台ヶ原山
等級 一等三角点
緯度 34°11′06.8184
経度 136°06′33.1179 
標高 1694.94 m
選点 明治28年5月10日
埋標 明治28年7月21日
観測 平成9年8月16日
所在地 三重県多気郡大台町大字大杉字堂倉谷529 

一日雲のない天気360度の大パノラマが疲れを癒す
550mの登りは1時間50分と思ったより時間がかからなかった



人気のいない登山道を駐車場に向かう、ホトトギスが東京特許許可局と言いにくく鳴いている
日の落ちかけた駐車場に6時35分についた。11時間35分の時間は私の体力の限界だった


 

ドライブウェイ下りに大峰の山に沈み行く夕日を楽しみ帰路についた
今日は朝から下山まで雲を見ることがない晴天だった

朝の大峰の山々の合成写真
尾鷲から行者環岳まで


沈み行く夕日


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