奈良県御杖村

鏡山と水越山と赤ハゲ峠探索
2017/09/03
3人

駐車地点の地図へリンク
小さな御杖村の里山だ。
鏡山は地元の方も知らないといい、水越山は皆様ご存知だがその位置は知らない。
赤ハゲ越し(赤ハゲ峠)については皆様その名も知らない。
ただ80歳の男性が、鏡山はあそこだと指を差し、昔神社が有った。その跡に植林をして今はその位置が分からない

私自身も知らないといった。
山から下ろした神社は春日神社で、境内は広く御杖村研修センターがある
村人に情報を仕入れ、春日神社前のを渡り、ゲートを開け尾根先に向かう。
ブッシュ覚悟だったが、少し林道を歩き尾根先を見れば小道が尾根に入る。
アラ、道が有ると小道に入れば、尾根下に道は続く。
 
地形図でも分かるが尾根先は広いタオだ、石積があり、耕作地跡かマタマタ神社跡か分からない
道をそのまま登ろうかと考えるが、尾根に乗ることにした。
古道風の道だ。途中に墓なのだろうか墓標風のものが有り歴史を感じる
兎に角尾根を直登で鏡山に登ろうとコンパスを合わす
地形図から急傾斜は予想しなかったが、これがすごい急傾斜で、地理院に騙されたとぼやきのショウタンだ。ふーー

 
一汗流し這い登れば鏡山が出る。単純ピークで見晴らしは無い
ここまでに神社や祠跡は感じなかった。
80歳の方が知らないと言うくらい古い話なのでその跡は消えたのだろう。
 新しく加筆された山名板にはオグラ山が加筆されている
鏡山、又はオグラ山と呼ばれる719mピークの山頂だ。
植林内だが涼しく、冷感タイプの下着では涼しさを通りこす爽やかさだ。
小ピークで同行の宝来の鈴さんが、目ざとく電波塔を見つけた。
見に行こうとサッサと尾根を下る。
グーグルアースで電波塔がある事は知っていたが見に行く事は想定外だ。フー
取り付きの尾根先の林道はどうやらこの電波塔の点検道だろう。
地図に書いた峰峠に向かう。
いい加減なショウタンは、よく地図を見ないで鈴さんがコッチヤと指定した方向を無視して、コッチヤと笹が生えるほうの尾根にサッサと向かった
アララ、結果間違いで、よくよく見ると谷越えが読み取れる。
二人の山姥に地図読みを任せれば良いのだとここでマタマタ手抜きだ。
 
現在の峰峠は車道だが、尾根が切り取られる前の古道跡には、往時の峰峠跡が感じられた。
峰峠に出て、三角点閲覧にある目的の山、水越山の三角点土屋原へのルート図を見れば取り付きは峰峠東下の急カーブ地点だ
尾根歩きより、林道歩きだと、そこに向かうが、林道は無い、モット下かと見に行くが無い??

諦め峰峠南下少しから尾根に取り付いた
尾根に登り広い尾根になり目的方向にコンパスを取って登ってゆく。
目ざとく、尾根下に林道を見つけた。
ここまで来たら尾根だと、尾根で水越山に向かう

このページに書いた林道は、グーグルアースから見取った物です
広いピークを越えて下ると、アラ林道が出る。
Sさんが、地形図から、点の記の地図は間違いだろう。
取り付きはここだと指をさす。まさにそのとおりだった。何時も地図を読むSさん、流石だ

林道歩きはやめて尾根に登り返し丸いピークを越えて行くと林道の続きが出た
この付近は、点の記の道順と合っていた。
  
少し林道を歩き正面の林道分岐から直登すれば水越山ピークは近い
水越山ピークには、三等三角点、土屋原(つちやはら)が乗る
標高795.5m
所在地、奈良県吉野郡御杖村大字土屋原874-4
設置 明治22年5月7日

  
JH3TFFさんはここにも板を掛けていた。
同じコースで来た方だろうと親しみを覚えた。
旧いエアリアマップかカシミール18000の山名地図にしか水越山は載らない
鏡山のおぐら山を記している所から、旧いエアリアマップを持っているのだろうと話し合う
本当にマイナーな山に読図は楽しい
後は読図を楽しむために、赤ハゲ越し(赤ハゲ峠)に読図だが、お昼は日当たりのある所とコルに下る
シッカリコンパスを取らないと、別尾根に釣り込まれそうだ
 
予想通りコルには林道が延びてきている
林道名がある。作業道、奥の谷水越線だ
マタマタ泡茶を頂き、お腹を満たして赤ハゲ峠に向かう
赤土の峠だろうかと期待を膨らませ、下山目的の破線道の分岐をワイワイと探すがそれらしい物は無い
マア、道が有るであろう谷は特定できる所から、まっ良いかなんてワイワイ

ショウタンは巻き巻きが大好きだが、鈴女は巻きはしない。尾根越えを主張する。
尾根を越えると確かに間違いは少ないが、間違いも楽しいショウタンだ

尾根の小ピークを下ると、道跡が感じられた
地形図を良く見れば小ピークを巻くように破線が走る
これが谷道と繋がっているのだと勘を働かし、地図を読む
赤ハゲ越しは何も無い植林内だった。
引き返し、谷道を下ろうと決めていた。たぶん崩落で無いと見ていた
分岐から道跡に入り、谷に下るまでは状態はよく道は分かりよい
分岐↓
  
谷まで下りこみ少し下ると道はトラバース状になる
だんだん踏み跡は細くなり等々分からなくなった
これだろうで更にトラバースで下れば、又道が現れた。
だんだん状態が悪くなるが、道跡を記すように丸太橋が捨て置かれ、流され現れる
行けると判断した。
  
堰堤が出て堰堤下に下れば又丸太橋、注意深く道跡を探りながら桃俣川に下る
  
桃俣川には流され橋がワイヤーに止められているが、流されて寸断状態だ
鈴女は、石が滑る事より靴のままザブザブと渡りきればいいと、渡ってしまった
ショウタンは、濡れは嫌と小石を川に投げ込んで、ヨタヨタと渡った
車道に出て下れば、峰峠への道際に、高見山の道標がある
鈴女が、新宮山彦グループ仲間の、まるこめさん達と設置したものだという
 村中を歩いてゆけば雰囲気が良い
村の奥様と話せば、高見山ですかと聞き返される。
イエ、鏡山と水越山ですと応えれば、水越山は分かるが、鏡山とはと逆質問をされる
村人も忘れ去った鏡山、何時のころに春日神社は現在地に移築されたのだろうか??
 
小さなロマンに満足しながら村中を歩いた
駐車地には電話塔があり、その横は野菜の村整理の設備が有り、駐車は村人の許可を得た
今日の花
節黒仙翁の花だが、此花も絶滅が危惧される。
家で見るより村で見るほうが感動は高い。


わが国固有種で、本州から四国九州分布しています。山地生え、高さは4080センチになります。直立し、節は太く膨らんで紫黒色を帯びます。卵形倒卵形または楕円皮針形で対生します。7月から10月ごろ、先端花茎をだして、朱赤色の花を咲かせます。5個の花弁は平開します。
ナデシコ科センノウ属多年草で、学名 Lychnis miqueliana。英名はありません。

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