葛城経塚24番、25番と岩橋山久米の石橋と巨石群
2020/12/08
神道鉄火山道場(膾谷葛城行者)の皆様と

コース図
ヤマレコ 
距離ガーミン計測距離9.9㎞
時間約8時間
古来 葛城の峰とは、和歌山市加太の紀淡海峡に落ちる峰先から、大和川の亀の背に落ちる明神山までを指した
その峰で修験道修行を最初に始めたのが、役の行者即ち役の小角(えんのおづぬ)で、その尾根には28ヶ所の経塚が有り行所が有る
口伝で伝えた経塚位置は時代と共に不確かになり、今は確たる位置はハッキリしない所も有るが、2020年に経塚は日本遺産となり順次整備されてゆくだろう
縁あって教えを乞う、膾谷鉄山行者の先達で順次経塚を廻り切りたいと思っている
信仰の薄いショウタンですが、何か得るものが有るだろうと今回も、高貴寺から平石峠の24番経塚妙音菩薩品、岩橋山、久米の石橋、胎内くぐり、鋒立石 鍋釜石 人面岩、磐船神社、高貴寺25番経塚 観世音菩薩普門品と回った

今はコロナ問題で三密を避ける意味から少人数で廻るべきだろうが、人気の鉄山行者は少なく廻ろうと試みたがやはり30人を超える人が集まった
極力間を開け、マスクを着用して感染を避ける
風は冷たい季節だが、適宜に風が吹き感染から守られている気がした

9時に高貴寺に集まった
行者の注意話から山門で集合写真を撮って始まる
  
鐘楼のような門をくぐり庫裡に向かう
民家の呼び鈴のごとく、鐘を一突きして参詣を知らせと書かれているし、ちょうど12月8日はお釈迦様が菩提樹の木の下で悟りを開いた日だとか
 
住職は禅修業中の様だ
庫裡前で真言を唱えて、門外に出て平石峠に向かう
  
ハイキング道が府道704号で車は通れない
美しい小さな花が、ハキダメ菊と言うと聞き少し残念だ
 
平石峠までも最後尾で、ユックリしか歩けない私、先行者を待たせた
経塚24番で法話と歴史の話、勤行が行われた
私のような素人には分かりよくルビうちの教本を手作りしてくださっている鉄山道場の方々。口パクだが何とか勤行についてゆく
  
平石峠、24番経塚 お経は妙音菩薩品をを埋めている
平石峠から岩橋山に登るが、階段階段で非力な私はふー
途中に四等三角点、万才山が有るが、ピークは40m位上だろう
崖淵に有る三角点位置に万才山と記した登山地図、三角点と山頂を混同する事が多い
  
山頂でお昼を楽しむ
間を開けおしゃべりも減らすコロナ対策だ
  
岩橋山には三等三角点、点名 葛城山1が乗る。
点名は葛城山1と成っている。余談だが葛城山の三等三角点の点名は、篠峰山だ。篠峰山の別名が有ったのだろう

12時30分に巨石群に下る
岩橋山山頂から50m位で久米の石橋の案内が200mとある
右手上に、役の行者が葛城の神々に命じて大峰、吉野の金峯山寺まで石橋をかけよと命じたとか
一言主神社の神が云々と話が続くが、この下直ぐに古墳群が有る。本当の所は古墳用の石だろうが、これじゃ夢が無い、後々に話が出来たのだろうと冷ややかな私だ。
石橋の上に不動明王が祀られている
  


最後尾の私が通ると、3~4人が道下の石窟を写している
聞けば古墳とか、付近に五基ほどあるという里人の山岳会会員、遅れる私だが探したいが勝った
4名で探せば3基が直ぐに見つかった
里人会員は、一説には役行者の一党の墓ではないかの説も有るとかおっしゃった
放置され痛みが出ている
  

急げーと下るが胎内くぐりまでの急坂は半端ではない
プラ階段が傷めた足にふー厳しい
胎内くぐりを抜ければ生まれ変わったことに成るという
マア、今のままでもいいのだが、
  
  

登り返し、鋒立石に、案内はバッチリだ

鉄塔の見晴らしでバッチリと法螺を吹く春木行者、男ぼれする音色だ
 
道標で鉾立石に、ここは行所ではなく勤行は無い
    
鍋釜石は巨石が重なっている
一周してみたが何故そう呼ばれるかな、大鍋に大根やこんにゃく豆腐にと炊き込んでいる姿かな なんて 大汗
中央に巨大な山桜が立っている
  

道標に従い人面岩に下れが、ショウタンは人の顔には見えない、困ったこまった
 
ますます急傾斜と成ってゆく 
  
道標はバッチリで道間違いは無いだろう
再度、高貴寺に向かい、高貴寺門下から磐船神社へ向かう
神主さんは留守で、ご神体の山に有る岩を見に行っても良いよと伝えてくれていた

  
磐船神社については、下の写真をお読みください
 

拝殿横から本殿に登る
階段下には巨石が有り、洞窟巡りもありそうだった
  
ご神体は哮峰そのもので、本殿で勤行してご神体へ入る
タケルケミネには巨大石が多く、全部が磐舟と書いているウエブもある
一般的には、社殿上30m程度のその石が見られた

  
時間も遅くなると急いで高貴寺に向かう
足の遅いショウタンが着くと、本堂で座禅を組み、一句か短歌を書き備えてから25番経塚に向かう
 

上手く書けないが、経塚巡業は登山とは異質だが、元来のアルピニスト精神が入った行者たち
山を愛し、非日常の中から自分を見つめ、世の中の役に立つための修行
いい経験をさせて下さる事に感謝して一日が終わった
 戻る