十津川村
ホウソ砂(ザコ)、三角点瀧向
2012/08/31

登山地点を国土地理院にリンク


コースタイムP07:45-鉄塔95 08:50-ホウソ砂10:12
12時13分まで尾根をウロウロ
下山
ホウソ砂12:44-中谷14:50〜15:00-P、15:30
ホウソザコ、聞き慣れない山名が十津川村栂の本の尾根に有る事を知ったのは、モウ数年前になるが、登る機会が無く、前回、空鉢岳に登った帰りに、下山予定の十津川村旭の中谷集落上を目視し、何とか下れるだろうと思っていた
栂の本〜ホウソ砂(三等三角点、瀧向の有る所)〜中谷下山の周回では時間が余るだろうと、ホウソ砂から、下辻山に向かって尾根状況を見てみた。今の体力では、下辻山、栂の本ピストンは無理だが、何らかの方法で下辻山まで歩いてみたい気がしている
国道168号線沿いは、去年の水害で至る所が深層崩壊している
今回も、その崩壊地点の上尾根を通るが、行けるかどうかが疑問だった
とにかく行ってみよう
車を、釈迦ヶ岳に向かう車道の、栂の本バス停広場に路駐して、建物裏の階段を7時45分に登りはじめる
 
階段を登ると、昔の〒マークの有る家のご主人に、ホウソザコの話を聞いた
ご主人は、ホウソザコと濁らずホウソサコと言い、サコの字は迫を当てると言った。
玉岡憲明氏は、十津川村の話では砂の字を当て、ホウソザコと言うと聞いた。
又、山名は無いのですかの話では、ホウソサコが山名だという。ホウソ砂山と言った所か
先祖が、平家の落ち武者の栂の本、何かの意味があるのかも、又、山頂の三角点名は、瀧向だ
ホウソ砂の尾根を、下辻山に追って行くと、見事に大峰奥駈道に続き、十津川は吉野に近い事を知る事が出来る

 
ご主人は丁寧に、尾根までのコースを教えてくださるが、下辻山まで歩いた経験が無いという
先ず車道通り歩き、道終わりから、細道に入り、廃屋裏から、JPの鉄塔管理道が尾根に続くと教えてくださり、地図の波線道は、廃道だと言った。とにかく教えて頂いた道を素直に登った
  
道終点から小道に入り           廃屋左手から入り、家裏に小道があり植林内をクネクネ登る↑
植林内の小道は整備されているが、最近は整備する事が少なくなったという
テープが巻かれ、コースは分かりよいが、途中で分岐する道は尾根に出る事だ。
尾根を歩くと、新しい整備跡が出る。水害被害で、登尾根の北側が大きく深層崩壊して、よくぞ鉄塔が巻き込まれなかった物だ
  
                                           先ず764mの鉄塔Na95を目指す↑
鉄塔95からは、白六山や高野の山々、ヒバンダーラー(栂野山)、が綺麗に見え、下には十津川が水害の跡も生々しく見える
 
高野方面                     ヒバンダーラ(栂野山)↑
鉄塔から尾根を進が、道は無い、タダ、十津川村と大塔村(旧)の境界で木が切られ、マア歩きよいルートだ
所が、かろうじて、深層崩壊が起こらなかったのだろうが、地が滑り、2m近い断層とヒビが山に入っている
何時か崩れ去る尾根だろう。もし此処が大きく崩れると、馬の背の尾根になり、通行が出来ないかも
 
                            崩壊した斜面↑
  
       ↑この断層を見ると今にも崩落が起こりそうで気持ちが悪かった↑       小さなヒビも沢山ある↑
この地点から、登山者テープが目につきだした。
前出のご主人が言うには、8年程前に京都から5人程が登られた。此処1〜2年前にも何人か登られた。登る方が少ないが時々見かけるという
 
 
登る程に傾斜が増す。一歩一歩のショウタン、老いを感じる場面だった↑

  
ホウソ砂の尾根に出る地点に目立つ印がある。下山地点の特定しにくい場所だろう。下山時注意の場所だ
私は、そのまま中谷に下ったが、下辻山から下る場合此処の分岐が難しい地点だろう
点の記は、宝来の鈴さんの銘板をそのまま載せておこう
所在地は、大和の三角点を尋ねての著者、上田倖弘氏から抜粋した
所在地 吉野郡十津川村長殿字瀧向364〜1
埋標 明治36年7月13日 ずいぶん古い物だ
そのまま下山は時間が早すぎる。
下辻山に続く尾根を飽きてくるまで探索しようと尾根を歩いた。
直ぐに関電の反射板があり、ここからの見晴しはよい
此処でコンパスを取らなかったから尾根を外しかけ、アララと尾根を修正するが、尾根中央は歩きよい
小道はないが、動物がその道を作ってくれているし、測量テープがあった。
この状態なら、ブッシュなしで下辻山に行けるだろうと確信した
   
三角点まで引き返し、少し遅い昼食だ。au携帯がフルスケールではいる。
K君にラインで写真を送り、鈴さんに状況を報告して、一人の暇をつぶした
下山は尾根をそのまま下り、P1056、683、中谷集落へ取る
1056までは植林境界で歩きよいが、そこから雑木へと変わって行く。
どの木も小さいが、大型獣が通るのか、尾根は細いが、中央は歩きよい
  
 山頂の点、瀧向        栂の本分岐を右に見て                 尾根を下って行く↑      
途中に見晴しポイントがあり、下辻山の反射板や、釈迦ヶ岳が美しい
下るにつれ、尾根は厳しさを増すが、ルートは分かりよい。標高880m付近の広尾根で、尾根を間違いかけるが、コンパス角の違いからそれに気づき、尾根を修正した
ここからの下りは、ますます厳しくなる
  
地図上の細い尾根は、馬の背や、岩稜が出る事が多い。今日はダイニーマロープ25mを持っているだけだ。
懸垂下降は、肩ガラミのみ、肩ガラミ空中懸垂を出来るほど熟達者ではない私だ、いささか不安がよぎった
小さな岩に突き当たり、アラやっぱりとコースを見るが、動物は大きく巻き下っているようだが、左右の傾斜は45度か
岩右手を巻ける。ヤレヤレと小さな岩に足をかけると、小さなマムシがチョロチョロ、ジッとしててと、御願いするが、チョロチョロ
悪い時は重なる物だ、アブがブンブン、あっちへ言ってと御願いするが、ショウタンの血が欲しいと手に止まる。ヤヤ止めてー
一汗流す
  
簡単なようで慎重に下らなければこの尾根先は下れない事は百も承知だ
P638で現在地を掴み、慎重に下るが、アララ空中懸垂だ。
こんなはずはないと、尾根に登り返し、エーイ下れる所を下ってやろうと下りだした
再度尾根にコンパスを当てると、大きく尾根を外していたようだ
所がやはり植林されない意味が分かる。尾根が厳しすぎるのだ
木を持ちながら、慎重に下ると、中谷集落の上の植林が見えだした
ヤッター気分だが、港で船は割れない、慎重に下る
集落の猪囲いは厳重だ。ワー下れないと思う矢先にソマ道が出た。
西に下る(傾斜は上りだった)と下に墓が見えた。ヤッター気分だ
 

 下山は写真の所だった
車道を約2キロ三十分少々の歩きだが、空は曇り大粒の雨がポツリポツリ、車まで降らないでと願う気持ちで車道を歩いた


帰りは、K君の要望と、私の所用でJP第一発電所まで行くが、道がトンネルで新しくなり,折立の橋流出地点まで行って、アララと気付く
とうとう雨が降り出した。168号線は雨量規制がかかる。通行止だ
尋常の雨ではない。山のヒビわれを見てきた。土砂崩壊が気に掛かる
アララ、どうしようと走っている内に、天辻の道の駅に着いてしまった。ヤレヤレ、今日はヤレヤレが多い
下辻山〜ホウソ砂間の歩いてみたい度が増した。面白いだろうな
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