本沢と筏場道から大台辻
2012/06/10
A-teamにて

筏場P8:35-北谷出合い11:30〜12:30-三十三荷13:09-銀嶺水13:45-道抜け地点14:06-大台辻14:35
下山
大台辻14:40-道抜け巻き終わり15:15-三十三荷15:55-釜之公谷吊り橋16:25-黒倉又谷橋16:48-駐車場17:10
沢時間3時間-筏場道登り2時間
大台辻から駐車場までの下り時間2時間30分
美しい沢と、私の時間的理由から、吉野川源流部と言うべき本沢川の沢を楽しんだ。
この沢は、まるで沢歩きの一級だが、沢山ある淵は綺麗で深く、泳ぎまくれる夏沢だろうが、この時期は寒く、泳ぎやシャワーは極力避け、適当に楽しんだ。若者OK君だけは、水中メガネやシュノーケルと遊び道具がリュックから飛びだし、フローティングロープ訓練を少しした淵で、私が落としてしまったカメラを水中から拾い上げて下さる早さは、泳ぎのOK君流石だ。北谷出合いまで沢を楽しみ、あまりにも早い時間、筏場道の道抜け地点を見ようと、重量物はデポして筏場道を大台辻にむかった。道抜け地点は高巻けば問題なく通過できるが、後少しで大台辻と、大台辻まで歩く事になった。
本当に、オジンの私の存在を忘れているかのように歩く、待ってー フウフウ
駐車場はコンクリの広場だが、元来は駐車料金がいる所と聞く、現在通行は自己責任となった筏場道は補修されていない駐車場から直ぐ先で白谷又谷と別れて、筏場道の小道へと入って行く。此処はまだ道標がある
  
筏場道入り口↑                                         コの字型の小道を行く
 この道は土倉庄三郎が大台の山越え道として整備した古道で歴史的意味が深いそんな道横に、風雨で姿が見えなくなった石仏が通行の私達を見守る
その直ぐ先で、硫黄の匂いがする。この付近が五色湯跡かと入渓、直ぐに滝が出て、これが屏風滝かとカメラに納める。滝の淵には白い硫黄らしい物がしみ出ている。滝の淵は大きい
  
昨日の雨で水量が多い。筏場道に出て再入系するが、アレー、五色湯跡の道標が出た。
チョット頭がパニクッタが、この下にそれらしい物があるのだろうと川筋を歩くが、全くそれらしい物は見あたらなかったが、鼻の良いRIKO女、硫黄の匂いがするという。
(どうやらこの河原に穴を掘り石積みの湯船が有ったようだ、以下参考ブログ)
http://blogs.yahoo.co.jp/watanabe_k0904/7367804.html

 
静かな流れのようだが、やはり水が多いのだろう。
小さな岩間を抜けるのに、水流がはげしく、流されまいと必死で越えた
  
少し大きな淵でフローティングロープの訓練をしてみた。
新しく買ったライニーマのロープは投げやすく水に浮く、強度も十分で沢では役立つだろう
この沢には沢ネズミもいたが、サンショウウオも可愛い。手に乗せて写真を取ろうと、アレ、カメラがない
ロープを伝っているとき落としたのだろう。諦めかけたが、OK君、リュックから水中メガネとシュノーケルを取り出し、ドボン、あっという間に探し出したが、3m対応の3年物防水カメラは水に耐えきれず見事に水が入っていた。涙、ここから先はいただき物写真だ。
  
とにかく綺麗な一級沢、泳ぎ中心のこの沢は綺麗だ
それでも小岩を超えるに苦労するショウタン、必死のバッチ、お腹がジャマをする
面白そうな小岩登りを数度楽しみながら、遡行する
  

  
モガクばかりのショウタン、何とか登った
  
釜之公谷出合いの吊り橋下は見事な淵と滝が落ちる
又釜之公谷を登るという。いきなり難易度が高そうだ
 
北谷分岐で昼を楽しむが、時間も早い、気になる筏場道の状態を見に行こうと、必要物以外はデポして筏場道を登る。全体的には状態はよいが、時々道が抜けたり、倒木があるが、ショウタン的には何の問題もない
安全を優先するなら、フィックスロープで確保すると良いだろう。良きリーダーが有れば初心者でも通行できそうだ。
問題の、大ヌケした小さな谷は話は別だが、此処は巻登るのがベターだろうが、danchoさんとRIKO女はトラバースした

昼食もすみ、沢靴から登山靴に履き替え、杉林を筏場道に登る
適当なデポ場所を見つけて、サアいこかだ
植林内の道は歩きよい、大きく曲がり返す道の掘割りに、倒れた小屋があり、此処に三十三荷と書かれた道標があるが、天理大学WVの道標には、三重三階 と書かれている。同じような読みをするのだろうが、私には??
 

道は岩を削ったL型道や、自然林をトラバースで歩いていく。小さく抜けた所には細いロープが補助されていた
道横に苔生した水場があり、銀嶺水の看板、銀嶺水は水が多い
小さな谷には時々水があるが、量は少ない
 
先を急ぐ、ここ数年整備がない筏場道は痛みが目立つが、マア登山道とはこんな物だろう。
少し慎重になる場面もあるが、先に書いたように、フィックスロープでも張れば、安全は確保されるだろう
傷んだ橋を強化して整備された所も見受けられた。
 

大抜けの地点は何処だと、先を急ぐ
出ました大抜け地点、ナルホド、45度程度に小さな谷が抜け、誰かがタイガーロープを張っていた
途中まで、手が足りるが、その先で手が足りなくなる。タブン、だんだん道が抜けロープが宙づりになっていったのだろう。丁度足幅の踏み跡は5m程度、その先は流れ落ち踏み跡がない、danchoさんがトラバースで行くが、ガレ場は安定度が少そうだ。danchoさんに続いてRIKO女が続くが、私とOK君は高巻いてみた。
高巻きは、渡りよい所を渡れば問題もなく、自前のロープでフィックスでも張れば超安全だろう。

(この上の尾根は台高尾根に続くが、大岩が出て台高尾根に出られなかった話を聞いた。サテ)

とにかく、大台辻に急ぐ
 
原因は分からないが、踵が痛いショウタン、ソロソロ痛みが激しい
一汗流すと、見慣れた大台辻に出た。先に着いた三人は、一息入れている
大台辻に着くなり、Uターン、アラララ、もう下るの、ショウタンは汗
 
下山は、オール下りの楽々道だが、油断大敵、大抜け場所は巻き下る方が安全と巻いたが、高巻く高さはその人々の技量によるだろう。マア落石以外はそう心配はない。
巻き下り、下山を急ぐ、銀嶺水を呑んだがコップが無い、木の葉で水を集めそれを飲む方法を取るショウタン、RIKO女ナホドと見る。北谷出合い上付近からはほぼ水平道、釜之公谷の吊り橋上から淵を見下ろす。
途中にヨコ梯子が2ヶ所、ショウタンの靴は何故か滑る。慎重に下る

 
巻き下り道↑                         釜之公谷吊り橋付近↑
水平梯子を渡ると駐車場は近いが、マア長く感じる事
沢も面白かったが、道も面白い
又この道を利用したルートで山を楽しみたいと、8時間23分の長丁場もアット言う間の時間だった
 
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図
   画像)、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図50mメッシュ
   (標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。
   (承認番号 平21業使、第652号)」