法主尾山の標高とその読方み
2017/03/20


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法主尾山の読みは?、又標高は?と色々言われるが、今回三角点、点の記と地形図から法主尾山の標高と読みを確定しました。
山名は時代と共に変わり、標高は山のどの地点を最高点とするかで変わる
結論から言えば、標高は、最高点の1040m地点を取るか、山頂の肩に乗る三等三角点、法主尾を山頂とするかによって変わる事を、法主尾山に登り、読み取った。

読みは、点の記にかかれる明治の住所の俗称がボウズヲで有る事から、いつの間にか山名もボウズヲに成ったと推測できる
山名として明治は、小字のウネ山、として呼ばれていたのだろう。
今と成っては、十津川の観光協会の地図に載る1024mが一般的で、山名はボウズオ山が山名だ
国土地理院地形図、並びに三角点閲覧から紐解いたショウタンだが、あくまでショウタン的の呼び名である


基準点閲覧から
三角点、点名、法主尾、北緯、34°02′22″.3532 東経、135°45′04″.8112標高、1024.44
所在(明治)奈良縣大和國吉野郡十津川村大字川津字ウネ山 俗称 ボウズヲ
今回は炉端山友会の法主尾山山行の下見登山に同行して登った
ゆえに大好きなバリエーションは無い、少し1040mと1024mの表記違いを確認したのみだ
登山口は風屋ダムの堰堤を渡り、写真の階段から取り付いた。
車はその下の凸地に置いたが、今は工事中で堰堤手前のPに置く方がよいかも
  
階段を登り直ぐの格子状コンクリを斜に登り、踏み跡程度の道をクネと登れば堀割が出て、その東側からワイルドに取り付く
登りは先ず間違いようが無い単純尾根だが、二箇所ほどの急傾斜と、山頂に出る手前は激登りという感じだ。
見晴らしは無いといわれる尾根だが、冬枯れの時期は見晴らしも有り、又良いはずは無いがH23年23号台風の爪跡の、大崩落地点から、大峰山脈の見晴らしが出来、景色は満足できる。
取り付けば雑木の中をひたすら登る。
放送タワーが出る真下に、三角点峯があり、標高は375.1mだ
  
少し登れば、風屋集落と高時山が美しい、
コースも自然林で歩き良いコースだ
  
景色が見え無いと言う通説はそうでもなく、時々見せる高時山やブナ山、反対にはムネドチノ頭は美しい
  
天気に恵まれふと振り返れば、谷間の向こうに白い雪の山はと、地形図からコンパスを取れば、まさにそれが釈迦ヶ岳だった
北には乗鞍岳や白六山か唐笠山と見晴らしが出る。
時期を選べば美しい見晴らしも期待が出来る。
  
雑木の急傾斜を登り行けば、植林か自然林か分からないが栂の大木林が出て美しい
  
植林の広尾根と成り、その向こうに窪地が美しい自然林を見せる
ミズナラか?多くは古木でその北端は切り立ち、その向こうの見晴らしは最高だ
  
窪地北端からも見えたが、その先の小さなピークから見晴らした大峰の主峰は本当に美しいが、台風が残した大崩落の爪跡は見るに無残だ
今も、工事中のダムは真茶色ににごる
 
窪地の先の小さなピークからワッと驚く見晴らしが出た。大崩落がそうした地形を作ったのだ
それは、アルプスを思わす大峰の主峰、八経ヶ岳から釈迦ヶ岳、更に大日岳、天狗山から地蔵山と見晴らした
 
あと少しだが、三角点までの標高差50mは胸突きの急坂でフー
登れば感動は無いが、丸い坊主の頭を思わす山頂が出る。

地形図から最高点に行き更に目視で見える小さなピークまで探索したが、山名板などはすべて三角点の乗る肩のピークにあった。
  
点横で昼食を楽しむが、木漏れ日は暖かく、オフ会の日もこうなればいいと話し、下山についた。
下りは、単純な根でも慎重に下らなければ○危な傾斜や、ピークから尾根間違いも有るだろう
テープ類は多くあるが、地形図からその位置を確認する事をお勧めしたい。
  
再度見晴らしを楽しみながら、下山したが中々手ごたえが有る山で、ピストンと侮る無かれ、法主尾山だ
  
コースタイムは、登りは倒木整備や地形図との位置の確認と、通常より時間は掛けて9時10分から13時と時間が係った
下山はコースタイムを計りながら、13時50分から16:15分だった。
総時間は7時間5分だが、通常ならもう少し早いだろう。
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法主尾山全景