法主尾山(ぼうずおやま)1024m
2009/02/17
奈良県十津川村



「この地図の作製に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の『測量成果』を使用したものである。(承認番号 平20業使、第543号号)」

登り
登山口 09:06
P802 10:30 
P868 11:02
法主尾山 11:40
下山
下山開始 12:50
分岐 13:30
湖畔道 14:55
登山口 16:00

法主尾山(ぼうずおやま)と言うという、この山に登りたくなった。ご近所さんとシマヤンを誘って十津川村に向かった
ヤフーで検索すると、ほとんどの方が風屋ダム堰堤先から取付いている。私もここから取付く事にした
地図で調べるとあまり沢山のルートが取れそうにない山だが、登ってみると風屋貯水池に係る川津大橋から登るのも面白いだろう事が分かった。いつも新しいコースを見つけて登るのが癖付いている今日の四人だが、登りは素直に、下山は少しバリエーションで歩いてみた。道がある簡単に戻れるさと高をくくって下山したが、思ったより道は荒れていた。

以下の事を同行のとしくんが調べました

山名の由来は古くは「坊主尾山」とよばれていたらしい。法主尾山は(ほうしゅおさん)とか(ホッスオウザン)とも呼ばれているみたいです。地元では法主とは(ドングリのこと)を言うようです

風屋ダムの堰堤を渡り、少し先の建物横の広場に車を停めた
取り付きは少し戻った階段から取付く、階段を登り少し東に戻って掘割りの横からカヤト尾根に取付く、この掘割りは古道だったのだろう。 
        

カヤト尾根は細いが歩きよい、尾根の波線道は整備されていた。直ぐに鉄のタワーがありその下に三等三角点峯のある所に出る

        

三角点峯の記
準点コード TR35135064301 
点名 峯 
種別等級 三等三角点 
基準点成果
成果状態 正常 
地形図 和歌山−釈迦ヶ岳 
測地系 世界測地系 
緯度 34°02′28.8787                    
経度 135°47′18.6231                    
標高 374.77 m                          
所在地 奈良県吉野郡十津川村大字野尻字峯101番地 
変化のない尾根だが樹間から見る風屋地区上の高時山やダムの景色は素晴らしい
この落葉期の素晴らしさがこのルートにはある。
                        

変化のない尾根を登って行く、時間もたっぷりとある。P524m地点で一休み、今日は気温が低く風が強い
真冬装備で無いショウタン少し寒さを感じた。登るにつれうっすらと雪が出てきた
空からもチラチラと雪が舞う。暖冬の今年としては一級の低温だろう
         

正面にP802mのピークが見えた。登り一辺倒のこの尾根は本当に変化がない
P802mで一休みだ、
                         

P802からは緩やかに登って行くが北側の山ヌケした地形は侮れない
         
P 868付近に近づくと山は丸く植林帯だが素晴らしい景色だ、シマヤン曰く、オオ野球場が出来るな だ
                        
尾根に忠実に登って行くと何と右手に見事な落葉樹林帯が有るではないか
フラットで一本の常緑種もない、大きな木が高くそびえている。何の木か名前は分からない

         
                       
樹林帯の向こうに、大峰の下辻山だろうか白六山だろうかイヤイヤ滝山だろうか白い頂を見せていた
                       落葉樹林帯から見たダムと高時山
                       
後一登りで法主尾山だがこの一登りがナカナカの急登、今日は気温が相当低い、凍り付いた地面はよく滑る
慎重に登った
山頂は沢山の銘板が上がった丸い広いピーク、久々にラーメンオムスビで昼食にしたがオムスビは冷たく凍りかけていた
ペットの水も凍りチョット低山と侮った事は失敗だ グローブは完璧だが何か失敗するのがショウタンです
ここで低温と見たシマヤンはオムスビを口の広いテルモスに入れていた。流石シマヤン準備が良い

        
                             山頂には三等三角点法主尾がある

三等三角点法主尾
基準点コード TR35135064001 
点名 法主尾 
種別等級 三等三角点 
基準点成果
測地系 世界測地系 
緯度 34°02′22.3532                        
経度 135°45′04.8112                        
標高 1024.04 m                             
基準点現況
現況状態 保護石4個有り
所在地 奈良県吉野郡十津川村大字川津字ウネ山440番地 
山頂で寒いのに1時間10分も山論議に暖かいコーヒーにと山を楽しんだ
下山はそのままではあまりにも簡単と、北に下る尾根からダム湖畔にはせる道に下る事にした
登りに気付かなかったが一本の大きなブナの木が有った。ブナの木がこの南の低山に有る事が珍しいのではないか
木の下には一面に敷き詰めたようにブナの実の殻が落ちていたが実はほとんど無くなっていた
ブナは保水だけではなく多くの動物の食料も提供しているのだろうか
注意しながら下って行くと小さなブナらしい木が数本有ったがブナとは確信が持てなかった
                           
分岐点を注意深く見ながら分岐ヶ所を特定した。810m付近で山ヌケした手前、尾根からは見えにくいが下り尾根はハッキリとある
少し下ると歩きよい尾根で登山者はほとんどいないようだ。
         

760mのピークに東に下るルートがあるのか木に印があった。何々滝と読みとれたが、後で湖畔道を歩いた時その先の谷に水が流れていた
                       

チョット油断したショウタン木の根にツマズキ2回転、あわやと思った同行のN氏、自分の危険も物ともせず私を止めて下さった
山仲間とは良い物だ。
       

全体的に下りよい尾根だ、途中で沢山の空き缶がかためられた所から作業道が西に延びていた
想像だがどこかの林道に繋がっているのだろう。この付近から馬酔木のブッシュが始まるがそう問題はない
                       
植林帯に成りだした。途中で整備された植林道が湖畔に下っているようだが尾根に準じる事にした
尾根先に湖畔道らしい所があったのでこれを進む事にしたが途中で下を見ると湖畔道が少し下に通っているのが分かった
ここに下り、ヤレヤレこれでルンルンと湖畔道を巻いて行くが、そこがバリエーションルートと言える今日のルートだろう
道は数カ所崩れ落ち見事な道抜け場所や土砂が流れ落ちトラバースをせざるを得ない状態な所が次々と現れる
おまけに落石は多く足下が悪い、マッイイカ、ルンルンとは行かなくても道読みに間違いはない
       

                       

車のデポ地点が見えだした頃、住居跡だろうか、井戸跡と多くの石積み、流石十津川と山深い郷があったのだろう
         

向こうにダム事務所が見えた。今日もキッチリとバリエーションを組み入れていた
          
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